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機微に触れる
人の生き死に、血の繋がり、男と女、いろんな事の機微に触れる様な物語、コミカルなタッチで緩急をつけながら、肝心なところでグッと心を持っていかれる、大好きな作品です。
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人の生き死に、血の繋がり、男と女、いろんな事の機微に触れる様な物語、コミカルなタッチで緩急をつけながら、肝心なところでグッと心を持っていかれる、大好きな作品です。
読んでいるとフリーキーなジャズがものすごい音圧で聞こえてくる気がします。加えて主人公や登場人物たちの極めて個性的な音楽との関わり方と生き方が、ロードムービーのような物語と相まって没入しました。
単行本の初版を、表紙に惹かれてジャケ買いしました。私がそれまで読んだ原爆に関する漫画や小説と異なり、穏やかで静かなのにとても重い物語に打ちのめされました。
読み始めてすぐに、どうしようもなく救いのない設定にショックを受けましたが、子ども達は、世界はどうなってしまうのか、気がつけば没入して読み進めておりました。
不安や葛藤、挫折の物語のはずなのに、種田のライブ、ビリーが芽衣子を迎えに行って種田を思いながら声を押し殺して泣くところ、芽衣子のライブ、胸が詰まる感じで読み返してしまいます。
極めて言葉少ないが、極稀に心の熱が透けて見えた父。愚痴をこぼしながら子育てと家事をこなしつつも、時に大胆な行動をした母。二人を思い出しながら繰り返し読み返しています。
思い出せないくらい前に最初の少年誌版を読みました。やり場のない気持ちを綴った話もありますが、全編が居心地のよい世界に感じられて繰り返し読み返しました。電子版が出されていること、嬉しいです。
読んでいて音が聞こえてきた漫画はいくつかあるけれど、BECKもその一つ。加えて、初めて自分のギターを手に入れたときのワクワク、初めてのスタジオやライブのドキドキ、バンドメンバー全員の演奏がまとまっているときの無敵な感じ等、そうだよなぁと思いながらリアルタイムで読みました。
本当に、こんな兄弟がいて今まさに宇宙にいる、ずっとそんな気がしてます。そして、登場人物が一人ひとり丁寧に描かれていて、何より、みんな魅力的です。大団円を待ってます。
嫌な感じの登場人物も最後は笑顔や感動した顔になる、そういう物語が年齢を重ねて一層心に響きます。私は建築やリノベの知識が全くないのですが、素人にもリアルさを感じさせてくれるところも私は好きです。
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