マノアの滝さんの投稿一覧

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1 - 10件目/全73件
  1. 評価:5.000 5.0

    意外性に惹かれて

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    あらすじだけ見ると、「何がおもしろいのやら?」という気になりかけたけど、読み始めると引き込まれました。
    転生しても双子の姉と弟(兄と妹?)が、皇帝の隠し子のような境遇で実の母親に虐待されて育つ。
    最初だけしか出て来なかった双子の母ルラヘルが、実は物語の大きな要素として流れ込むことになる。
    皇族の父、兄たちが、双子を可愛がってくれることが、とても微笑ましかった。それでも心の傷が深い二人はなかなか心を開けなかったけど、皇族として自覚を得るようになって、守護者が現れる。
    この守護者ってどういう存在なのかがいまいち疑問だったが、アリエンと恋人同士になるとは!

    といういろいろな展開を経て、これは、二人の成長物語でした。
    読み応えありました~。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    最後まで惹き込まれました!

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    「氷の」とか「冷酷な」とか噂される騎士に嫁ぐヒロインの物語は数多ありますが、こちらは他の物語とは別格でした。
    後半まで明かされなかったユフィの悲しい過去や、ジークの両親が領主として代々続けてきた恐ろしい事実、そして氷=冬と、炎=春というキーワード。
    義妹との確執と婚約者の裏切り。
    ジークが幼い頃よりユフィを思い続けてきた軌跡が、辛かったユフィの心を救うことにつながったことが、ほんとうに良かった。

    こういう展開の場合、裏切った婚約者がよりを戻したがるのも常套句なのだが、ご多分に漏れないところはきちんとイラっとさせてくれました。
    最終的に心が救われることがなかった義妹ベアトリスは気の毒だったが、そこで改心して仲良くなるということはあり得ないので、それはそれで良かったのだろう。
    復讐という名前ではなく、決別という最期を迎えたのだから。

    二人の子どもが見たい! という願いも叶い、ほほう、女の子かぁ、可愛いなぁ、と微笑ましく終われたこと、感謝です。

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    いやぁ、面白かった!

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    未来から手紙が届く!
    という設定に何か根拠みたいなものがあるのかなぁ、と思っていたけど、それほど強烈な根拠など必要ないよね、と最終的には納得出来た。
    世の中、ほんとは9割くらいが目に見えないもので出来ていて、ニンゲンの身体も9割は細菌だし、病も9割が霊障なんだという事実が厳然としてあるわけだし。
    選択に寄って枝分かれしてたくさんの現実があるっていうのは、なんとなく理解出来るし、やり直しの転生よりも確率的にはあり得るんだろう。

    菜穂の視点で進んで、翔の未来を救ったあと、友人たちそれぞれの視点で描かれた世界も、翔が死んでしまっていなくなった世界視点での流れも、何もかも切なくてかわいくて、ほほえましくて、そして悲しかった。
    救えた物語の後日談なのに、もう心配することはないのに、それでも流れる情景は切なくて、その主旋律はどうしても哀歌のようだった。

    多感な少年少女たち。
    皆、良い子で、良い子過ぎて、こんな子ども達が大人になって紡ぐ日本は素敵だろうと思えた。希望が持てた。
    これは、作者が望んだ美しい幻想世界であり、理想郷であり、祈りの集大成だね。
    世界がこんな風に清らかだったら、日本も世界も争いなどなくせるのかも知れない。

    これほど美しい世界観に触れられたことに、感謝です。

    • 2
  4. 評価:5.000 5.0

    面白かった!

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    とにかく全編を通して言えることは、「ミュイエル」がひたすら可愛かった!!!!

    「ミュイ」が澄んだ水、「エヘル」青い。という命名も素敵だったし、ヒロインの瑞城乃亜という名前も実はすごく好きだった。

    カイル・レナード卿とノアがどんどん良い関係になっていき、それでも、彼の奥手ぶりが最後までじれったくて悶えてしまったが、それはそれでまた良かった。

    そして、エレオノーラ・アシル男爵の悪人っぷりはいっそ清々しかったし、実は一理あるともちょっと感じた。
    「私みたいな数少ない秀才が開発した文明を、無償で求め、知的生命体のフリをしているけど、なんの思考も持たないただの原始人じゃない」
    自らは思考することなく、マスコミ報道を鵜呑みにし、行政に依存し、製作者の苦労も知らず、何でも「くれくれ」と求めるヒトビト。

    エイドリアンとアシル男爵の関係性も、病んではいても、どこか悲しい共感を得てしまった。彼の愛は執着に近かったけど、エレオノーラの方はともかく、エイドリアンは、彼女を確かに愛していたんだと。
    元気そうだ、良かった、と漏らした彼の心の声が切なかった。

    それでも、最終的にカイルとノアの想いが通じ合い、共に生きる未来を手に入れられたことは嬉しいことだった。
    日本の現実では手に入らなかった愛。
    ノアとミューの未来に祝福を!

    • 2
  5. 評価:5.000 5.0

    結局、それ(回帰転生)かいっ!

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    一人の男の身勝手で狂った野望で、多くの血が流され、多くの涙が流された。
    知らずに出会った敵に恋し、戦わなければならなくなったとき、愛する相手をコロさなければならなくなったときの絶望。
    ただ一人を守るために、自らの身を血で穢し続け、愛する少女の人生を踏みにじってしまった苦悩。
    たくさんの人を失って、失って、失って―
    ようやく狂った男から逃れられたときには、あまりにも多くの悲しみと奪われた命の残酷さで、二人は打ちのめされていた。
    それでも、そこから「誰も悲しまない世界」を二人で築いていくのかと思いきや!
    創造主の出現により、時間の巻き戻しが…っ!
    おいおいおい、結局、それかいっ!
    と思わず。
    そして、回帰転生後の物語は一話で淡々と終了し、二人の新たな人生の幕開けで締めくくられた。
    「愛する人を―」
    何を思うだろう?
    やり直したいと、エリカは祈ったのだろう。エリカもラウールも、結局は母恋物語を生きたのだ。
    壮大で素敵な物語でした。

    • 1
  6. 評価:5.000 5.0

    なかなか壮大でした!

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    能力の高い女性が、自身の価値を尊重されずに虐げられて生きてきた。
    それを、見合った地位、身分、分相応に遇されて幸せになる、という壮大なサクセスストーリィでした。
    最初は、夫の元妻とクソ夫にイライラしていたけど、あっさり退場するでもなく、最後まで清々しいほどクソだったことに感謝。
    あわや、ルワンと結ばれないことになってしまうのでは、という展開も見事。
    そして、ヒロインのお姉さんがとても好きな人物でした。
    彼女の幸せを祈ります。
    面白かったです。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    読了!

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    初めはなかなかすさまじく切なかったですが、
    今思うと、最後になってしっかり登場してきた創造主が、最初から見守りながらも導いてきたのだな、と分かります。
    見返りを求めなかったのは、ヒトを癒すことに対して。
    これは、「天使」としての所以。
    そして、一人の女性として彼女は、愛する相手にだけ見返りを求めた。
    結局、愛を求めても得られなかった悲しさが闇となってしまって、そういう多くの闇が世界を澱ませる。
    それは、物語の世界でなくても、このリアルの世の中も同じこと。
    そこには、見返りを求めない癒しも必要なのかも知れない、と考えさせられました。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    本編読了!

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    未だいろいろ気になることは残っているけど、この結末には衝撃を受けました。
    ほぼ9割の異世界転生物語は、最初は元の世界への回帰を願うヒロインたちは、最終的にはほぼ転生してしまった異世界になじみ、その人物の人生を生きていくことを選ぶ。
    それが、ここまで頑なに元の世界への回帰を願い続け、そのために必要なことを淡々と、それが人をあやめることであっても行っていくヒロイン。
    それでも終盤まで、いつかこの世界を受け入れるのではないか。そういう存在に出会うのではないかと期待し続けていたが、最後までブレなかった彼女に心からの祝福・エールを送る。
    そして、異世界のことを最後まで受け入れられず、何も愛せなかったヒロインが、彼女を愛した騎士だけを、追いかけて欲しいと願うシーンには、涙が零れました。
    魔女の存在は、最初から最後までどこか怪しかったのだけど、この世界の構成人物として、こんなにも大きな影響力を持っていたのだと、そこにも震えるような衝撃を受けました。
    素晴らしかったです!

    • 1
  9. 評価:5.000 5.0

    最高に良かった!

    大河、優希、洋平。それぞれが抱える家庭事情と闇、親の呪縛のようなもの。
    登場人物が限定されていて、やたらといろんな人物との絡みがないことも良かった。やたらといろんな人間を登場させるタイプの物語は人物を覚えるだけで疲弊するし、人物の厚みが無ければないで、意味がないし、それぞれが強烈な個性や背景があったりすると、根底に流れるテーマや主要人物がぼやけてしまう。

    大河と優希のお互いがお互いを心地良く思える要素が、親や環境という本人にはどうすることも出来ない事情であったことが切なくもあるが、ほんとうは感情豊かな子ども達がそれをうまく表に出せなくなる背景が非常に綺麗に描かれている。
    洋平の親からの呪縛もなかなかだったし、それが彼を歪めてしまったことも実は気の毒ではある。
    現代社会が抱えるヒトの心に巣食う闇と同時に、ヤクザの世界という社会の中の闇。それが静かに丁寧に描かれていて、心より感嘆いたしました。
    光があるのは対比とする闇の存在があってこそ。
    ニンゲン社会は、光だけでは成り立たないのだということも、深いところで理解出来た気がします。

    そして、何より、優希と大河のラブストーリィがとても好きでした。
    派手な感情表現をしない二人が時折見せるはにかむ様子、照れる顏、ほんとうに癒されました。
    洋平を許した大河の器の大きさにも感動いたしました。

    • 3
  10. 評価:5.000 5.0

    良かった! ほんとうに良かった!!

    「良かった」一つ目は、想像し得る最高のhappy endではないかと感じられる良い後味だったこと。
    「良かった」二つ目は、物語としての展開と完成度。
     途中、登場人物が多くてちょっと混乱し、ついて行くのが大変だったところもあり、その心理描写や練られた背景に、この作者は相当頭良いんだろうな、と感じてました。
     冒頭からサツジン事件みたいなハラハラする始まりで、ヒロインが、らしくなくグータラだったり、魔女が出てきてその対立と闘いにドキドキしていると、実は…という衝撃の事実が明らかになったり、最期まで読者の心を掴んで一気に駆け抜ける勢いでした。
     楽しみました!
     ありがとうございました!

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