最近第1話から読み直して、今更ながらに気が付いたことをちょっと考察してみました。
この金髪のウスリン・リカイド卿は最近登場したのかなって思ったら、実は第1話から常に最前線にいました。公爵に嵌められてドラゴン討伐に行くことになった時点で激怒。「こんなの、あんまりです!」と。結婚と引き換えにドラゴンの討伐に行かねばならなくなったことを非常に苦々しく思っていたのですね。それでも公爵の娘を溺愛するリフタンがどうしても理解できなかったのでしょう。ただ、どのようにして2人が政略結婚に至ったのかは分かりません。個人的な想像ですが、リフタンはマクシーと結婚したかったけれど、身分が違い過ぎた。そこへドラゴン討伐の話が出たが、リフタンはそれを拒否。そこで公爵は何としてもそれをリフタンに押し付けるためにマクシーを利用して「もしドラゴンの討伐に行くなら娘をあげよう」とか何とか言ったのでしょう。でも、その時点で討伐が成功するかどうかは分からないので、娘を実家に留め置いた。つまり、失敗すれば「やっぱり娘はやらん」という魂胆だったのでは? ところが、リフタンはそれがマクシーと一緒になれるまたとないチャンスと見て、討伐に行くことにしたのでしょう。リフタンがそこまでマクシーを好きだった理由は未だ不明ですが。だって、結婚当時から結構ぶっきらぼうで、ちっとも嬉しそうな顔してなかったし、嫌味な発言も連発。そこまでマクシーに夢中には見えませんでした。怖い顔で「結婚の義務を果たさないとな」とか「嫌でも我慢しろ」とか、物凄く威圧的。マクシーじゃなくたって、怖がるよ~。
結婚してずいぶんたった今でも、リフタンがずっと前からマクシーが好きだったことは未だに明かせない様子ですね。早く言っちゃえばいいのに~!
話を戻すと、ウスリンは当初から事あるごとに批判的な発言をしています。「たかだかクロイソ公爵の娘のために・・・」(第6話)「(マクシーのせいで)もう散々時間を無駄に・・・!」(第8話)など。
それにしても、今回の1件では相手が悪過ぎ。ニルタ卿がウスリンを指名したのが最悪でした。最初の内はウスリンも拒否反応だけでしたが、ニルタ卿があまりにも押し付けがましいので、ついに今まで抑えていた鬱憤が爆発! 新人騎士を指名していたなら、喜んで応じてもらえたでしょうに・・・。
これからの展開が非常に気になります。
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オークの樹の下
059話
第59話