さあ、ブリジット、素直に告白するのか。ツンデレに逃げるのか。どっちだ。
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775位 ?
さあ、ブリジット、素直に告白するのか。ツンデレに逃げるのか。どっちだ。
もう小説がどうとか打ち遣って、「ベルク家の新婚さんいらっしゃい」で良くない?
ロングハーストが傾いたのは、アビーが嫁いだ後なのだから、アビーのせいでロングハーストが駄目になった、とは言い掛かりにも程がある。
むしろ、なんで領民がアビーの事を知っているんだ。やれ男遊びが激しいだの、変な噂があったのは知っているが、あの目のせいで疎まれて屋敷に閉じ込められていたのに、うちの娘は不吉な金色の目で、と家族が吹聴するとも思えない。それとも、逆恨みした家族の誰かが、後知恵を授けたか?
いや、だからさ、パティさん。その元伯爵令嬢になってしまった妻を、ジェラルドは敢えて世間に御披露しているんだって。その意味が分からないのか? もう政略結婚ではないのよ。
結婚して1年もたってから、それも嫁の実家が没落した後に、わざわざ結婚式を挙げたのだから、仲良しに決まっているだろう。何故、縦ロールのお嬢さんは自分が割っては入れると思うの?
なんか、男達の妄想が面白いな。
カリスにしてみれば、本命は飽くまでもセリアで、リナにはついフラフラ引き寄せられたものの、浮気とも呼べないよろめきでしかなかったのだろう。また、言ったところで聞かないリナの性格もある。リナを甘やかす癖が付いてしまったカリスが、あの日、本気でリナを止めなかったのも通常運転。天候が崩れたのは偶然。その分、罪の意識も曖昧なのだろうが、その曖昧さのせいで死にかけたセリアはそうもいかない。
仮に、ルシェがセリアに対して恋愛感情を持っていなかったとしても、こんな頼りない男の元に返そうとは思わないだろう。それでまたおかしな事になったら、一時的にでも結婚した意味がない。ルシェには、セリアを生き延びさせた責任がある。カリスに対して神経過敏になるのは当たり前である。
政治的にメリットがない妻と離婚したくないのは何故かなんて、野暮なオッサンだな。
結婚相手が変わっただけで態度を変えるような貴族の支持なんて、いつどうなるか分かったものではない。皇后の生んだ弟が皇帝に、側室の生んだ兄が補佐、では駄目なのだろうか? それだとイブゲニアが安心できないか? 話を聞いていると、この皇室は伝統的に、色々極端でヤバイからな。
最悪、グレイシーが正室で、カナリアが側室で良くないか? と思わなくもないが……セザールが納得しないか。
王子、比べるところはそこではない。アレクがいた時と、追放した後ではなく。アレクが参加する前と、参加していた時の比較をすべきなのだ。4年も前の事だから、忘れてしまっただろうか?
そもそも、王子は剣士。アレクは魔法士。役割が違うのに、俺より目立つなとか、何故牽制する必要があったのか。
アレクが国を出た事について、「逃げた」と表現していたが、いつまでも王城の前に居座って、俺はこんなの認めない、と叫んででも欲しかったのか? そしたら、言い掛かり付けて、最悪、殺せるものな。民は国の基。平民の癖に、と馬鹿にするなら、せめてもう少し己の有能さを示してくれ。
リリエルの場合、デルフィニア思想に傾倒したのが失敗だったよね。ワガママお嬢様がただチヤホヤされているだけなら大した問題ではなかったけど、社会で変に影響力を持ってしまったばかりに、それを失った時の痛手が大きく、取り返そうと躍起になってしまった。
しかし、自由を求めて邁進していた彼女が、他人の自由意思を奪って意のままにしようと思った時点で、彼女の思想は破綻している。ヘルに出会う前に、既に、皆が自分の言う事を聞いてくれなくなった、という言い方をしているのだから、語るに落ちている。
多分、弱者救済は彼女の中では後付けで、自由こそが本義なのだろう。かつて病弱で自分の体も思うに任せなかった事の反動と、エルザが体現している「貴族の義務と誇り」がもたらす閉塞への反発が、自由の概念と結び付いたんだろうな、と想像。
だから、彼女の行動はどこかピントがずれている。平手事件のきっかけになった、貧しい女性に剣を配る試みに、一体どれほどの需要があったのか。恐らく、そこで剣を得た女性の多くは、その剣を換金しただろう。剣なんて携帯にも保管にも気を遣わないといけないし、そもそも剣術を習う時間などどこにあるのか。どうせ習うなら、剣術より、剣を持つ相手を無力化する護身術のようなものの方が、実用的と思う。
自由が本義で、弱者救済はおまけだから、自分自身の贅沢には鈍感なんだろう。民衆が「愚か」なのは学ぶ時間がないから。時間がないのは、働かないといけないから。働かないといけないのは、お金がないから。だから、まずは貧困問題を解消しないと次の段階にいけないのに、そこをなぎ倒しているのも、問題の根本を分かっていないからで、彼女は一体、誰の、どんな政治学を学んだのかと、不思議でならない。
舅・姑がアビゲイルに巻き込まれて行くのが楽しい。アビゲイルは見た目も幼いし、中身がまるで子供だから、つい、釣り込まれてしまうんだろうな。私にもちちうえができました、という台詞が切ない。
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051話
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