5.0
半世紀前の作品、もはや古典の名作
リアルタイムでは無いのですが、かなり以前に読んだこと有ります。
それでも、イマドキの漫画とはかなりノリが異なるので、雰囲気に慣れるまで時間がかかります。
まず絵柄は、デジタルでは無く、当然アナログですが、スクリーントーンさえほとんど使われていません。
印刷でつぶれてしまうせいか、背景の書き込みも最小限度で、より人物に近づいた映像表現に感じます。
特に人物像が、今とはだいぶ違います。
「子供は子供」で、「大人は大人」です。
誇張は有るでしょうが、少年たちはどこまでも少年で、騒がしく、無邪気で、悪気無く、それ故に残酷で…
教師、校長先生、エーリクの弁護士、母の婚約者 等々
大人たちは、いつでも子供たちを守り、導きたいと努めています。
鞭で手をたたこうとする(多分当時でも)時代遅れの先生も登場しますが、彼でさえ、生徒の事は心配しています。
※ユーリの祖母は例外
あらすじを表現するのは難しいです。「BL」というとなんか違います。
何とも比べようも無い、あの年代特有の「少年」の「愛」です。
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トーマの心臓