5.0
「真夜中のやじさんきたさん」は、いけないお薬を摂取してるような、絶対に戻れないどこかへ連れてかれちゃうような、圧倒的なヤバさがあったが、さてこれはどうだろうか。この2人、面白いことに、ヤバいのはラリ中のきたさんじゃなくて、実は普通の人のやじさんなんだよね。
-
0
698位 ?
「真夜中のやじさんきたさん」は、いけないお薬を摂取してるような、絶対に戻れないどこかへ連れてかれちゃうような、圧倒的なヤバさがあったが、さてこれはどうだろうか。この2人、面白いことに、ヤバいのはラリ中のきたさんじゃなくて、実は普通の人のやじさんなんだよね。
画面の徹底した統一感(特に線のタッチ)に最初驚いたが、背景やモブまで全て作者本人が描いてるのだと連載中のマガジン特集インタビューで読んだ気がする。アシスタントさんに描かせると微妙に絵が違ってしまうのがどうしてもダメな人らしい。(だから主要キャラと背景が全く違和感なく同調していた鳥山明氏の作品のアシスタントの人は、やはりとんでもない逸材だったのだろう)作品としてはいかにも中世が舞台の冒険ファンタジーで楽しそうなのだが、なぜかハマらず、途中で私は読むのをやめてしまった。絵は好きなんだけど、何かが違ったのだ。あと、「色欲」のメガネっ子の過去が明かされる回があったけど、うーん、これで「色欲」ってことにされちゃったのか…うーん、最終的な現場状況を見た周りの人が色欲って決めたんだろうけどさ…笑 でも、ロマンチックな騎士の物語にどハマりしてるピュアなお姫さまの夢を叶えてあげるところは、すごく良かった。
そもそも日本人のデフォルト気質は「和を以て尊しと成す」だから、FWというポジションの最大にして必須の特徴(エゴイズム)を発揮できる選手は非常に生まれにくい土壌だろう。そして多くの日本人にとってスポーツは学校教育や地域コミュニケーションの一環だから、チームプレーとかワンオブオールの精神を育てるのに夢中で、エゴイズムなんて教育上絶対NGのとんでもない理念だ。ましてや、サッカーがドン底の貧困からのし上がるための唯一の手段である南米大陸の猛者たちとはそもそもの気合が違う。この一点を取れなければ、得点、それだけを追い求める人間🟰エゴイズムの塊のストライカーを作るとなると、日本は強制的にここまでしないと確かにダメかもしれない。
車田の前に車田なし、車田の後にも車田なし。たとえば新谷かおるや松本零士などと同じく、美形を描かせるとどれもうっとりするほどの美しさなのだが、どんな系統にも当てはまらない唯一無二の独特なクセつよ絵である。
初期の頃の沙織お嬢様がガチな性悪女で「コイツこれで本当に女神の転生かよ」なのはファンの間では言ってはならないお約束である。少女の頃に既に完璧なSMの女王様状態で、乗馬服姿でムチを持って「誰か私の馬になりなさい!」って城戸家の孤児たちに叫んでいたシーンが車田先生のご趣味全開の極みであったな。もちろん、そんなドSっぷりに憧れるドMのガキもいて、自ら進んでお嬢様にまたがって頂いてドキドキしてやがったな。
あとアンドロメダ瞬、美形なのは別にいいんだが(コロシアムの観客席モブから「なんて美しいの男の人とは思えない」とまで言われる)、そっくりさん多すぎだろ。デスクイーン島の美少女エスメラルダと実の弟が瓜二つ、というのは一輝お兄ちゃんの闇堕ち時の重要なキーマンとして非常にナイスな設定だった。しかし、シリーズを重ねるたびに、え、あの人も瞬にそっくり?え?ちょっと待って、こっちの人もそっくりなの?ってなったわ。
アニメでも洗練された美しいタッチのキャラクターになっていて、女子からも熱狂的な人気を得ていた。でもアニメには「プラスチック聖闘士」とか、おめえら星座もギリシャ神話も1ミリも関係ないだろって感じの独自キャラが出てきて、あまりの安っぽさに驚愕した記憶がある。他にもなんかアルミ聖闘士とかステンレス聖闘士とかなんちゃら聖闘士とか出ていた気がする。氷河のお師匠さんもクリスタル聖闘士とかになってたしな。いや、金銀銅で頼むよ。シンプルにカッコいいから、その方が。
あとは生き別れとなっている星矢のお姉ちゃん問題だが、後半結構ダレてくる頃にチラホラこの設定が再登場する。もういいじゃん●●さんで、と読者がなかば投げやりに思ってしまうほどのどうでも良さである。
黄金聖闘士十二宮篇までは本当にワクワクするし、次のクロスの造形はどんなか楽しみになること間違いなしなのでオススメ。
「フッ」「笑止な」「なにい!?」の3つのワードだけで全体の半分くらい読み進めることができる漫画。吉本新喜劇の舞台に匹敵する伝統美がそこにある。
立原あゆみさんの「極道から足を洗って定時制高校に通いつつ、毎日自炊する」(カタギの人々には礼儀正しく心優しい)みたいな内容のヤクザ漫画のひとつかなーと思って読み始めたら、全く違った。間が素晴らしい。落とし所も素晴らしい。完全に目がやべえ奴なのに、料理がいちいちカワイイ。
「ジャングルの王者ターちゃん」にも「嘘喰い」にも、幼い頃から殺戮マシンとして育てられた男が出てくるけど、どちらも精神年齢が小学生あたりのピュアなところを残したままだったんだよね。最初に表紙を見た時はそういうキャラではないと思ってたけど、そうか島崎もそうだったか。漫画家の人が島崎に撮らせた「写真」と、島崎が描いたスケッチブックの「絵」の落差が凄い。写真を見た漫画家さんの表情で、かなりヤバいことがわかる。「暴力の前に芸術は何の役にも立たない」の言葉に対する島崎の解が、説得力ありすぎて、本当に切ない。あと、殺しても殺しても蘇っちゃうヒットマン(幼い娘のためにハッピーバースデーを歌いながら狙撃)が怖い。
実写映画化にもなった超人気作品だが、主人公ライトの本質は悪の人格なので、私はあまり魅力を感じなかった。ここまで徹底したピカレスクロマンも逆に斬新。もし従来通りの王道展開のジャンプなら、甘い物好きで潔癖症のあの人が主役の設定なんだろうなという気がする。
絵にもの凄いクセがあるしちょっとグロテスクとさえ言えるので読む人を選ぶけど、私は大好きだった。ヂェーンという名前のセンスとか(ジェーンではなく)。強さの分だけ男は優しい、を体現しているターちゃんは本当にカッコイイ。
こういう漫画は初めてだったが、超面白かった。この漫画の成功から、一気にジャンプには暗殺・スパイ物というジャンルが進出し始めたと思う。先生が結構セコくて色仕掛けに弱くてすぐ泣いちゃうとこが好き。
設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています
真夜中の水戸黄門