5.0
ユーモラスな異色作
スパイ同士の大人の男女の駆け引きも入ってくるが、これは小学生あたりにはよくわからん世界だと思う。すごくかっこよかった。色っぼい女性ハッカーの「私は昨日食べたからいいわ」という台詞がやたら印象に残ってる。
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654位 ?
スパイ同士の大人の男女の駆け引きも入ってくるが、これは小学生あたりにはよくわからん世界だと思う。すごくかっこよかった。色っぼい女性ハッカーの「私は昨日食べたからいいわ」という台詞がやたら印象に残ってる。
登場する女性が全員美形。園子(ヒデロー)、かし子さん、トーイの妹、トーイママ、ヒデローママ、そしてニヤ。(ニヤのお母さんも)。それぞれ全然違うタイプで、魅力的。物語の後半の方、ニヤが猫のにあを探しに行く回が好き。
中盤ちょっと失速し、作者が間違った方向性に踏み入れてしまったのか、やたら大がかりなストーリーに入ってしまった。そして終盤、あからさまに「これあと何回で打ち切りが決まってるんだろうな」とわかってしまうくらいの巻きが入ったやっつけ展開。キャラクターはどれも魅力的。アニメ化にもなったくらいだからエンタメ性もある。でも、読者を物語に深くのめり込ませるための世界観とその作り込みが浅かったと思う。
マガジンはまずこれから読んでたなあ。連載週刊誌の巻末のギャグ漫画って、下品とかシュールとかほっこりとか不条理とか色々あるけど、これはタイトルも内容も直球で、そこが良かった。
まず、元パリコレモデルだったという女性が魅力的に見えない。故に、その彼女が着ていた服もあまり素敵に見えない。そして致命的なことに低身長でもショーモデルになってやるというヒロインがどうしても魅力に欠ける。強気で野望むき出しでパワフルなところは凄く良いし、少年漫画によくいる口の悪い俺様タイプの主人公が女の子になっただけなんだとは思うのだが、この子の言ってることにはデリカシーというものがない(この手の若くて美しい女性は実際に多い。そこがリアルっちゃリアル)。言葉が悪くて素直になれないだけで実はいいところがあって、みたいな部分も皆無。もしリアルにいたら、とても応援をする気にはなれないだろう。しかしこの世にはこの上もなく傲慢で自己中心的なくせに、性格の悪さの全てを凌駕してあまりある魅力をもつ、天才という名の魔性の生き物がいる。そんな、人を惹きつけてやまないモノ、光るモノがあるんならとっくに他のモデル事務所で取り合いになっとるが、残念ながらヒロインはそうじゃない。デザイナーで死ぬほど性格の悪い柳田?なる男が出てくるが、こいつが正にそういう魔性の才の持ち主だ。人格はクソだが、美を作る手を、他の人が渇望するものを持っている。
あと、おしゃれにうとい新人編集者の女の子の話、やはりこのキャラクターにあまり魅力が感じられない。ストーリーの邪魔にしか思えない。また、人体の美しさや洋服のディテールの美しさもこの漫画だとあまり感じられない…ファッションウィークでランウェイを歩く高身長の外国人ショーモデルというのは、どれもギリシャ神話の女神みたいな美しさがある。それなのに、たとえモブでもこれはないだろう、ってくらいテキトーに描いている。洋服も…モデル会社社長やらデザイナーやら業界関係者といったキラキラした人々の着ている服が、おしゃれとはとても言い難い。多分モード雑誌や映像で勉強し頑張って描いてるんだろうけど、画力が追いついていない。世界観を楽しみたくてこの漫画を読み始めたのに、少々期待はずれだった。
両思いなのにどっちもプライド高すぎるがゆえに死んでも自分からは好きとは言えない。お互いにどうやって相手に告らせるか、水面下の頭脳戦が繰り広げられるという、全く新しい視点のラブコメ。結構面白いんだけど、絵にクセがある。最初の登場シーン、白銀が歩く姿がなんか変。こんな風に足が短く見える汚い角度で描くのは担当編集がNG出さないとダメだろ。他にも人体が汚く見える構図が沢山あって、イケメンがイケメンに、美少女が美少女に見えない。あと、やはり想像の世界で設定を描いてるのがよくわかる。日本経済界を陰で牛耳る大財閥の長女であるご令嬢のベッドルームとネグリジェが、こんなにショボいわけないだろうってくらいの庶民感覚の作画。説明の言葉や小物でどんなに雰囲気を出そうとしても、ビジュアルにリアリティが無い漫画は、その中に引き込む世界観の根底が弱い。でも、藤原という天然にしてオールマイティな秀才の存在が良いので、ついつい読み進めてしまった。彼女が白銀のフォロー役になる回は全部好きだ。あと、竹取物語に出てくるかぐや姫の求婚者の名前をもじった登場人物が良いね、
香ちゃんが男に間違えられるというのはちょっと無理があるけど、やはり北条司氏が描く女性は皆清潔感があり瑞々しくて美しい。殺し屋のセクシーお姉さまや車椅子の美少女など様々な女性が登場するが、皆、どこか品がある。学生の頃リアルタイムで連載を読んでいた世代なのだが、あの頃のジャンプの連載はどれも軒並みアニメ化されて、それも毎週見てたなあ。ケンシロウとキン肉マンと遼さんが全部同じ声優さんで、なんか妙ーな違和感があったのを覚えている。最近だと、「きのう何食べた?」のケンちゃんにとって、初めて会った時からシロさんのイメージが「シティハンターの遼さん」だって言ってたのがツボにハマった。(ケンちゃんのケータイの着信音も、シロさんの番号は「Get Wild」)。あの頃、強くて優しくて時にクールで影があってそしてスケベな遼さんに憧れる女子(男子も)はホント多かったんだよ。
力石徹がほぼこの漫画の半分とさえ言える。NHKの大河ドラマのダブル主演の片方の大スター役者が突然亡くなったような、その後最終回までの長い長い時間にずっと大きな穴がポッカリ空いたような。もうその後、どんな代役も、特異なキャラや役者を持ってきても、埋められない。力石はカッコ良すぎてスターすぎる、梶原一騎氏の美意識の権化のような漫画界唯一無二の不世出の男。さあここから、ってとこで、死をもって永遠に、何をどうしてもどんなことをしてもジョーが越えられないライバル。永遠にジョーの中でカッコいいまま棲み続ける、憎いあんちきしょう。
ジョー、これも勿論梶原一騎氏の創造した人物なのだけど、育てたのは、あの目を与えたのは、ちばてつや氏。ジョーという人間は、おそらくボクシング以外何も出来ない。この人は天才だから。彼がサッちゃんと退廃的な喫茶店で語り合うシーン、その瞳の暗さが今も印象に残っている。本当のジョーはいつもこんな虚無を抱いた男なのかもしれない。しかしちばてつや氏が描くジョーの横顔…常に、いつも、どんなジョーも、あの目をしている。「あした」を見つめる目だ。強い風に吹かれながら、光を、あしたを、探して歩く者の目だ。野蛮で反抗的で不器用で無秩序な、愛すべき男。もし力石が生きてたら、そりゃ葉子お嬢さんもどっちか迷ったことでしょう。でも、力石とジョーの2人に、葉子さんなんか目じゃないくらいメロメロだったのはやっばり白木会長だと思う笑。若さに対する眩しさもあるんだろうけど、白木会長がなりたくてしょうがない姿、男が惚れちゃう憧れの男たちなんだろうな。ジョーのインタビュー記事の写真を見せられての感想、「む いい男じゃの」。どんだけ激推しだよ。
「真夜中のやじさんきたさん」は、いけないお薬を摂取してるような、絶対に戻れないどこかへ連れてかれちゃうような、圧倒的なヤバさがあったが、さてこれはどうだろうか。この2人、面白いことに、ヤバいのはラリ中のきたさんじゃなくて、実は普通の人のやじさんなんだよね。
画面の徹底した統一感(特に線のタッチ)に最初驚いたが、背景やモブまで全て作者本人が描いてるのだと連載中のマガジン特集インタビューで読んだ気がする。アシスタントさんに描かせると微妙に絵が違ってしまうのがどうしてもダメな人らしい。(だから主要キャラと背景が全く違和感なく同調していた鳥山明氏の作品のアシスタントの人は、やはりとんでもない逸材だったのだろう)作品としてはいかにも中世が舞台の冒険ファンタジーで楽しそうなのだが、なぜかハマらず、途中で私は読むのをやめてしまった。絵は好きなんだけど、何かが違ったのだ。あと、「色欲」のメガネっ子の過去が明かされる回があったけど、うーん、これで「色欲」ってことにされちゃったのか…うーん、最終的な現場状況を見た周りの人が色欲って決めたんだろうけどさ…笑 でも、ロマンチックな騎士の物語にどハマりしてるピュアなお姫さまの夢を叶えてあげるところは、すごく良かった。
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