5.0
モーニング全盛期を思い出す
他に類のないスケール感だった。最初の登場シーンの海江田はどう見ても狂気をはらんだ危険人物にしか見えないので、深町が主人公だと思ったくらいだ。最近、実写映画化がされたらしいが、「堺雅人が海江田を演じるとドハマりするのでは」と常々思っていた。でも、海江田はあの人なんだね…
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1
698位 ?
他に類のないスケール感だった。最初の登場シーンの海江田はどう見ても狂気をはらんだ危険人物にしか見えないので、深町が主人公だと思ったくらいだ。最近、実写映画化がされたらしいが、「堺雅人が海江田を演じるとドハマりするのでは」と常々思っていた。でも、海江田はあの人なんだね…
英雄が魔物をやっつけたあとのお話。英雄と言っても人間なので、時の流れとともに歳をとり、寿命が尽きて死ぬ。凛々しい美少年の顔にも皺が寄り、髪も薄くなる。かつて共に戦った仲間が全員死に絶えても、人間では無い魔法使い、長寿のフリーレンだけはずっと幼い少女のままだ。その時の流れの食い違いを象徴するかのような、あまりにも淡々とした物語の進行。こんな乾いたファンタジー活劇は今まで無かった。
カイのライバルのメガネ君が闇落ちするあたりで話が停滞してちょっとダレる。カイは天才ゆえに他人の才能への嫉妬というものが一切ないので、メガネ君が代わりにダークサイド役を全部引き受けてる感がある。また、登場人物の顔、どんなに優しそうなイケメンのおじさまや天使のような美少年でも、頭の中で考えてることが結構ドロドロの打算だらけの性格悪いヤツだったりする笑 単行本限定のおまけの話だけれど、パン・ウェイの独占インタビューは「ちょっとくどいな」と思った。
水泳の古畑選手、野球の沢村投手など、凄く良かった。特に人見絹枝選手のラスト、地面に倒れて穏やかに微笑んでいる彼女の姿は忘れられない。名前は忘れてしまったが、オーストリアのアルペン競技の選手の回も良かった。ものすごいシャイで、友達がサッカーをやっていても自分から「僕も入れて」と声をかけられず、ずっと膝を抱えて座って見てる、そんな少年時代の姿が印象的だった。しかし彼はひとたびフィールドに立つと、周囲が驚嘆するほどの運動神経の持ち主で、ついにスキーの世界選手権で優勝するまでになる。次の目標を聞かれて「オリンピック」と恥ずかしそうに笑って答えて…夭折しちゃうんだよね…
一回読み切りだったので、一話一話うまく纏ってたが、野村英世の回が数話だった気がする。彼の天才の所以は、実は実験時の正確無比な技術力にあった、ってところが強く記憶に残っている。
先日、筑波のJAXAへ初めて行って、本当にNASAってハリウッド風ポスター(スペース・オブ・カリビアンとか)作ってたんだ!粋なもんだ!と感動した。本編では、●●●●●●になってしまったヒビトが渡った国で、一から始める宇宙飛行士訓練の生活が好き。無愛想な仲間とのスキンシップ、ウオッカ一杯ごとにすこーしずつ分厚い氷が溶けてゆき、最後には氷の内側の、ペチカのような素朴でさりげない暖かさに触れることができたヒビト。いかにもあの国ぼいな、と思った。
宮崎夏次系の作品を読むと、いつも、スピッツの「ホリデイ」という歌を思い出す。
🎵
いつかこんな気持ち悪い人やめようと思う僕でも
何故か険しくなるほどにすごく元気になるのです
ピュアとか純愛とかそういうアレじゃない。単に頭がおかしいだけだ。好きな人のそっくりさんに会うためだけに何十万もかけて北欧に旅行する主人公に対して「私、この人に生まれなくて良かった」と、しみじみ神に感謝する。そしてなお、彼女の恋が永遠に続くことを願う。
宮崎夏次系の魅力のひとつは、異様なほどの閉塞感と涙が出そうな解放感が同時に得られる稀有な漫画であること。追放された二人は、無力だけど、自由だ。
最初の方のグロい描写は、中盤から少しずつ抑えめになっていきます。劉備がホントいつまでたってもうだつが上がらないんだけど笑、史実でも五十過ぎに孔明と出会うまでパッとしなかったから、こんなもんなんでしょうね。曹操が九死に一生を取り留めた時の、片田舎の少女の「才」に目をつけるくだり、なかなか考えさせるものがあります。曹操みたいな男が人を取り立てる時の思考回路はこうなってるのかと。罪作りといえば罪な男で、最愛の人・水晶の悲劇は曹操に見染めらてしまったから起きた、と言っても過言ではないし、曹操は十二分にそれを自覚している。性としか言いようがない、欲しいものを手に取らずにはいられない、最初に登場する怪物「トン」は彼そのものなのでしょう。しかし、宿敵だろうと何だろうと良いものは良い、と賞賛するところ、素晴らしい人物です。曹操の元には沢山の軍師と剣士が集まるけれど、曹操その人を一番愛しているのはやっぱり夏侯惇なんだろうなあ。魏・蜀の敵味方問わず一番人気。迷子の将軍夏侯惇🎵
モノローグが多いので途中で飽きるかな、と思ったが、「本物」さくらの登場からが俄然面白くなった。ミワさんの極地的スペックの高さ(「自分の叙情性が鬱陶しい」には脱帽した)に負けず劣らず、さくらのキャラが衝撃的。ミステリアスの極地。絵は梅図かずおの影響を受けていると思うのだが、さくらの目のアップなどその美しさゆえに意味不明な不気味さ倍増。何を考えてるのか全く読めない恐怖が渦巻いて、続きが超ー気になる。あと、映画の題名をもじった各回のタイトルはちょいダサい。
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沈黙の艦隊