裏切り者の末路はいつも同じだ。今はよくても このあとは誰からも信用してもらえない。 何ならこいつも裏切られる。
最初の鬼ごっこで、潔はやろうと思えば簡単にイガグリを仕留められたのに、奴にはボールをぶつけなかった。「一番強い奴を仕留めなきゃ俺は今までと同じだ」蜂楽もその心意気を感じた。
どう考えても、負けの可能性が高いってことは最初からわかってる。でも、こんなふうに1人だけ生き残るやり方は違う。八百長して点を取るのは、どう考えても違う。どうにもクッソ強い相手をかわしてねじ伏せて裏をかいて、まんまと点を取る。取ってみせる。勝ってみせる。自分の力で。自分の限界を超えて。俺が点を取る。それがストライカーのエゴイズム。最高に気持ちいいエゴイズムだ。
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ブルーロック
024話
第18話 「おつかれ」