5.0
      
    17話までの感想
        秀逸なホラーサスペンスだと思う。
次々と人が殺されていく残虐なものではなく、特定の霊や犯人との戦いで、じわじわと迫る恐怖感と命の尊厳、守りたい想いなどが描かれた深い物語。
霊の画はちょっとグロい。けど画のグロさに頼らず、不気味さを伝えるのがとてもうまい。
主人公や取り憑かれた幼なじみの心情、霊の生理的な気持ち悪さ、主人公のおう吐やセリフによる猟奇的な犯人の不気味さ、死へのカウントダウンなどで、不気味さ、怖さが画ではなく感覚に訴えられる。
取り憑いてる霊とさつ人犯以外に悪人がいないのもいい。
主人公と弟、女刑事と姉、遺された者と亡くなった家族との想い、複雑な気持ちが、ホラーの中に優しい哀しさを添えているのも絶妙。
全体のまとまり、ハッキリしている物語のテーマと謎、ほどよい緊張感を保ちながら、テンボよく進むスムーズな展開。
物語の世界に惹き込まれて続きを読んでしまう作品。      
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生者の行進