5.0
64話までの感想
主人公の独特なキャラが絶妙。
抜けてる感を保ちつつ、嫌味のない頭のキレの良さ。ひょうひょうとしてるようで、どこか冷めてるような、でもあたたかくもある人柄。過去になにかあったような、主人公自体もちょっと謎めいてる。
主人公が犯人の心を動かすセリフはミステリーにはつきものだけど、ありきたりな安っぽさやきれいごとではなく、飾らない言葉で人間心理の芯をつく感じがいい。
作家さんがかなり博識な上に構成力が高い。
主人公がさまざまな話から推理へと展開していくのがすごい。
複雑な人間心理が絡まっている様子がうまく描かれているし、ストーリーも惹きつけられる不思議さを持ち、最後にしっかりまとまっている。
ただの事件を解くミステリーではなく、タイトルも作品全体もミステリアスで、深い人間心理といろいろな要素のミステリーが組み込まれているような、新しいジャンルのように感じる秀逸な作品。
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ミステリと言う勿れ