月夜の桜さんの投稿一覧

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評価1 10% 13
31 - 40件目/全112件
  1. 評価:4.000 4.0

    14話までの感想

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    おもしろい。
    主人公がさらわれてから一度も発作がないとか、
    病気で死を意識して生きてきた人という感じはあまりないし、
    ひとりで外に出たことがない上に、見知らぬ土地で信用できる人もひとりもなく、さらに命の危機にあるのに、肝が据わりすぎてるとか、
    お嬢様なのに着物がはだけたままで直さないとか、
    父親のために結婚することに執着しすぎとか、
    テンネンというにはあまりにも…なツッコミどころはいろいろあるけど、未経験の異常な状況下における現実逃避的な反応と思えば、まあまあ自然にも思える。作品全体が、状況の異常性に加えてころ-し屋の性格や不気味な表情のインパクトもあり、異常性が強い世界観なので、あまり気にはならない。

    誰がさらわせたのかは推測にすぎず、なぜかすぐにころ-さないのも、実は犯人が違うのか?実は犯人はころ-し屋とつながりがあるのか?その辺りは後にわかるのだろうか?
    ころ-し屋がすごく強くて「アジトに戻ってみんなころ-す?」とか言ってるのに、そうはしないし、船を奪って逃げることもできそうなのにしないのは、何か企んでるのか、単純だからただ一緒にいたいからなのか?
    「遊女になって身請けされて」って言うけど1回限りでっておかしいし、実は島を出る気はないのかも?
    などなど、そもそもころ-し屋の性格が異常なのだが、短絡的にも意図があるようにもみえ、いろいろな謎から想像が膨らむ。
    その分、最後まで読んだらスッキリするか、ガッカリするか、どっちかだろう。

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

    22話までの感想

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    主人公の前向きで明るく賢いキャラがいい。
    旦那様はじめ、嫁ぎ先に疎まれてツライ心情と、実家の使用人たちの温かさの対比がうまく描かれている。
    だが、最初の数話が物語の土台をざっくり作りますって感じにハイスピードで進むのが、置いてかれる気分。
    暴漢に襲われかけたことが、なぜ男たらしの悪い噂として広まるのか、まず違和感。嫌われる性格だとか、イジメられていたとか、理由がまったくない。
    嫁いですぐ、夫人とどんなふうに話したのか、それを夫人が旦那様にどう伝えたのか、吹っ飛はして、いきなり旦那様に責められ。
    部屋を与えられたのに、なぜ屋根裏に住むのか、さっぱりわからない。
    主人公がその聡明さと実家の使用人たちとの絆により、嫁ぎ先で事業手腕を発揮する、それがメインで早くその話に行きたい感があからさま。

    そして、旦那様、子どもすぎる。
    主人公の世間の悪評を盲目的に信じて悪と決めつけ、金絡みの政略結婚に対する劣等感もあるのだろうが、主人公の話にはいっさい聞く耳をもたず。自分の領地や領主としての仕事には無関心。
    周りの大人に利用しやすいダメ人間に育てられたお坊ちゃんの典型。
    旦那様のその悪気のない悪人ぶりが、後見人の夫人や天使以上にイライラする。
    幼なじみの存在も、助けてくれるわけでもなく、イベントごともなく、たまにちょっと他愛のない会話のみ。もう少し活躍させてあげないと、立場だけ重要そうで実はいなくてもよいモブキャラ。
    後々に大活躍するのかもしれないけど。

    • 0
  3. 評価:2.000 2.0

    15話までの感想

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    設定もストーリーもわかりやすく、登場人物も少なく、展開が早いので読みやすい。
    その分、ご都合主義的なところもあり、深みはない。
    主人公の人間関係が希薄で、城を追い出されてひとり修行、その後出会う師匠とのやりとりは詳しい描写はなくざっくり流れ、他に仲間もなし。回帰後は城の中で周りはほぼ敵。
    唯一の味方は妹だが、妹のピンチを助けるシーンが多く、支え合う信頼しあうというよりは義務感や正義感に思える。そもそも、主人公がいなくなったことで、主人公の分までイジメられているであろう妹を何年も放っておける時点で、違和感に加えて身勝手な偽善的な優しさに映る。
    また、物語が神器メインなこともあり、バトル描写が主軸となり、主人公が武力の他に権力までも欲する流れは必要なのだろうけど、「妹を守るため」という言葉が、本人も無意識的な、野心のための上辺の大義名分のようにも感じ、全体的にどこか孤独な主人公の独りよがりにもみえてくる。
    神器やレベルに関しては細かく設定され、数種の神器の使い分けはうまく描かれているが、闇に引きずりこもうとする力をもつ神器以外はたいした個性がないのは残念。
    主人公のキャラが個性が薄く、自分しか信じていないマジメな野心家のようで、おもしろみに欠ける。
    人間的な物語を楽しむというより、バトルや武力的レベルアップと、権力を得る過程を楽しむ作品。

    • 2
  4. 評価:4.000 4.0

    23話までの感想

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    展開が早いけど、筋は通っているし、盛り上がるイベント事もいろいろ詰まっていて、わかりやすくて読みやすい。
    呪いで子どもの姿になった王子がかわいい。主人公が抱きつくと大人の姿に戻るなんて、あからさまなドキドキ狙いの演出もあるけど。
    王子が呪いや子どもの体のために、みっともない姿をさらしてしまっても、ノーテンキな主人公は変わらずに優しく明るく接してくれて、看病もしてくれて。王子が主人公に心を開いていく様が自然でいい。
    ろくでなしの主人公の親、王子の敵、助けてくれるイケメン貴族、イジワルな恋敵など定番の脇役たちにより、さまざまなピンチに陥るが助け合う。そして、主人公が王子の呪いを解くまで意外と早かった。
    残すは敵との対決と恋の行方…というところ。
    少し気になったのは、屋敷脱出が無駄に長いと思った。
    SORAJIMA作品ってだいたい似た感じで、ありきたりになってる。

    • 0
  5. 評価:3.000 3.0

    7話までの感想

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    短編スカッと系によくある、ありきたりな感じ。サクッと読める。この手のカテゴリーで考えれば、よくできてると思う。
    細かいツッコミどころや都合のいい展開はいろいろあるけれど、ポイントは抑えてあり、短編スカッと系と思えば、話のわかりやすさとテンポのよさでカバーできてる。
    それに、全体の軽さや、芋づる不倫とかバカバカしさが、逆に細かいことはまぁいいかという気分にもなる。
    個人的にはもう少しヒネリがほしい。

    • 0
  6. 評価:3.000 3.0

    12話までの感想

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    初めは、主人公の不幸と転生時の付与スキルの説明。
    主人公は、悪い神に弄ばれて命を落とし、良い神により、さまざまなスキル付与の高待遇にて異世界に転生。
    転生後の話は、主人公が、暴漢に襲われたところを助けられ、前世や神との会話の記憶が戻るところから始まる。それまで無能状態で親に捨てられた不幸さがさらっと語られる。
    ここまでは、スキル情報を始め、文字による情報がかなり多い。
    記憶が戻ったのでスキルが使えるようになり、良い縁にも恵まれ幸せな日常が描かれていく。
    だが、不穏な動きも見え、これから波乱がありそうな予感。

    かなり不幸な部分は過去の話としてほとんどセリフ説明で、主人公自身が気にしていないので不幸感が抑えられ、今は幸せという感じが前面に出されている。
    設定はおもしろいし、よく考えて作られていると思うし、読みやすい。
    が、物足りなさを感じる。
    主人公が元は高校生なのに、転生後、年相応の子どもキャラで、いろいろ気にしない性格が、良くも悪くもな感じ。
    いろいろ付与されたスキルがあまり活かされてなく、優秀さは伝わるがインパクトが薄い。
    設定のわりにストーリーが淡々とした日常。
    これからいろいろ起こりそうではあるが、物語の土台作り部分が長く、面白みに欠けるために、ちょっと飽きてきてしまうのでもったいない。もう少し早い展開か、イベントごとがほしい感じ。

    • 2
  7. 評価:5.000 5.0

    47話までの感想

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    序盤は物語の世界観に慣れるための話のよう。
    主人公メアリと従者アディのキャラとふたりの関係や、メアリが悪役令嬢らしく振る舞おうとして空回りする様子などが楽しく、乙女ゲームのシナリオイベントを悪役令嬢側でみる形でテンポよく進む。
    メアリがゲームの情報をアディに説明する様子も、つまらない説明ゼリフにならず、読者は本来のゲームシナリオを理解した上で、メアリの行動の結果を楽しめる。
    メアリの縦ロールがゲームシナリオの強制力の証拠としても、メアリの象徴としても楽しく描かれていて、活かし方がうまい。
    シナリオには抗えないのか?けれど、ゲームヒロインからは好かれて、本来のゲームとは根本が違っているのでどうなるのか?というワクワク感。

    没落を目指す理由が語られてからが真髄。
    納得のいく理由が丁寧に語られることで、メアリの令嬢らしい気品、気高さ、聡明さがしっかり印象づけられ、アディとの信頼関係もみえる。
    それにより読者の視点が変えられ、メアリが悪役を演じているのではなく、最善の没落を目指してゲームシナリオを進めているという物語のテーマがはっきりする。

    最後のシナリオイベントである卒業式で、没落とはならずに大団円となり、完結かと思いきや大学へ。
    そこから様相が変わってわかりづらくなる。
    卒業でゲームとしてのエンディングを迎えたはずで、別シナリオだとしても、ゲームヒロインは留学しないでどう関わるのか疑問。留学もゲームシナリオなのかも、それまでのようにゲーム情報の事前説明として出てこないのでモヤモヤ。
    アディが留学しないので説明相手がいなくなってしまったのだとしても、メアリの思考として伝えることもできるのだから、やり方を変えないでほしかった。
    アディとのおもしろい掛け合いも作品の要だったのに、一緒に行かないなら、なくなってしまうのか?
    テーマである没落を目指す必要がなくなったはずなので、何がテーマなのかよくわからない。後にまだ没落を目指す必要性が何か出てくるのだろうか?
    大学に進んでから、なんだか別作品になってしまったみたいで残念。

    • 0
  8. 評価:2.000 2.0

    13話までの感想

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    かわいくてほのぼのした世界観の中に、主人公がママや自分をぞんざいに扱った猫たちへの復讐と、魔石という謎があるらしい。
    ママが死んでしまうというショッキングな話から始まり、オオカミの領主の屋敷にたどり着いてからは、猫やキャラのかわいさ前面推し。
    魔石により狂わされた獣人との争い?という説明がチラっと描かれているけれど、ほとんどその辺の話は進まない。
    主人公がかなり幼いアホっぽい子、オオカミたちが主人公は猫だと気づいていても優しく、とにかく主人公のかわいさばかりで話が進まない。
    冒頭、ママだけなぜ猫の姿なのか、投げられたママを人の姿の主人公が受け止めたのになぜ死んでしまうのか違和感。
    手がぷにぷにとか猫のかわいさを描いているけど、養子になってからは猫らしさは薄れて、キャラとしてのかわいさ売り、幼いキャラ設定ではあるものの、ズレた天然系=かわいさと作者が思っているのかもしれないが、そればかり見せられて話が進まないのはいいかげん飽きる。
    だったら、それが見たい読者向けに、魔石とか復讐とかなく、日常をオムニバスで描けばよい。

    • 8
  9. 評価:1.000 1.0

    5話までの感想

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    クエストにあったので読んだ。(クエストのジャンル偏りすぎなのやめてほしい)
    主人公のキャラが好きじゃない。
    ネガティブというか、無意識に悲劇のヒロイン的に自分に酔っていて、自分のことしか見えてないタイプ。
    トップレベルの人の後任に抜擢されたことには不安を感じてないし、他の女性に嫉妬して「パートナーは私」とか思ってるから、密かに自信はあるのに、自分で抑えてることに気づかないこじらせ系。「サポート力なら負けない!」とか、なにかしらの自信が描かれてればいいのに。
    学生時代のトラウマはわかるけど、トラウマなのにあっさり王子主任に惹かれてるのは違和感。
    三浦くん以外の男の人とは距離をとってるくらいなのに?トラウマ感を前面に出してるのだから、王子主任に対して恋的な反応じゃなく、その前にもう少し拒絶反応とか恐怖感とか、二面性を疑ったり人間不信的な感じで、振り切るように仕事バリバリやる方がいいなぁ。でもキャラ的に仕事デキるタイプに見えないからそういう展開もできないのだろう。
    主人公はネガティブに考えがちで、顔に出るタイプなのに、元は営業職?しかも、認められるほど優秀な営業成績だったってこと?仮に営業マンではなく、営業事務などのサポート職だったとしても、雑念多すぎて仕事って割り切れない集中できないタイプだし、優秀そうにはまったく見えない。

    • 21
  10. 評価:3.000 3.0

    13話までの感想

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    テンポよくサクサク読める。
    主人公が24時間以内に敵側の証人を消すという物語の軸がハッキリしていて、その方法を楽しむ感じ。
    ご都合主義なところもみえ、雇い主の娘が執事をクビにできる権限はないだろうし、家族団らんの場で、婚約破棄される前に辞退して代わりに妹を婚約者候補に提案するが、親が同意するのはおかしい。辞退する時点で一族が罰せられるレベルでは?
    けれども、24時間というタイムリミットが前提として読者に刷り込まれていて、次々と策を進めていく展開の速さもあり、ご都合主義はそれほど気にはならない。
    それよりも、主人公がゲームの主人公に嫌がらせしてきたのは事実で、暴漢に襲わせようとしたのは行き過ぎていて嫌悪感がある。その罪から逃れるための隠蔽なので、手放しで楽しむにはちょっとムリな感じ。
    王太子は裏切りに加えて性格が悪くなり、略奪女のゲーム主人公が性悪で男たらし。主人公は本当に王太子が好きだったし、女性としても王妃候補としても努力してきたし、悔しさや失うものの大きさ、悪役令嬢という設定、そういう同情すべき点は確かにあるのだけれど。
    第3王子以外、全員が性格に難アリなのも、気分的に下がる。
    主人公は理知的で貴族令嬢らしい気高さもあるキャラなのだから、暴漢に襲わせようとしたなんて低レベルな力技より、貴族権限や知的な嫌がらせと、影で相手から仕返しも受けてきて戦ってきたみたいな設定にしてあれば、もっと応援したくもなりそうだし、罪を逃れる隠蔽でもすんなり受け入れられそう。

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