3.0
へえ~?
知らずに読みはじめましたが、これって
京極夏彦さんの原作だったのですね。
京極さんの小説は好きで幾つか読んでいますが、
気づきませんでした。
雰囲気がかなり違うので。
昭和時代の設定というのは結構好きで、中禅寺先生の
気難しい性格も、この作品には合っているみたい。
むしろやたら明るかったり今風の好青年だったら、逆に
違和感がありそう。
狂言回しの女の子も、レビューでは「ウザイ」という評価が
多かったけど、この場合あまり頭脳明晰だったり可愛すぎるより、
中禅寺先生との釣り合い上、このくらいでちょうどいいかな、と
私などは思ってしまう。
持ち込まれる「謎」も、この生徒が絡んでいる以上、こんなものかと。
本来の京極さんの小説は、たいていもっと重厚な話ですが、こちらは
読みやすさを考慮して、わざと軽めの話に仕立てているのでしょうね。
そのぶん物足りなさを感じるのと、もっと言えば読者を下に見ている
気がしないでもない。
(考えすぎ?)
で、ちょっと辛めの感想になりました。
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中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。