kilalaさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全79件
  1. 評価:5.000 5.0

    素晴らしい!

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    まず「上流社会」という設定が好みだし、絵がとにかく美しい。
    特にこういう舞台では、「美しさ」は必須(だと思う)。
    ストーリーは、貧しい育ちの娘が自らの美貌と聡明さ(プラス、もちろん
    並外れた努力で)完璧なレディとして上流社会に自分の地位を獲得していくという、
    まあよくあるお話ですが。
    ただし、それだけではなく、チェーザレの結婚にかかわる命がけの陰謀に加担させ
    られるという条件がついていて・・・。
    お約束の、ライバルたちの卑劣な嫌がらせや罠にどう立ち向かっていくか、
    わくわくします。
    登場人物の名前には中世イタリアに実在した家名や人名が使われているけど、
    これは伏線なのかな?
    チェーザレとルクレチアは私の大好きなボルジア家の兄妹の名だし、ブォナパルテは、
    知らぬ人のいないコルシカ島のナポレオンの家名を思わせるし。
    こういうやり方は、どうしても先入観を持ってしまうから、必ずしも成功するとは
    限らないけど、そこはまあ目をつぶるとして。
    チェーザレは「蕩児」として名をはせているという役どころで、あまり好きキャラでは
    ないのだけれど、それは表向きの顔で裏には何か隠されていそうな気も・・・。
    見た目はたしかに女性にモテそうな美貌だし。
    今のところ、アデル(アデライデ)のことは完全に道具としてしか見ていなくて、
    用済みになったら消してしまうつもりの、とんでもない男のように描かれていますが、
    いずれはアデルの魅力に惹かれて・・・という展開になるのかしら?
    久々に楽しめそうな作品に出合って嬉しい♪

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

    不思議な読後感

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    オムニバス形式の短編集です。
    表題作の1話目を読んでみた感想を。
    可愛いけれどちょっと変わったキャラの幼なじみ百花に誘われて、
    3日後にとり壊される予定の工場の廃墟に「冒険」に出かけた風子。
    じつは風子は以前、見知らぬ男にこの廃墟に閉じこめられた過去が
    あります。
    なんとか自力で逃げたものの、風子はその時の記憶を失っています。
    そんな風子は、こんどは百花に鎖でつながれてしまい、
    「3日後に工場が爆破されるまでに、私の探し物を見つけて。」
    と言われて・・・。
    風子の記憶が戻れば探し物は見つかるけど、思い出せなければ、
    2人とも工場とともに爆破で死ぬと。
    なんとも不思議なストーリー展開ですが、現実から遊離した感じの、
    幻想的というか、不思議な世界のできごとのような印象を受けます。
    美術の世界で「廃墟の美」というジャンルがあり、そういう絵ばかりを
    描いた画家がいました。
    名前は忘れましたが。
    そんな感じを思い起させるような、ある種の美しさをたたえた作品でした。
    「儚い」と紹介されていましたが、たしかに少し物悲しい、不思議な印象を
    受けました。
    他の話も読んでみたいと思いました。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    衝撃的!

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    タイトルは知っていましたが、レビューの評価が
    非常に高いのに興味が湧いて読んでみました。
    北海道は大好きで、何回かに分けてほとんど訪れていて、
    その点も読みはじめるきっかけになりましたし。
    日露戦争で生き残った、全身に傷跡を持つ兵士「不死身の杉元」
    が死んだ親友との約束を果たすために、伝説の「アイヌの埋蔵金
    (金塊)」を探すという話なのですが、その金の在りかを示す手がかりが、
    網走刑務所から脱獄した8人の囚人の体に彫られた入れ墨というのが、
    まずスゴイ!
    ふとしたことから杉元と行動を共にするアイヌの少女アシリパと「脱獄王」
    と呼ばれた白石、日露戦争時の「第七師団」、それに戊辰戦争で戦死した
    はずの新撰組副長・土方歳三まで絡んで、予測不可能なスケールの大きな
    展開になってきて、ワクワクします。
    アイヌの少女アシリパは13~14歳くらいの可愛い見た目ですが、
    頭が良くて度胸もあり、幼い時から父親に教え込まれた狩りの腕前と
    自然や野生動物の習性にも通じていて、杉元は何度も助けられます。
    それらの(つまりは作者さんの)知識は実際のサバイバル術にも
    役立ちそうで、ストーリーだけでなく、その点でも私にとって非常に
    有意義なものでした。
    アイヌの伝統的な生活も、普通なかなか知り得ないことが詳しく
    描かれていて、すごく参考になりました。
    絶滅したと思われているニホンオオカミの最後の1頭(アシリパに
    なついている)も魅力的です。
    北海道の原野風景も、もちろん今とは違っているでしょうが、
    当時の印象をほうふつさせる絵で、ひきこまれます。
    「絵がうまくない。」
    などというレビューがありましたが、きめ細かく丁寧に描き込まれて
    おり、「うまくない。」という評価は当たらないと思います。
    (もと漫画家志望だった私の感想として。)
    現在100話を過ぎたところまで読み進めていますが、これから
    どのような展開になるのか、目が放せません。
    大長編になるようですが、最後まで読み続けたいです。

    • 0
  4. 評価:4.000 4.0

    ゾクっとくる話

    タイトルはなんとなく聞き覚えがあるような・・・。
    でも、こんな話とは予測していませんでした。
    青年誌の掲載作らしく、絵はしっかりしていて見やすいし、
    構成もいい。
    はじめからショッキングな事件で、猟奇的な雰囲気が
    「うわぁ!」という感じでしたが、ミステリーの要素もあって
    引きこまれるストーリー。
    で、ついつい続きが気になって読み続けています。
    まだ発端の部分なので、これからの展開がまったく予想できなくて、
    これは読み進めるより他に道はなさそう。
    怖いけど、面白い!

    • 0
  5. 評価:3.000 3.0

    え~と・・・??

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    タイトルには全く魅力がなかったけど、
    「魔道具師」というキーワードで、無料ぶんを
    読みはじめました。
    自家の執事が実は王子様で、宮廷に連れて来られたは
    いいけれど、そこは敵だらけで・・・と、なんか
    ずいぶんと唐突で強引な展開。
    ヒロインのエリンは可愛いし、フィル様も好感が持てますが。
    ちょっと先が気になるので、とりあえず、もう少し読んでみます。
    いまのところ評価のしようがないから、一応、星3つに
    しておきます。
    今後のストーリー次第で、たぶん判断できるかと・・・。

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    意外な展開!

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    はじめは、有能なメイドが我儘な皇后陛下の無理難題を
    持ち前の機知と聡明さで次々とクリアして、陛下の信頼を
    勝ち得て昇りつめ、イケメン皇太子と結ばれて・・・という、
    よくある恋愛パターンかと思いました。
    まあ、絵は美しいし、ロールプレイイング・ゲームのノリで、
    なんとなく気乗りしないままに読んでいたのですが。
    じつはそんな単純な展開ではなくて、メイドのパレサの正体も
    謎めいているし、皇太子は前皇后の息子で皇后陛下とは義理の
    仲で、ビミョーな関係。
    しかも、単なる美貌のチャラ男ではなく一筋縄ではいかない
    洞察力の持ち主で、パレサがただのメイドではないと見破って、
    部下に素性を探らせ、身辺を見張らせます。
    このあたりから俄然おもしろくなって、ワクワクしながら
    読み進めています。
    先が読めないのも、いいですね♪
    毎回、続きが気になります。

    • 0
  7. 評価:4.000 4.0

    もどかしい・・・

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    無料だから読みはじめたけど、キイラの不器用さにハラハラします。
    お父様に愛されたい、認められたい一心で、ひたむきに努力しているのに、
    父・大公にはまったく理解されず、振り向いてももらえない。
    幼い頃に母をなくし、本来は優しく賢い娘なのに、同じ年ごろの友達もなく、
    召使いたちにかしずかれてはいても、心を通わせる相手にも恵まれなかったせいで、
    人との関わり方も学ばずに成長してしまった不幸。
    貴族としての誇りは誰よりも強いため、召使いたちの扱いも厳格で、反感を
    かってしまいます。
    一方、大公の実の娘を名乗って突然現れたコゼットは平民の育ちで
    処世術も心得ていて、人あしらいもうまく、巧みに使用人たちを味方につけ、
    見た目の可愛らしさと大公に似た容貌で、自分が本物と信じさせてしまいます。
    大公は、もともと愛情深い人間ではないようで、人の心を見抜く目も持たず、
    いかにも純粋な少女を装うコゼットにまんまと欺かれて、そちらを娘と
    認めてしまうのです。
    そうはいっても、いくら疎遠だったとはいえ、長年同じ屋敷で暮らしていて、
    キイラの美点も自分に向けられる愛情にも、まるっきり気づかないなんて
    ことはあるのかしら?
    しかも、よく確かめもせず、偽物と断じたキイラにひとかけらの憐れみも
    かけずに、さっさと処刑を命じてしまうなんて信じられないAHO~!
    キイラが無礼な侍女を罰した時には、キイラの話も聞かず、ひどい仕打ちだと
    なじったくせにね!
    コゼットの、一見可愛げな態度で同情をひき、キイラを悪者に見せて陥れる卑劣な
    やり方は、一番嫌いなタイプ。
    次の世では、キイラも前世で学習した甲斐あって、もう少し世渡りがうまくなる
    らしいので、頑張ってほしいな。
    そして、こんどは幸せな生を送ってほしい。
    というわけで、続きが楽しみです。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    好みの世界観(”あやかし”好き♪)

    『金瓶梅』の作者さんの作品という
    ことで興味を持って読みはじめました。
    『壺中天』の故事は知っていましたが、
    このお話の舞台は、昔の日本ですね。
    短編集で、ひとつひとつのお話が短いながら、
    よくまとまっていて読ませます。
    『日本霊異記』のような世界ですが、
    妖(あやかし)が出てきても、それほど不気味ではなく、
    読後感も余韻があって好きですね。
    まだ2話目ですが、わりと少ないポイントで読めるし、
    1冊もそう分量がなさそうなので、全部読了するつもり
    です。
    1話ずつ楽しんで読めそうで、こういう形式も
    いいな♪

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    わくわく

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    妖怪、大好き!
    和風のイケメン、大好き!
    ストーリーうんぬんという前に、まずこの独特の
    世界観と雰囲気に魅かれました。
    特にとりえもなさそうな、でもなんとなく憎めない好青年
    の青児。
    その彼の、出会った人が妖怪(水木しげる先生の
    漫画に出てくるような日本古来の)に見えるというのが面白い。
    謎めいた美青年(正体ははじめに明かされるのだけど)
    皓(しろし)も、そこを見込んで袋小路に陥った青児を
    救った(といえるのかな?とりあえず)のかも。
    この2人と、いわゆるライバル関係にあるリンドウ(漢字
    忘れた)、そして時々現れる伝説の小野篁も交えて、
    皓のもとを訪れる(引き寄せられる)人間たち(青児によって
    妖怪の姿を見透かされる)に関わる事件を解決していくという
    ストーリー。
    他の方のレビューでは、京極夏彦さんの小説に影響を受けて
    いるという意見が多いけれど、う~ん、そのへんはどうなのかな?
    小説のほうは、そう何冊も読んでいるわけではないから。
    ともかくも、私の感性にあった世界なので、楽しんで読み進めています。

    • 0
  10. 評価:2.000 2.0

    やっぱりね~

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    ミッションで無料分を読みはじめましたが、
    女性読者の評価が低いのがよ~く解る。
    チープなゲームの設定そのままで、巨乳とベビードール
    (古いかな? ww)のオンパレード。
    主人公は、べつにイケメンでもなく魅力的な個性もない。
    特別の努力もなしで「死者復活」などという
    無敵のスキルを持っていて・・・。
    おかげで、周りのキャラ(女の子ばっかり)にちやほやされて、
    何かというと助けられて。
    ある意味、男の子の憧れなのかな?
    それと、いくらゲームとはいえ安易に死者が生き返るという設定は、
    「生命」というものを紙のごとく軽く扱っているようで、まったく
    好きになれない。
    無料分も途中だけど、いい加減ギヴアップかな~?

    • 6

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています