5.0
素晴らしい!
まず「上流社会」という設定が好みだし、絵がとにかく美しい。
特にこういう舞台では、「美しさ」は必須(だと思う)。
ストーリーは、貧しい育ちの娘が自らの美貌と聡明さ(プラス、もちろん
並外れた努力で)完璧なレディとして上流社会に自分の地位を獲得していくという、
まあよくあるお話ですが。
ただし、それだけではなく、チェーザレの結婚にかかわる命がけの陰謀に加担させ
られるという条件がついていて・・・。
お約束の、ライバルたちの卑劣な嫌がらせや罠にどう立ち向かっていくか、
わくわくします。
登場人物の名前には中世イタリアに実在した家名や人名が使われているけど、
これは伏線なのかな?
チェーザレとルクレチアは私の大好きなボルジア家の兄妹の名だし、ブォナパルテは、
知らぬ人のいないコルシカ島のナポレオンの家名を思わせるし。
こういうやり方は、どうしても先入観を持ってしまうから、必ずしも成功するとは
限らないけど、そこはまあ目をつぶるとして。
チェーザレは「蕩児」として名をはせているという役どころで、あまり好きキャラでは
ないのだけれど、それは表向きの顔で裏には何か隠されていそうな気も・・・。
見た目はたしかに女性にモテそうな美貌だし。
今のところ、アデル(アデライデ)のことは完全に道具としてしか見ていなくて、
用済みになったら消してしまうつもりの、とんでもない男のように描かれていますが、
いずれはアデルの魅力に惹かれて・・・という展開になるのかしら?
久々に楽しめそうな作品に出合って嬉しい♪
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上流社会