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吃音の令嬢と成り上がり将軍
吃音で実父に詰られつづけ、対人恐怖がひどく社交性皆無になってしまった主人公。
体よく厄介払いされた嫁ぎ先の夫は平民上がりで初夜だけ済ませてさっさと出兵。武勲を立てて昇進したのはいいが、王家に気に入られて主人公と離婚の危機。夫自身は主人公を気にかけていたようだけど、何故か主人公はまったく把握していない。
父の虐待がひどい。夫はまともみたいだけど武人らしく荒っぽいので、主人公にはきつそう。
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吃音で実父に詰られつづけ、対人恐怖がひどく社交性皆無になってしまった主人公。
体よく厄介払いされた嫁ぎ先の夫は平民上がりで初夜だけ済ませてさっさと出兵。武勲を立てて昇進したのはいいが、王家に気に入られて主人公と離婚の危機。夫自身は主人公を気にかけていたようだけど、何故か主人公はまったく把握していない。
父の虐待がひどい。夫はまともみたいだけど武人らしく荒っぽいので、主人公にはきつそう。
なかなか込み入った家庭事情で、実家は強烈な貴族主義であり、妾の子である主人公を教育と称して虐待しています。一人目の夫はそれを憐れむ偽善者で、平民将軍の指示を聞かずに特攻して戦死。主人公は訃報を聞いても心が動かず、葬式に泣きもしないので、実家の大奥さまが激怒。将軍が王女の降嫁を望んでいるという流言もあり、王室の威厳を守る意味も兼ねて、主人公を仇と言える将軍に嫁がせます。将軍は部下を死なせた罪悪感からそれを受け入れ、復讐されることを望んでいました。しかし、主人公は前夫を愛していたわけでもなく、実家の意向を汲む気持ちもないので困惑。なんとか誤解をといて苛酷な実家に戻されないよう画策していくという話。
気の弱い主人公が自分の人生を取り戻せるか、将軍に絡み付く謀略を退けられるか、興味深いですね。
跡継ぎの兄、身体の弱い妹やわんぱくな弟の間で皺寄せをくらう主人公。唯一の救いは絵を描いて具現化させることだが、それにより命を消耗し、 余命一年となってしまった。居場所のない実家を出て婚約者のもとへ押し掛けるも、政略結婚で他人同然。なんとか離れを貸してもらうが……。
実家での扱いはなかなかしんどい状態。兄弟よりも両親が問題ですね。両方ともバランス感覚や理性が足りない。主人公が亡くなっても後悔するのだろうか。
毒親から妹のためにひどい搾取をされ、解放を願って死んだら悪女の願いのために人生の肩代わり。人間関係の改善に成功するものの、結局自分の人生ではなく、虚しさから再び死を渇望する。
転生先の家族は優しいし、原作男主人公も嫌味なだけでそこまで悪い人でもなく。表紙の侍従は心の底で鬱屈を抱えているけれど、表には一切出していない。
主人公は空虚さをどうするか。誰かの願いのための人生では持たない。
破天荒主人公が食わせ者の母の策略にひっかかって急遽結婚し、追伸用水晶玉から翻弄され、追っかけ部下は女装して、伝説の剣は話すという個性豊かな物語。もはやつっこみは追い付かない。
腹に一物ありそうな旦那も主人公に何故か話を合わせ、他の人が察知できない主人公の気配を見抜いて丸め込む。
母と旦那の情報共有はどれくらいなされているのだろうか。ちょっと怖い。
恋愛要素はうっすらで、飛んでくる火の粉を払い、財政健全化に突き進む話。
飄々とした主人公にクールな義弟なので、謎の距離感のままトラブルを乗り越えていきます。
ラチアの魔石は領地経営上も宮廷での駆け引きでもキーアイテム。魔石を巡って魔術師やエルフとやりあうのも見所です。
端整な絵柄で崩れることもなく、ファンタジーを堪能できます。
六回分の人生をよく覚えてるなとは思うけど、その記憶を生かして器用に立ち回る主人公が面白いです。
前世の説明がだれずにわかりやすくまとまっているのは凄いですね。
直前まで敵対していて、それまでの人生でも死因になってた相手を恨まず、自分の目指す生き方を貫く主人公は格好いいです。繰り返すうちに芯が強くなったのでしょうね。
絵は可愛らしく、安定してます。
病弱でかえって鋼の精神を持ったヒロインが、境遇から嫉妬に狂った悪女と入れ替えられたものの、これ幸いと自由と健康を満喫する物語。
ヒロインは常人と異なる発想で物事を動かす天才で、どんな逆境だろうが活路を見いだす。ぶっとびすぎてて何故悪女はこれに勝とうとしたのかわからないレベル。宮での立場も考えると、敵対心を過剰に煽られ、鉄砲玉にされたのでは。
王子と偽った王女の遺体を召喚された悪魔が操って、田舎の平民から玉座を目指す...らしいのですが、設定が込み入っているわりにはしょりすぎて状況が把握しにくいですね。妃が悪魔召喚して遺体を動かしたなら、何故田舎の孤児として平民になっているのかと......。王位継承の争いで暗殺されたにしても、戴冠を望むならせめて貴族の養子としないと厳しいのに、田舎の孤児で成り行き任せとは意味がわからない。
悪魔の魅了と代償も端的すぎて何が何だか。
妹姫のわがままを全面的に支持して警備に穴を開け、魔族に心臓を奪われるどうしようもない兄王。聖剣の加護で一命をとりとめるものの、妹姫は甘やかしすぎて代役もこなせない。追い詰められた妹姫は聖剣と契約して魔族から心臓を取り返すことにするが、聖剣もかなりの難物で妹姫は詐欺だと嘆く......。
妹姫は最低限の教育も受けてないし、兄王が諫言を無視して災厄を招く無能さで、この王家を応援する気になれない。
絵は端正な方だと思います。
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