余命わずかの脇役令嬢
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あらすじ
家門の跡を継ぐ長子でも、家族の愛を独占できる末っ子でもない、中途半端な2番目として、いつも誰かの影で生きてきたカリナ。 絵を描くことが唯一の趣味だった彼女は、自分に残された時間があと少しだということを知り、今まで交流もなかった婚約者に会いに行くことに。 婚約破棄の書類を胸に抱いて… 「ここにいさせてください」 「正気か?」 「その代わり…婚約を破棄して差し上げます」 この時は思いもしなかった。あれほど望んだ無償の愛と関心を彼がくれることになるなんて。 そのせいで、どうでもよかった人生に未練を抱くことになるなんて…
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みんなのレビュー
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せつないお話…救いはあるのかな?
主人公の貴族令嬢は、4人兄妹の真ん中生まれ。
兄は優秀で、下の弟妹はやんちゃ&病弱で、両親は兄と弟妹に掛かりきりで、主人公の事はあまり感心が無い様子。
家族の中でも、一人だけ髪色も違い、常に空気の様に扱われる事に、孤独感を感じながら過ごしている。
そんな中、芸術性に優れていて、奇跡の力を発揮するが、それは代償に命を削る事に…
両親に打ち明けようとするも、感心を持たれないことに、いつしか諦める様になり、気付けば余命1年の宣告をうける。
それを知った主人公は、我慢することを止め、残された時間、自由を求めて貴族の家同士で決められた婚約者の領地へ、単身内緒で訪ねる。
婚約破棄を条件に、しばらく置いて欲しいと願い、残された時間を婚約者の領地で過ごす事になるようですが…
無料分を一気に読んでみましたが、主人公の境遇に共感を持ってしまいました!
兄妹の真ん中って…時折両親から理不尽な扱いを受け、同じ子供なのに愛情の差を感じる事が、多々ありました。
孤独感から抜け出すため、黙って家を飛び出し、残された時間を自由に過ごす様ですが、この先主人公に救いは有るのかと、続きがとても気になります!
それから、絵柄がとても綺麗✨
登場人物も美形ばかりで、見応えアリですね!
課金してでも、読みたい作品だなと思いました!by 冬の夜- 56
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4.0
理不尽極まりない
配信分10話、一気読みしてしまった。
お姉ちゃんでしょ!…と我慢させられたことのある人は、間違いなくカリナに感情移入してしまうはず。
きょうだいの多い中、一番放置されやすい立場にあるカリナへの“姉であること”の押し付け。
なまじ悪意が無いから、余計に酷い。
結局「家族を思いやれないワガママ」とカリナを責めるような風潮が長年続いて、どこにも居場所のないカリナが逃げるのは必然。
ましてや…そんな家族の中で過ごすことの唯一逃げ道としていた絵を描くことが、実は自身の命を削ることだったなんて…もう、理不尽すぎる。
家出して、ようやく人に気遣われることを知り…これからは心穏やかに過ごして欲しいと願います。
更新早う…by ぼちりん- 43
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5.0
希望が叶うように
配信すべて読みました。
ヒロインカリナは、兄妹の真ん中と言うことと、妹が病弱なことで、家族の中で存在感のない人間にされていた。
自分でも諦めていたけど、余命が短い事を知り、家を出て一人で自由になる道を選ぶ。
兄妹の真ん中で放っておかれるのは、あるあるだけど、朝食に起きてこないことすら気にしないのは酷すぎるし、家族だけでなく使用人もまともじゃない。
健康だからと何もかも我慢されるのはおかしいし、逆に妹に過保護すぎ。
お金や物を与えておけば幸せなんて、親のエゴ、親の身勝手。
そして、兄。
普通なら、こんな親の状態をフォローしなければならないのに、何も分かってない。
カリナが居なくなっても気付かないこんな家族には、バチが当たった欲しい。
カリナは思いの外優しい婚約者の元で幸せになって欲しいな。
願わくば芸術病なんて謎の病気が治って欲しい。
読んでいても、ただただ切なく、婚約者の前で素直な笑顔のカリナが嬉しくなります。
カリナの幸せを願って、読んでいきます。by A~Z- 14
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5.0
NEWどうか長生きしてほしい
兄弟の多い伯爵家の真ん中の子として生を受けたカリナ。真っ先に愛情を貰い期待されてきた長子でも、幼くか弱い末の子でもなく、誰の目にも入らない影の子だった彼女は、やり場のない寂しさを絵を描くことで埋めてきました。しかし不幸にも、空想の世界にのめり込み過ぎた為に「芸術病」という奇病を発症してしまいます。自らを癒す為の代償に必要なものは「命」でした。能力を使い続けて寿命を磨り減らしてしまい、残り僅かとなってしまいます。とうに自分の生に諦めのあった彼女が感じたのは、悲しみよりも「一度くらい自分の力で家を出てみよう」という思いでした。長い道中を経て、婚約者であるミリアン・フェステリオ公爵の元へ訪れ、交渉の末にしばらくの間居候させて貰える事になります。彼に煙たがられている事は気付いていましたが、引き換えにと婚約破棄の書類を差し出し、何とか滞在の許可を得ます。
排他的で厳しい人だと思っていた婚約者は、不器用なだけで根は優しい人だと知り、公爵家での暮らしが少しずつ楽しいものへと変わっていきます。幸福を覚える度に沸き上がってくるのは、死の恐怖と彼に知られたくないという思い。愛情を含んだ眼差しを向けてくるミリアンへカリナが告げた言葉は「私を好きにならないでください」でした。
実家ではヤングケアラーの役割もあった彼女は、妹の面倒を見ることが当たり前で、友人も出来ず外に遊びに行くことさえありませんでした。寂しさを両親に訴えれば、忙しいのに勘弁してくれと呆れられ、甘える場所も、褒めてくれる相手も居ない。私も真ん中の子だからカリナの気持ちが痛いほど分かります。将来を期待されている訳でもなく、別に蔑まれている訳でもない。放っておいても勝手に育つと思われている、ただただ「目に入れてもらえない」存在。他人からすれば、十分な衣食住も与えられているのに贅沢だ、などと言われてしまうかもしれません。
はじめ意思の希薄そうな雰囲気のカリナを鬱陶しくさえ思っていたミリアンは、共に過ごすにつれて、次第に彼女に対する深い愛情を自覚していきます。やがて彼女の寿命の短さを知り、これまでどれほどの痛みや絶望を隠してきたのかと思い至ってしまった時、果たして彼は未来の為に何を選択するのでしょうか。
願わくばどうか長生きし、愛する人と共に末永く幸せになってほしい。by コモドアーズ- 0
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4.0
NEW27話まで読みました!
まだ27話までしか読んでいませんが、
家族に冷遇されていたヒロインが、ヒーローの元に居候しているうちに幸せを知り、これまでとは違う人生を歩み始めるーーという感じでしょうか。
絵は綺麗だし、悪はしっかり悪に徹しているし、ストーリーもしっかり練られているので、安心して内容に入り込めます^^
おすすめです。
ヒーローがヒロインの余命を知ってどうなっていくのか、先が楽しみです(人´∀`)♪by りぃ*ri- 0
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