読み終わってしまった……。叶うならリリアーナとウィリアム、二人の回りの人たちの幸せな姿をもっと見たかった………!!
最初にすれ違い、それを挽回できず、記憶喪失が起こってようやく向き合えたリリアーナとウィリアム。王弟公爵と亡き妻。それから、リリアーナの父と義母サンドラ。形は違えどそれぞれが互いを愛していたことには違いはないんだろう。その二人を取り巻く人々や環境で、その形と結末は変わってしまう。分かり合い愛し合えたリリアーナたちも、もしウィリアムの記憶喪失がなければ、あのまますれ違いあい、最期まで幸せにはなれなかったかもしれない。
それを思えば、ウィリアムの記憶喪失は、彼が本来の真っ直ぐで優しい自分を取り戻せる良いきっかけになったなぁと。そして、それはこの時までリリアーナを支えてくれたエルザ達の努力があったからだよね。優しい人たちの気持ちが結び付いた結果の大団円。これからも幸せでいて欲しい。
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記憶喪失の侯爵様に溺愛されています これは偽りの幸福ですか?
080話
最終幕 ピクニック(2)/あとがき