すずふさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全52件
  1. 評価:4.000 4.0

    面白くなるのは10話以降

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    主人公ステラは没落した伯爵家を幼い弟妹の為に一人で支え、貴族令嬢でありながら市井で働き生活費を稼いでいる。そんな彼女は何故か社交界では「社交界一の淫⁄売」と噂をされていた。

    欲深い叔父に、噂の出元である性悪な従妹、働かないのにプライドばかり高く娘を担保にして売る父親。そして噂を信じステラに国王のスパイ疑惑をかけて売女扱いする結婚相手の公爵と、8話までの展開は余りに胸糞展開で8話切りした人も多いと思います。

    けれどその後の10話くらいには公爵はステラの愛らしさに分かりやすく落ちてくれるし、15話にはステラの悪評の原因に気付いて性悪従妹を撃退してくれますよ。意外とチョロいな公爵様!なんか泣き顔見て胸ずきゅーんとか撃ち抜かれてるんですが!?いや本当にチョロ過ぎる……君、序盤の嫌な感じどこに置いてきたの……おかしいなコレ溺愛物って書いてなかった筈なんだけどな……

    こんな感じで現在23話まで配信中。一番イライラするのは無料配信部分で、そこを過ぎれば多少の胸糞展開があっても、あまり引っ張らずに公爵やステラに協力的な教育係の夫人がバサッと切り捨ててくれます。叔父と父親の動向が今後も不安ですが、そこは公爵が守ってくれると信じたいですね。この手のお話が好きな人は無配部分だけで切るには少し惜しい気がして、レビューを書かせて貰いました。

    • 11
  2. 評価:5.000 5.0

    作者さんの愛を感じる

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    皇女の毒殺疑惑をかけられ幽閉れたジュベリアンは、父に愛されていなかった事と父に見捨てられた事に絶望し、皇太子から酷い扱いを受ける前に自ら死を選ぶ。──と云う、小説の悪役ジュベリアンに転生してしまった主人公。彼女は原作通りの死を回避するために行動を開始。まずは皇女との確執の原因になる婚約者のミハエルとの婚約を解消する。けれどそんな彼女の新しい婚約者候補の一人は、残忍と有名で原作ジュベリアンの死の理由になった皇太子。お父さん、私この結婚イヤです!………と言いたいけれど言えない彼女は、父レジスの弟子で野良猫のようなマクスに偽装の恋人役を依頼する。そのマクスこそが皇太子マクシミリアンであると気付かないままに。

    と云う流れから始まる物語ですが、ネタバレから云うとジュベリアンが死んだのは小説の展開ではありません。ジュベリアンが死んだのは実際にあった出来事で、彼女を誰より愛していた人物が時間を巻き戻したんです。誰より長く深くジュベリアンを愛してきた人──お父さんことフロエン公レジスが。

    このお話の表は、死を回避しようとするジュベリアンと不器用な皇太子マクスの可愛い恋のお話。けれど本当の中身は、レジスの背負ってきた悲しみや苦しみ、重すぎる柵から彼を解放して上げるお話なんです。亡き妻と娘ジュベリアンを愛するが故に傷付き失い続けてきたレジスを、ジュベリアンとマクスが救い出すお話なんです。外伝の最後のお話……レジスの過去とこれからの未来を読み終えた時には涙が止まりませんでした。

    最近、パパが一番素敵で人気な作品って増えてますよね。この作品は間違いなくそれ。マクスもめちゃくちゃ可愛いしカッコいいし健気だし献身的だし俺様なのにジュベリアンの前では泣き虫の野良猫みたいだし最高に良いんですよ。でも!でも!お父さんのレジスが更に最高のヒーローでヒロインでキーパーソンで主人公過ぎてダメです!!鳩のセリーもあっさり主人のマクスから乗り換えるお父さんの魅力。人気投票したら多分100連続くらいで1位レジスになります。

    後は、本編を読み進める程に病み付きになる次回予告が面白すぎました。作者さんが作品を大好きなのが伝わる暴走っぷりが最高に笑えますよ。

    • 4
  3. 評価:5.000 5.0

    とにかくカワイイ!!おすすめです!!

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    背が高く力持ちな岩田朔英には、小学校からの幼馴染みがいる。小さくて、好き嫌いが多くて、牛乳が飲めない男の子の神城光輝。いつの間にか朔英よりも大きくなって、好き嫌いもなくなって、同級生の女子に騒がれるようになって……こーき、から神城に変わってしまった神城光輝。一度は離れてしまった二人の関係は、中学の終わりからまた少しずつ近付いて……。

    と云う導入から始まる幼馴染み二人のお話。いやもう流石の川原和音先生の作品。キラッキラでピュアっピュアな二人の関係が眩しいです。朔英は、神城を自分にはもう手が届かない眩しい存在だと思っている。神城に好きな人がいると知って、それは自分ではないと思い込んでいる。……でも、読者は早々に気付いているんですよね。神城の好きな手の届かない眩しい星みたいな人は、きっと朔英の事なんだろうなって。クラスメイトが朔英をいじろうとしてキレるのも、人を気遣ってばかりの朔英をいつも助けてくれるのも。神城が、朔英に守られていた小さいこーきではなく、彼女を守りたくて成長した今の自分を見て欲しいんだって。

    そんな二人の周囲の友人たちも本当に優しくて、読んでいて嫌な気持ちにならないのもこの作品の良さ。朔英の二人の親友翠と香川も、神城の友人で朔英に好意を寄せていく鮎川も。えっと、無神経な事ばかり口にして早々にキレた神城に蹴り飛ばされた井沢も、まぁ、憎めないです。神城と鮎川が中身までイケメン過ぎて井沢は目に入らないだけで。

    嫌がらせもそれに対するざまぁもない、優しくて温かくて、きゅんっとなるお話。40話の無料の後、10話程でキリが良い所までは進みますし、課金しても後悔しない内容だと思います。


    取り敢えず。鮎川ーー!!幸せになってくれーーー!!!!

    • 4
  4. 評価:5.000 5.0

    隠れた良作

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    政財界でも名家として知られる三条家の親族の中で、まなみは一般家庭に生まれ育った庶民の娘。けれど2人の従兄弟、3人の従姉妹と隔てなく大切にされ仲良く育ってきた。そんな中、祖父が親友の佐伯家の一人息子との縁談を、まなみ含めた4人の孫娘へと持ってくる。その釣書の男性は、母方の旧姓を名乗って働いているまなみの上司仁科係長だった。

    自分の素性を隠したまなみと、見合い相手がまなみだと知らない仁科の関係が物語の中心。けれど話が進むにつれてまなみのトラウマと、それに仁科が関わっていた事が分かります。とにかくストレスなく読めるお話でした。理由の一つ目は度々来るざまぁ展開がさくさく進む事。二つ目はまなみを含めた主要人物がみんな好ましい事。まなみの従兄弟(従姉妹)たちが彼女を心から大切にしてくれているのも、職場の同僚たちが良い人達なのも、もちろん仁科係長が魅力的なのも、気持ち良く読める理由でした。

    特に、ヒーローの仁科と同じくらい、従兄弟の透兄さんが素敵ではまってしまいました。まなみには恋愛感情がないから仁科と三角関係にならない(後に分かるけどこれまたイケメンの彼女がいます)でも本当にまなみを大切にしてくれて、ピンチの時には助けてくれる……。外のキャラも嫌みがないし、本当にさくさく読める良作でした。

    • 0
  5. 評価:4.000 4.0

    ぎゃふんにもならないぎゃふん話

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    幼いユリシアは婚約者としてレイクリッヒ伯爵家の長男ハロルドに引き合わされる。だが、美しい(と本人達は自負している)容姿から両親に溺愛されたハロルドの性格は最悪。呆れて帰ろうとしたユリシアは、伯爵家で冷遇されていた弟カイリと出会う。優しい性格のカイリを好きになってしまったユリシアは、父親におねだりして婚約者としてカイリを連れ帰るのだった。そして、数年。成長したユリシアに、なぜか婚約者と勘違いしたままのハロルドが婚約破棄を突きつけて来るのだった。

    ………いやもう、これ完全に勝負にならないんですよ。連れ帰られた時からずっとユリシアとカイリは両想い。謙虚で優しい上に、ユリシアに相応しくなろうと努力するカイリを、ユリシアの家族や使用人達も大好きで、学園でもイチャつき続ける2人は周囲にもバカップルと認識され、そう扱われている。

    一方で、両親に甘やかされ頭はスッカスカで自尊心だけはエベレスト並のハロルドくん。婚約破棄を突きつけたのに何故かユリシアのハミントン侯爵家に婿入りする気満々。ユリシアをお飾りの妻にしながら4人の愛人を囲う予定で、カイリ曰く「これは手強いぞ(バカ過ぎて話が通じない)」

    そんなぎゃふんにもならないぎゃふん劇ですが、主役の2人が可愛くて微笑ましいお話です。ただ、これと云うインパクトがないお話かつ、1話50p前後で75ポイントは少しおすすめ出来ないなと云うのが正直な感想。私は幼馴染みのほのぼのカップル好きなので最新話まで購入して読みましたが、11話の無料分を読んだ後は好みの問題かなと思いました。

    • 1
  6. 評価:4.000 4.0

    スカっとかドン引きか

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    これまでの献身や努力を反故にされ王太子に婚約破棄をされた令嬢は、相手への報復を決意し隣国で行動を始める。………そんな分かりやすいざまぁ展開のこの作品は、かなり好みが分かれる作品だと思う。

    何故なら、ヒロインの報復方法がかなり苛烈な内容だから。自分を裏切った王太子と浮気相手。厄介事を押し付けるだけの国王。王家の為に娘を利用し見捨てる父公爵。………ここまでは、ざまぁ物としては良くある復讐相手だ。けれど、この作品はそうしてヒロインが着せられた汚名を信じた国民までがその対象になっている。ヒロインが率先して彼らの命を奪う訳ではない。だが、復讐の過程で巻き込まれて命を失っても、そんな事はヒロインには関係ない。後に過ちに気付いて謝罪に来た騎士も、その騎士の愚行を諫めた父親も、なんならその領地で悪役令嬢を成敗する王子様ごっこをしていただけの子供たちまで。王太子同様にヒロインを見捨てたと言う点で、平等に報復に巻き込まれ惨殺されて死んでいく。

    この手の詳しいことを知らされず噂に踊らされた人間や、後から真実に気付いて反省した人間は、ざまぁ作品でもなんとなく許される傾向が強かった。けれど、この作品はそうした人間にも結構容赦がない。これまでの作品の許し描写をぬるいと感じていた人はスカッとする反面、どうしても流石にやりすぎではと感じる人も出る。そう云う点で、好みが分かれる作品だと思う。

    • 30
  7. 評価:5.000 5.0

    ざまぁ?いいえラブコメです

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    いやもうめちゃくちゃ面白くて、ギフト券合わせて無料分が終わった後も、最新話の55話まで1日で一気に読んでしまいました。1話85pと高いのですが個人的には満足。他の人にも読んで欲しいから、もう少し無料分が増えて欲しいですね。

    ワガママで傲慢でお金で何でも解決出来ると思っている太った令嬢ユリアンヌ。義弟のカイルと口論した彼女は、家族もなく病気で死んでしまった前世を思い出す。そして目覚めて気付けば、典型的な悪役令嬢になっている現状。両親は娘の為に散財し領地はクーデター寸前。美しい容姿の義弟や妹を苛め倒していた為関係は最悪。更にお金で婚約者の座を奪い取った王太子には嫌われて会って貰う事も出来ない。このままでは婚約破棄とクーデターで家族まで巻き添えにしてしまう!そう考えた彼女はダイエットによる自己改造に家族との関係改善、領地改革と円満な婚約破棄を目指して行動を開始する。

    そうして家族や一部使用人と和解し、自身も美しく変貌を遂げたユリアンヌ。けれどようやく会えた王子の第一声は「今すぐ侍医を呼べ!」「ユリアンヌがこんな鶏ガラになるなど重病にちがいない!!」と云う物。………この時点で薄々分かるんですが、王子は昔からユリアンヌが大好きなんですよね。周囲に忌み嫌われていた彼女の隠れた美点に気付いてずっと愛していた。会えなかったのはポンコツな父王の尻拭いと、王家がユリアンヌの実家にしている借金返済に忙し過ぎたから。当人はユリアンヌが好きと云う事で珍味好き扱いされたり、なかなか気持ちを伝えられなくて恋愛オンチ扱いされたりしている状態。

    ここから始まるユリアンヌと殿下のすれ違いが面白すぎるんです。序盤に出てくる王子は珍味が好きって誤解から始まるお茶会ならぬ珍味会~テーブルの中央にサメのかぶと焼きを添えて~で、もう我慢が出来ませんでした。義弟がユリアンヌに恋心を抱いたり、男性恐怖症の妹がオネエの料理長に恋をしたり。王子とユリアンヌを中心にした人間模様がとにかく可愛くて面白くておすすめのお話です。

    • 2
  8. 評価:4.000 4.0

    取り敢えず無料分だけ

    美しく意識も高く経済紙のインタビューを受ける程仕事も優秀な美琴。けれど彼女は自分の素顔をさらけ出せずに「完璧だから」と云う理由で恋が長続きしない。一方で、美琴と並んで若手ツートップと言われる宮園も、完璧過ぎるが故に相手の望む姿を演じてしまい、結果不能になってしまったと云う悩みがあった。

    そんな完璧にデキる男女だけど恋だけは上手くいかない二人の恋愛関係は、二人が優秀な分ストレスなく読める。絵も綺麗だし、普段は完璧な二人の初々しい姿は微笑ましくもある。

    ………が、高い!高すぎる!1話90pでも高いのに、途中からは更に上がって95p。他作品の倍、下手したら3倍近い金額に、完結もしておらずこの先何話続くかわからない状態では、二の足を踏んでしまう。話も絵も悪くないのに、それなら同じくらいに面白い別作品にしようと思ってしまう。そこが本当に残念。

    • 4
  9. 評価:3.000 3.0

    終盤展開に無理があり過ぎる……

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    絵は余り上手いとは云えませんが、中盤くらいまでの内容は王道で悪くなかったと思います。家族に虐げられ婚約者も義姉に奪われ傷ついたヒロインに救いの手を差しのべるヒーロー。契約から始まった婚姻関係でもいつしかお互いを大切に想い合い、性悪な義母と義姉にやり返した後に、幼い頃に会っていてヒーローはずっとヒロインを愛してきたと分かる王道ストーリー。

    ………なのに、その後からの設定に無理があり過ぎる。社交界でも人望ある公爵夫人を害してヒロインに罪を擦り付けようとした義母と義姉。罪を問われ修道院送りになる筈だった義姉が逃げ延びて、かってヒロインを傷付けた元婚約者の妻に。公爵である婚約者の父を幽閉して爵位を継ぎ、侯爵夫妻である主人公達に逆襲開始。

    これだけでも無理な設定が酷いのに、なぜか公爵である元婚約者は妻である義姉に脅され逆らえない。国の王妃もしょっぼいネタで義姉に脅され逆らえない。元犯罪者の義姉は王宮まで牛耳ってやりたい放題。…………いや無理やろ!!?公爵も義姉もなんで元罪人の言いなりなのか。全然説得力がなく意味が分からない。賢さもなくどう見ても馬鹿なだけの義姉を無理やりラスボスにしたとした思えない。元婚約者の公爵はなんで言いなりなの。一応当主で、義姉は君の妻って地位使ってのさばってるだけの犯罪者。離婚して突き出せば良いじゃん。王妃もなんで云う事聞いてるの。王族の恐喝とか即処刑されても仕方ないレベルじゃん。なに言いなりになって国乱してるの。無能過ぎない??

    ヒロインとヒーローも毎回詰めが甘かったり油断して罠にはまったりで、総じて登場人物の頭が悪すぎる……。物語を無理にでも展開する為に、話が進むに連れて色々残念になって行った印象が拭えませんでした。

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    顔に出ない王太子と顔に出過ぎる当て馬令嬢

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    気が付くと悪役令嬢に転生していました。←親の顔より見た展開

    と言う訳で生前に大好きだっ『エバラバ』の世界に転生した主人公。しかも転生先は最推しだったクラウス様の婚約者。ゲームの当て馬である悪役令嬢エリザベータだった。──ならばクラウス様の幸せの為に!!見事な悪役を演じてヒロインにはクラウス様ルートを選んで貰いましょう!!その為の手始めに、エリザベータは原作ヒロインであるアリスを苛める事に。……けれど何故か上手く行かない。流れで気付けばアリスを庇い、流れでまたまたアリスを励まし、気付けばすっかり当のアリスに慕われてしまう。

    そして何より、エリザベータ当人が気付いていないゲームとは異なる状態が一つ存在している。それは、原作ではエリザベータを疎んじて塩対応だったクラウスの態度。王族は感情を露にするべきではないその教えの通りに、表情に乏しく言葉も少ないクラウス殿下。けれどエリザベータを愛称のリーゼと呼び、他の男が愛称で呼ぶと静かな怒りを見せ、自分の色のドレスを贈り、国家行事の最中に抜け出して顔を見に来るクラウス殿下。…………いや明らかにエリザベータの事好きですよねクラウス殿下?!

    小さい頃からずっと側にいて、自分の事が大好きで、お嫁さんになりたいって努力してきて、魔力不足で王太子妃にはなれず本命が見付かるまでの身代わりの婚約者だと分かって大泣きして、泣いた後は自分を幸せにする為にまた努力を続けてきて。──確かに、こんな婚約者がいたら好きになっちゃわない筈ないんですよ。

    けれど、そんな2人が結ばれるにはある障害がある。それはゲーム原作で起こるクラウス王太子暗殺事件。アリスがクラウスルートに入った場合のみ未遂に終わるこのイベントを回避する為にエリザベータは行動し、その裏でクラウスもまたある目的に向けて行動していた。………原作で事件が起こる精霊祭まで約一年。すれ違いながらお互いを大好きな2人の姿がとにかく可愛くて微笑ましいお話です。

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