前回に引き続きのエルネル回。この作品のヒーローはそれぞれルウェリンを愛していて、その愛し方もそれぞれ違う。けれど、そこに共通した彼女を大切に思う気持ちは同じなんだろう。
アルマンは何があっても彼女を生かし自身はどんな苦しみを背負っても守ろうとする。だから今回も自分の無力さを噛み締めながら、ルウェリンの命を一番救えそうなエルネルに譲った。思えば彼はこうして、ルウェリンの為なら自分の気持ちを押し殺して他の男に譲る場面が何度もあった。その反面で、ルウェリンに辛い現実から逃げる事を許さない、望まない事にも向き合わさせる残酷な面も持っている。
ならば、エルネルはの愛し方は。それが今回わかった気がする。それは、ルウェリンの望み全てを認め受け入れる愛し方。それが、エルネルにとってルウェリンを愛する事なんじゃないかと思った。ルウェリンが抱えた苦しみも悲しみも辛さも、全てを包み込む包容力。彼女が辛い現実に立ち向かえず逃げたいと願うなら、それさえ叶えてやりたいと思うような、愛し方。エルネルもまたルウェリンを大切に思っている。そんな彼女の命を奪う事で苦しみを終わらせてあげたい。その事で、その後の自分がどれだけ周囲にも自分自身にも許されなくなるのだとしても。罪を背負ってでも愛する人を救おうとするエルネルの愛し方も、やはり尊い物だと思う。
次回はルウェリンが選択してエルネルと結ばれるんだろうけど、パトロン様2連続で担当ですね(笑)これまで微妙にセクハ○ちっくな行為ばっかりだから、次回はやっと気持ちがこもった行為になりそう。アルマン推しとしては寂しいしアルマンが可哀想だけど、多分前回の感じからしてアルマンの出番はかなり先になりそうだしね……。アルマン回は毎回切ないのとロマンチックなのが混在して良きなので、じっと我慢して待ちます。
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捨てられた王女の秘密の寝室【タテヨミ】
111話
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