弟を探して連れ戻そうとしたリゼナ。けれど彼女より以前からシオス令息を探させていたレイモンドが競り勝ち、いよいよチェックメイト。前に帝国を去ろうとした姿からも、シオス令息は姉への情と帝国への罪悪感の狭間で苦しみ、悩んだ末に姿を消したのが分かる。と云う事は姉や父よりも良識人で、隠すべき秘密を抱えているのだろう。可哀想だけれど、エドモンドの出自が明らかになりレイモンドの皇子からは外される事になりそう。レイモンドは血の繋がりがないと感覚的に察知していたけど、エドモンドは何も知らずレイモンドを慕っているみたいだから、本当に不憫でならない。これはレイモンドの責任でもなく、全てリゼナが悪いよね。
一方のカーライル。もうすっかり仲良し父子で微笑ましい。レイモンドが新米パパながらもカーライルを大切にしているのが伝わってくる。思えば我が子と知らない内から、カーライルには愛しさを感じていた。それが自分とエリヤの息子だと分かった今、カーライルが可愛くて仕方ないんだろうな。
ただ、リゼナの言葉からまだまだ彼女は皇后と皇太子の母を諦めていない気がする。前回の火事は失敗したから、カーライルを排除する次の手を考えているんだろう。何か取り寄せていたから、毒でも使ってくるのかな。まだまだ策を練ってそうなのが不気味で仕方ない。
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あなたの後悔なんて知りません
112話
第112話