ルウェリンの心が難攻不落過ぎる!!
ただ、アルマンの気持ちが漸くルウェリンにも伝わったのは確かだと思う。ずっと求めてきた自分の全てを受け入れてくれる愛。心の奥で、彼女がそれをアルマンに求めている事は描かれてきた。それでもまだ、ルウェリンはアルマンへ愛を捧げられない。烙印を刻まれた事か、他の人間と関係した負い目か、そうした事を全て含めて彼女自身が自分を認められないからか。好きな相手と言われて団長もエルネルも連想しなかった以上、2人への信頼はあっても恋愛感情はやはり無いんだろう。もし逆に2人に好きな相手を聞かれたら、ルウェリンはアルマンを連想していた気がする。
雨が降る描写は58話「どうして今更」108話「帰る場所」でも印象的に描かれていた描写。ルウェリンが気持ちを揺さぶられた上でアルマンの愛を遠ざけようとする場面に雨は描かれて来た。今回降りだした雨も同じ。彼女が素直になるのはまだ先になるんだろう。
けれど、アルマンが飲んでいたグラスの氷が溶けている描写のように、彼の愛が最後にはルウェリンの心を解かして行くんだろう。烙印に関係なく抱き合い口付け合う姿は、求め合う恋人の姿そのものだったから。最後のルウェリンの言葉が示すなら、今後の烙印発動時の相手はアルマンを選んでくれそうだとも。
一方で気になるのはルウェリンの葛藤にある、誰かを愛そうとする度に立ち塞がる何か。これは彼女自身と云うより烙印に起因する感情だと思う。旧約聖書トビト記に出てくる色欲の悪魔アスモデウス。ルウェリンはトビト記のサラのように悪魔に見初められたのかもしれない。だから烙印は彼女を守るし、彼女が誰かを愛そうとする心を縛る。となると男性陣はアスモデウスにとっては、彼女に触れられない自分の代用品と云う所か。その呪いからルウェリンを解放するのは、やっぱりアルマンの愛と聖剣だと思う。少なくともここ数回の話を見れば、アスモデウスの呪いさえなければ、アルマンとルウェリンは普通に結ばれていたんじゃないかな。
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捨てられた王女の秘密の寝室【タテヨミ】
143話
一日たりとも忘れたことはなかった2