2.0
ホワーイ
多くの読者が感じることだろうが、夫婦ともども、終わってる。
夫は単なる性欲過多の駄目人間だが、妻はハイレベルな異常者で、あまりに激しくぶれるその思考と行動原理は、解離性同一性障害かと疑いたくなる。
そういうわけで、不倫モノのドラマとしては完全に破綻している。
しかしまあ、なぜ世の中にはこれほど多くの不倫漫画が溢れているのだろう。
どういう読者の需要によって、このビジネスは成り立っているのだろう。
ということで、今日はそれを考えてみたい。
それでは、はりきっていってみましょう。
①ファンタジーとして読む人々
これは少年がバトル漫画を読むのと同じである。
心の底では不倫恋愛を楽しみたいけど現実では無理だからフィクションの世界で、というわかりやすい図式である。
うーん、そんな人、そんなにたくさんいるのか?
まあ、いるんだろうな。
②ドキュメンタリーとして読む人々
実際に不倫をしている人々は、ある種「自分のこと」として読めるわけで、そこと照らし合わせて「そうなのよ、わかるわ」とか、「いや、実際はこうはいかないのよね」とか、楽しめるのかもしれない。
よかったね!
いや、別に皮肉ではなくて。
③ラブストーリーとして読む人々
普通の恋愛モノの延長としてライトに楽しむ層から、「不倫こそ究極の愛だ」というラディカリストまで、この層は結構幅広く存在しているかと思われる。
④ホラーとして読む人々
ヒッチコックが、人が怖い映画を観るのは、フィクションの中で恐怖を味わうことによって、現実における安心感を得るためだ、という意味のことを言っていた。
つまり、ドロドロの不倫漫画を読むことによって、「ああ、うちの夫婦は円満で、こんなんじゃなくてよかった」という実感を得るわけである。
まあでも、そんな人に限ってパートナーに不倫されてたりしてね。
そういうのがね、怖いわよね。
⑤サスペンスとして読む人々
これがある種、一番シンプルで、単にハラハラドキドキする材料があれば、別に殺_人事件だろうが不倫案件だろうが何でもいいのだ、ということだ。
で、私はどれなのだろう。
この私は。
④と⑤かな。
今度妻にも聞いてみよう。
そういうことを妻に話す度に、「また変な不倫の漫画読んだんでしょ」と叱られる。
まあ、そのとおりである。
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インターホンが鳴るとき