1.0
お前は、負けたのだ
まず、復讐、というほどの復讐は、できていないです。
むしろ、復讐は失敗した、という方が適切かと思われる。
まあ、タイトルも「復讐することにした」であって「復讐した」ではないから、偽りとは言わないけど…普通、復讐したんだ、と思うだろうよ。
実体験に基づく、だからなのかもしれないが、スカッとするような復讐劇を期待すると肩透かしを喰らうので、ご注意を。
妻の不倫の現場に踏み込んだはいいが、相手の男に金がないから慰謝料は取れない、離婚しても親権は妻に取られる。
まあ、現実はこんなもんだろうな。
特に解せないのはラストで、子ども二人をろくでもない妻に取られつつ、「あの子たちなら大丈夫」って…何の根拠があるのか知らないが、無理に自分を納得させるような綺麗事には閉口した。
大丈夫じゃねえよ。
夫婦の別れに、勝ちも負けもないかもしれない。
でも、主人公である夫に対して、私は思った。
お前は、負けたのだ、と。
妻に、というわけではない。
強いて言うなら、二人とも負けたのだ、ということになるのかもしれない。
しかし、いずれにせよ、お前は、負けたのだ。
それを認めないでいるのは、何か、潔くないと思う。
その妻を選んだという選択も含めて、自分が失敗したのだ、と認めないことには、本当に終わることも、始まることも、難しい気がするのだが。
いずれにしても、わざわざ漫画という作品で読む価値を、私は全く感じなかった。
これなら、ネットの掲示板に転がっている妻や夫の不倫の顛末の方が、不謹慎だが、よほど面白いものが多い。
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妻が鬼畜不倫、僕は復讐することにした