3.0
今となっては
子どもの頃は、夢中でアニメを観ていた。
ウォーズマンが一番好きで、でも子どもだから、ストーリーに流されて、やっぱり心のどこかでは主人公を応援しちゃうじゃんか。
だから、キン肉マンvsウォーズマンとか、もうどういう気持ちでいたらいいかわからなくて、マジでハラハラドキドキできた。
が、原作の方は未読で、この度、初めて読んだ。
正直なところ、読まなくてもよかったし、読まない方がよかったかもしれない、とすら思った。
残念だ。
いくら子ども向けとはいえ、さすがにバトル漫画としては破綻しすぎている。
こういう比較はフェアでないかもしれないが、例えば、ついこの前読み返した「幽遊白書」のバトルシーンと比べると、雲泥の差である。
「子どもの頃だけ面白かった」漫画と、「今でも面白い」漫画の差異が、果たして「レベルの差」なのか、それとも「種類の違い」なのか、私にはイマイチ判断できない。
ただ、いずれにせよ「キン肉マン」は、私にとっては、今となっては「残念な漫画」という以上の何物でもなかった。
まあ、このあたりは、時代、という問題もあるのだろう。
かつて少年漫画は、今よりもずっとずっと、「少年」だけのものだったわけだから。
ただまあ、これだけたくさんの魅力的なキャラクターを生み出したことは、確かにすごいと思う。
思うけど、思い出の補正をもってしても、これ以上の評価は出来ない。
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キン肉マン