2.0
紙上の母たち
いじめを扱った作品で、加害者の「保護者」にスポットを当てたものは初めて読んだ。
その視点自体は、新鮮に感じた。
ただ、その設定の「先」の広がりがあったのかとなると疑問で、イマイチ設定を活かせていないような気もした。
また、母親たちの造形もどこか浅薄だ。
子どもを守るためなら、どこまでも美しも醜くもなれるような、生々しい母の本能と情念のようなものを私は期待していたのだが、そういうものは表現されておらず、あくまで設定に基づいた紙の上のキャラクターが動いている、という印象が拭えなかった。
あとは、些細な問題かもしれないが、どうにも似た顔が多く、画として人物の描き分けが中途半端なのも気になった。
-
3
狂った母性 ~ママ友たちの完全犯罪~