なれの果ての僕ら

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あらすじ
『骨が腐るまで』内海八重の最新禁断サスペンス!同窓会のために母校に集まった四ノ塚小学校元6年2組の27人は、そのまま監禁された。首謀者の名は、夢崎みきお。目的は「極限状態での善性を試す」こと…。偽りの同窓会で行われる、“善悪”を暴く背徳の実験。たった52時間の監禁劇は、薄皮を剥ぐように、人間の本性を暴いていった。疑惑、欲望、暴露、復讐、そして裏切り。正義と道徳を問う、禁断のサスペンス。
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みんなのレビュー
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5.0
抜群の構成力
同窓会、という名目で廃校に集められた高校生たち。
そこで始まるデスゲーム。
というあらすじを読んだだけで、サスペンス漫画にある程度通じた読者なら、「ああ、またそういう系ね」と思うだろう。
私もそうだった。
事実、本作は、「そういう系」の漫画のお約束というか、突っ込みどころというか、「もう飽きたよそういうの」という要素をことごとく備えている。
硫酸を自動で噴射する装置や携帯の電波を妨害する装置が都合よく閉鎖空間を作り出し、圧倒的な頭脳と人心掌握力とトチ狂った価値観を持つサイコ高校生が登場し、追い詰められた高校生たちがいともたやすく過剰なまでに狂い出す。
もういいよ、そういうのは。
それは確かにそうなのだ。
そうなのだが、この漫画には、掃いて捨てるほど量産されている「そういう系」の作品の中で、圧倒的に優れた点がひとつある。
それは、構成力である。
この構成力は、素晴らしい。
本作は、現在進行形ではなく、既に終わった事件を、生存者たちが語る、という形式で描かれている。
サスペンス映画では珍しくない手法で、「ユージュアル・サスペクツ」なんかはその最高傑作だと思うが、漫画でこの手の構成をこれほど巧妙に利用した作品を、私は他に知らない。
事件を生存者たちが語る中で、「おいおい、それをここでばらしちゃっていいんかいな」という、一種のネタバレが、ちょくちょくある。
しかしもちろん、それは本当のネタバレにはなっていなくて、真のネタバレのサプライズを増すのに一役買っている。
あるいは、その途中のネタバレ自体が、巧みなミスリードになっている。
読者としては、「この先はわかっていたはずなのに、わかっていなかった」というような体験を連続して味わうことになり、これが実に魅力的である。
トータルとしては「どこかで見たような」材料ばかりなのに、私はどうしても読むのをやめられなかった。
「そういう系」とか言ってなめていた私が間違っていた。
その反省と自戒を込めて、星をひとつ、足した。by roka-
11
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5.0
最後までドキドキ
最初から最後までドキドキの連続でした。
飽きることなく一気に読んでしまいました。
最後の最後まで真相がわからず、やられたと思いました。
自分もその中の登場人物のような気持ちになりながら読み進めました。こいつムカつくな…許せない…などその場面場面で思いました。
強い人間、弱い人間それぞれだと思います。人として成長した子がいたことはすごいことだなと。
心の弱い側の気持ちもわからなくはない。でも、弱い気持ちに負けないでほしかったと思わずにはいられません。by マルぽて-
1
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5.0
試し読みするつもりが…
最初はチラッと試し読みするつもりですが、あまりにも衝撃的なお話に引き込まれ、どんどん読み進めてしまいました。
みきおは真のサイコパスですね。読めば読むほど恐ろしくなります。
そして、追いつめられた時人はこうも変わってしまうのかという事も考えさせられる話でした。
まだ途中までしか読んでいませんが、必ず最後まで読みたいと思います。by みぃーちん#-
0
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5.0
続きが気になる
こーいう系は好きじゃないけど、続きが気になる。。
初めからある程度誰が生き残るとか分かってるからか読みやすい。
絵も人数出てくるわりに区別がつきやすく見やすく上手い。
まだ最後まで読んでないけど読むつもり。
人間の本性だなぁって思って読んでた。
イライラしたり、けして気持ちよく読めるストーリーではないけど、引き込まれました。by 匿名希望-
0
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3.0
話自体は面白くて次がどんどん見たくなります。身勝手でイラッとするキャラは複数出てきますが、それとは別に、未来があまりにもネズに献身的すぎて好きになれませんでした。ネズも未来以外の死者に関してはそこまでなのに、未来が死ぬと「未来が死んでお前ら何とも思わないのか!!」といってのける。石田さんの死んだ報告には「そうか。」だけ。物語とは別にこの辺が気になってしまいました。
by 匿名希望-
0
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