4.0
懐かしさと物足りなさ
オリジナルの十年後、という設定。
郷子が童守小学校の教師になっていたり、広がセリエAの看板選手になっていたり、あの「A」の再来もあったりと、オリジナルを読んでいた世代には、懐かしい。
その中で、ぬ~べ~だけは何ひとつ変わっていない、というのも、またいい。
ただ、ちょっと物足りなさを感じたのも事実だ。
ひとつは、私が「いずな」を読んだせいである。
あちらは青年誌なので、「大人向け」の恐怖がなかなか大胆に描かれており、ぬ~べ~とは違ってすっかり歳をとった私としては、「いずな」の後でこの少年向けのホラーに戻るのは、ちょっとしんどかった。
もうひとつは、設定の懐かしさの割には、あまりノスタルジックな手触りがなかったことだ。
まあ、これは私のないものねだりもいいところで、あくまで少年誌の連載である以上、オリジナルを知らない読者をターゲットにするわけだから、ノスタルジーなんて場違いなものになる。
それはよくわかっているが、うーん、もう一歩かなあ。
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地獄先生ぬ~べ~NEO