4.0
パロディとしての神と人間
千年に一度の神々のサミットみたいな場で、「人類はもう滅亡させたほうがいいだろう、地球によくないし」という結論になり(まあこれはもっともな話かもしれない)、人類滅亡が決定されるのだが、何だかんだあって、人類代表の13人vs神代表の13人(と数えていいかは知らないが)でタイマンをやって、人類の存亡を決めようじゃないか、という話になり、そこから始まるバトル漫画。
当然、設定段階から荒唐無稽もいいところで、対戦カードは、呂布奉先vsトール、アダムvsゼウス、佐々木小次郎vsポセイドン、切り裂きジャックvsヘラクレス…といった具合なのだが、この滅茶苦茶っぷりが、バトル漫画としてはなかなか面白い。
人間の側も神の側も、キャラ設定の面では突っ込みどころが満載だけれども、パロディ・バトル漫画として、あまり深くは考えずに楽しむのがよろしいかと思う。
逆に言えば、時代考証や宗教的な考察にこだわる読者には、あまり向かないかもしれない。
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終末のワルキューレ