5.0
無音で音を表現する漫画
みなさんお気づきですか?
ダンスという音、動きを表現するためにこの漫画は音を使ってないんですよね
練習風景ではダンッとかドンッとか多少あってもコンテストやダンスバトルなど本番に入ると曲中の擬音が一切ない
あるのは〝線〟のみ
聴覚ではなく視覚ですごさを表現してるんです
(漫画だからどちらも視覚から入る情報ですが)
声に不安のあるカボとどこか通じるものがありますね
それと人物を綺麗に描こうとしていない
日常シーンでの立ち姿は普通ですよ
ダンスシーンに入ると枠にはめた動きで描くのではなく、人体の関節可動域や直線曲線をあえて無視してるんです
あえて人体に可能な動きを無視して描くことによって技術の凄さや流れるような体の動きを描いてダンスを表現、踊ってるときの体の流れや時間の流れを表現している
ダンスというジャンルではありませんがこういった表現手法をする漫画に出会ったことがあります
演技漫画「アクタージュ」です
ワンダンスもアクタージュも、どちらも同じテクニックで描かれていてどちらもアニメ化していますね
アニメ化といえばアニメは実際に音声がつけられるので漫画ほどの表現テクニックが必要ないのですが
ワンダンスは断然、漫画の方が凄いです
最近のアニメはCG技術でより滑らかな動きができるようになりました
確かにキャラは上手に踊ってるのですが、漫画ほどの迫力や圧巻さはないんですよね
先週放送されたコンテスト本番シーンですが、音をつけたことによって逆に凄さが薄れてしまった
内心(え?あの迫力で凄かったのがこんなゆるい曲でゆるいダンスだったの?まあ原曲使えないから仕方ないが)と思ってしまいました
音をつけたことによってありきたりな世界になってしまった
【音のない世界で音を表現する】のが、この漫画の凄さです
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ワンダンス