5.0
これは…ハマる!!
最近読んだ中でも大当たり
最初はよくある転生物かぁと思って読んでいました。
皇太子の婚約者に転生した主人公エリス
婚約者はエリスではなく、他の女性を愛してエリスを冷遇。
フワフワ良い子ちゃんなモテモテヒロインのヘレナ
ここまではよくある、本当によくある転生物です。
しかし、
深い!!
転生を、それぞれのキャラクターをここまで深く掘り下げた作品はなかなかないです。
悪女とされる小説の本物のエリスは、皇太子の愛が欲しくて、皇后になる者として、甘えも無邪気さを捨てて努力してきました。
しかしどんなに努力をしても、皇太子も周りの人間もただ笑顔が素敵というだけのヘレナに心を奪われていきます。
ヘレナもただ夢みるご都合ヒロインかと思いきや……彼女は「愛されるヒロイン」として描かれたため、どうしてもエリスの敵となる流れにもっていかれてしまう(皇太子アレクトが1番悪いけど、それすら小説の流れでそうなっている)
主要の小説登場人物では誰も自分を尊重する人間はいないと悟ったエリスが起こす行動の行く末が気になります。
異世界ファンタジーでお馴染み、ドラゴンや魔女、主人公エリスに忠誠を誓う騎士等……濃い世界観で先の展開も読めないので楽しめます。
作画も丁寧に描かれ、乱れもなく読みやすいです。
丁寧に凝った作品、私はとても大ハマリしています。
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悪女を殺して