4.0
色々と…
本当に色々と考えさせられるお話でした。
主人公;徹の2度目の人生が笑っちゃうくらい出来すぎで上手くいき過ぎなのは、もう「まぁ、“お話”だからね。」で笑って読み進められるのだけれど、“春馬”については…本当に色んな面でやりきれない感がスゴくて、ちょっとブルーになってしまいました。
“罪”と“罰”についてスゴくスゴく考えてしまって。
春馬が手にかけた沢山の人達、そしてその人達を大切に思っている人達の事を思うと、赦されてイイの?と思う。春馬の境遇は、モチロン当人にとっては耐え難いもので、だからあんな凶行に走ってしまったのだとは思うが、だからと言って赦される免罪符には決してならない。
現実の世界で起こっている沢山の“罪”、そしてそれが“裁かれる”事について、色々と考えてしまいます。
一つのこの作品で、ココまで色々考えさせられるのは、それだけ強い意味を持つストーリーなのだろうなぁと思いました。
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