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「ふつう」って?
出る杭は打たれる、雉も鳴かずば撃たれまい等々、「特別」は面倒くさいと思うようになったのは、いつ頃からだろう…。きっと、何らかの形で「挫折」を味わったが故の、自分を守る方法なんだろうな。ヒロインの恋子にとって、恋多き母と恋無し姉は、完全なる反面教師。けれども、そもそも「ふつう」って、そんなに悪いこと?それに、何をもってして「ふつう」と定義するんだろう…。比べる相手がいなければ、「ふつう」かどうかなんて分からないのにね。
そんな恋子ちゃんが、図らずも好きになった相手が、次元の違うモテ男二宮剣。恋って本当に予想外、ジタバタしつつも、少しずつ歩み寄っていく二人を、ニヤニヤしながら応援していました。
付き合ってからの二人は、直視に困るほど、ベタベタです。あれほど「ふつう」にこだわっていたのに、全然普通じゃないじゃん!でも、先に書いたように「ふつう」は、あくまで基準あってのことで、恋子と剣くんにとっては、お互いを思いやって、離れがたくなっている今の状態のほうが「普通」なのかもしれませんね。
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ふつうの恋子ちゃん