Mayayaさんの投稿一覧

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481 - 490件目/全747件
  1. 評価:5.000 5.0

    「ふつう」って?

     出る杭は打たれる、雉も鳴かずば撃たれまい等々、「特別」は面倒くさいと思うようになったのは、いつ頃からだろう…。きっと、何らかの形で「挫折」を味わったが故の、自分を守る方法なんだろうな。ヒロインの恋子にとって、恋多き母と恋無し姉は、完全なる反面教師。けれども、そもそも「ふつう」って、そんなに悪いこと?それに、何をもってして「ふつう」と定義するんだろう…。比べる相手がいなければ、「ふつう」かどうかなんて分からないのにね。
     そんな恋子ちゃんが、図らずも好きになった相手が、次元の違うモテ男二宮剣。恋って本当に予想外、ジタバタしつつも、少しずつ歩み寄っていく二人を、ニヤニヤしながら応援していました。
     付き合ってからの二人は、直視に困るほど、ベタベタです。あれほど「ふつう」にこだわっていたのに、全然普通じゃないじゃん!でも、先に書いたように「ふつう」は、あくまで基準あってのことで、恋子と剣くんにとっては、お互いを思いやって、離れがたくなっている今の状態のほうが「普通」なのかもしれませんね。

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

    攻略不可能!どーする?ミスティア

     悪役令嬢転生ものって、大体結末が予想できるんだけれど、このお話は凄い!ミスティア以外の登場人物のキャラが変わり過ぎているらしくて、なかなか予想がつかない。それほど、カオスです。
     元ゲームの内容が小出しなので、今ひとつ全体像を把握できていないんだけれど、どうも悪役令嬢は、ミスティア1人だけだったよう…負の感情の行き先を、一手に引き受けていた彼女の存在が消えてしまったため、あちらこちらで執着という名の悪意が芽吹いたような、そんな雰囲気です。
     これから、どんな着地点に向かうのか、本当のゲームマスターは誰なのか、全く目が離せません。ミスティアとともに、謎解きに挑戦するもよし、高みの見物を決め込むもよし、今後の展開が楽しみです。
     無理を承知でお願いするなら、ミスティアとエリクとメロ以外の登場人物の見分けが、ほとんどついていない私…願わくば、名札でも付けてくだせぃ。

    • 2
  3. 評価:4.000 4.0

    自己中を探せ!

    ネタバレ レビューを表示する

     ざっくりまとめると、身元を隠して(そんなこと、できるんかーい)、親の会社とは違う会社に就職した社長令嬢と御曹司の、テッパンあるある物語です。物語もあるあるだけれど、登場人物もあるある、そして、ほぼほぼ全員ワガママ、なのに続きが気になって、結局最後まで読まされてしまう…そんな印象の作品です。そこで、あるあるわがまま人物を数え上げてみたのですが…
    ①ヒーローの父親の会社、森ホールディングスの白瀬常務…ヒロイン千速を、娘の立場を脅かす存在と勝手に敵認定、千速をあばずれ呼ばわりしたイタやつ(それも2回も!)同じ相手に、同じ失敗を2回もやっちゃうなんて、学ばないおじさんです。こんなんが常務で、大丈夫か?森ホールディングス。
    ②白瀬常務の娘美月‥思考回路が父親そっくりのマウント女
    ③総務の笹川望…千速と瑞穂が勤める桜井コーポレーションの専務の姪。勝手に千速を敵認定の公私混同娘。
    ④笹川専務…公私混同娘の伯父で、やっぱり公私混同モラルレスおじさん。専務がこうぢゃ、この会社も危険?
    ⑤数多のセクハラ男、やっかみモブ女子たち…メンタル強めの千速と瑞穂にとっては、もはや烏合の衆…。
    ⑥千速と瑞穂…あんたたちも我儘じゃろ!特に瑞穂、どーせ自分んとこの会社を継ぐのなら、初めっから自分のとこに入社せい!社員一人を一人前にするのに、一体どれだけ投資が必要か、分かってんのかい?
     ということで、主役でさえ自己中に感じてしまうこのお話、だからこそ、「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」の如く、悪い奴らをバッサバッサと薙ぎ倒していく千速と瑞穂のゴールデンコンビの活躍は痛快です。ちょっと出来過ぎの感もありますが、そこは11話完結ということで、ご容赦を。

    • 2
  4. 評価:5.000 5.0

    サリフィ譲りの人たらし王子サマ♡

     よもやよもやの「贄姫と獣の王」スピンオフ、サリの白髪とおーさまの赤眼を受け継いだリチャードくんの登場です!前作のおまけで、アヌビス相手にやんちゃし放題だったあの子の、新たな一面に出会えそうで、もう楽しみしかありません。
     それにしても、何て愛に溢れた少年なのでしょう。身内の愛に恵まれず、寂しい子ども時代を過ごしたサリフィとレオンハートが、二人で力を合わせて、愛ある家庭を築いてきたことがよくわかります。そんなリチャードだから、新レギュラー(?)のラビィとスバルも、メロメロなんだね。非力な少年ながら、その分け隔てない態度と揺るぎない価値観で、どんどん味方を増やしています。さぁすが、サリフィの息子!よっ、天然人たらし!(魔物も…)
     知らず知らずのうちに、王への道を歩み出したリチャード。その愛と優しさで、きっと人間と魔族のより強い架け橋となってくれると信じています。立派に母親をしているサリフィをはじめ、懐かしい面々も顔を出していて、嬉しさしきり。さらに、修行の旅をするうちに、あの国に行ったりこの国に行ったりして、懐かしいあのキャラクターたちとも出会うんだろうな…うん、星5じゃ足りないくらい期待しています!

    • 37
  5. 評価:5.000 5.0

    この期に及んで、虹叶くん推し!

     年頃の少年少女が、二人っきりで寝食を共にするぅ?おかーさんは、そんなこと許さんぞーって、こんな荒唐無稽な設定っからして、あー、「りぼん」だなーと思いました。ある意味、女の子の夢だもんね、特に相手がイケメンならば。
     その上で、あえて一言、モノ申す!初に合っているのは、やっぱり虹叶くんだよっ、つーか、どうして紺くんがヒーローなの?どう見ても、虹叶くんのほうが、正統派、初のことも損得なく?好き、黒髪も良い!なのに、初への思いが届かなかった…。初、どうして虹叶くんを、男性として好きにならなかった?虹叶、もっと頑張っておかなくっちゃ、中学生のうちに!って感じです。
     この期に及んで、やっぱり初には虹叶くんのほうが、というか、ヒーローには虹叶くんのほうが絶対よかったなぁ…という感じが否めなくて、この場を借りてグダめいてしまいました。可愛いお話がお好みの方には、お薦めです。

    • 0
  6. 評価:4.000 4.0

    境界線はどこ?

    「いじめ」の境界線は、被害者が「いじめられた」と認識した時点で、いじめとなる。いくら加害書が、「悪ふざけだった」とか「そんなつもりは、なかった」と言っても、許されるものではない。
     では、ストーカーは?「好き」という気持ちを、強く表しただけ?相手に気付かれない、あるいは迷惑をかけなければ、許される?むしろ、イケメンハイスペック男子なら、大歓迎?アイドルの推し活なら許されて、仁科さんの行動は許されない?ストーカーの境界線が、曖昧になりつつある本作です。多分、藤子が仁科さんを「ストーカー」と認識した時点で、ストーカー行為となるのでしょう…。
     では、被害者の藤子が、加害者の仁科さんに共鳴し始めた場合は?ストックホルム症候群でもないのでしょうが、藤子の気持ちが揺らいできているのは事実。ストーカーは犯罪なので、仁科さんのこれまでの行動は、明らかに許されることではない。けれども、一途に思い続けてくれたことの延長線上の行為と考えれば、判断に迷いも生じてくるでしょう。この物語、着地点が混沌としてきました。
     ある意味、今、最も結末を予想しにくい作品かもしれません。「ストーカー」と「溺愛」の境界線は、一体どこになるのか、読者に問題提起をしているように思います。

    • 1
  7. 評価:5.000 5.0

    フィリップ急降下中 着地点は何処に?

     あー、出だしが間違っちゃたのよね〜、この奥手で不器用な二人…。格差婚の上、愛が生まれそうもないと判断した女は、別れを演出し、突破口を模索中だった男は、ピンチをチャンスに変えるべく、大博打に打って出た!さあ、狐と狸の化かし合い?の始まりです。
     ヒロインやヒーローが、本当に記憶喪失になっていて、その恋人やパートナーが以前の冷たい関係を隠しつつ、愛の再生を図る…というなら、よくある話、ハーレクインあるある、テッパンですね。けれども、こちらの二人は、記憶喪失のふりをするヴィオラと、愛し合っているふりをするフィリップと、Wのトラップが…。いったい、どちらが先に「ウソ」を認めるのか、続きが楽しみで仕方ありません。
     スカイダイビングの如く、策略の大空に飛び出したフィリップくん。一体、どこにどのように着地するつもりなのか、お手並拝見です。まあ、それを言うなら、ヴィオラのほうもですが…いつまで記憶喪失のつもりを続けるのでしょう。不器用な二人の超不器用な作戦を、高みの見物で楽しみながら、恋の成就を見届けたいと思います。

    • 46
  8. 評価:5.000 5.0

    恋と愛とは胃袋から?!

     まず、真っ先に浮かんだ疑問は、亜衣は、どうして「女として見てくれない」相手と付き合おうと思ったのかなぁ…ってこと。もしかして、亜衣も相手も「とりあえず付き合ってみよう」ってクチ? だとしたら、1か月でフラれても仕方ないよー。むしろ、キスにいく前に、別れてくれてありがとうだね。
     恋をするにあたってやっぱり大切なのは、亜衣の「おひとり様居酒屋ライフ」を尊重できる価値観の持ち主と出会うことじゃないかな? その意味で、大越サンと知り合えたのはラッキー。イケメンで、若干軽そうだけど、その分守備範囲も広そうじゃん。美味しい匂いを呼び水に、胃袋もガッチリ掴めた感じだし、この先の展開が、とっても楽しみです。
     心配なのは、亜衣自身が恋を恋と思わず、いつまでももたもたすること。大腰サンは大越サンで、自分のタイプから外れている亜衣を、恋愛対象と認識できるかってあたりで、焦れ焦れしそうですね。26歳と32歳、読者をやきもきさせながら、ゆっくりゆっくり恋と愛とを育んでくれることを期待しています。あ、もちろん美味しいお宅居酒屋メシも、楽しみにしてますよー。

    • 4
  9. 評価:5.000 5.0

    甲乙つけがたし、パラレルで行こう!

    ネタバレ レビューを表示する

     幼い頃に受けたトラウマがもとで、男子が超苦手なヒロインひな子。だったら、共学になったばかりの元男子校を、進学先に選ぶなよ〜とツッコミを入れたくなりますが、そうでもなくっちゃこのお話は始まらない。作者様同様、ひな子が自分を変えるために踏み出した、無謀な一歩ということにしておきましょう。
     自分を成長させるために、一生懸命努力を重ねるひな子、勿論ヒロインとしての資格十分です。けれども、何といってもこの作品のキモは、椎名駿と和久井瑞希、二人のWヒーロー!上杉達也と上杉和也以来、読者の派閥を二分するWヒーローは数々存在しますが、この二人もそこに名を連ねること間違いなし。どちらがひな子のハートを射止めても、どちらが当て馬になっても、双方話が成立したはず。実際、里中先生も、途中まで結末を決めていなかったとか…。惜しかったね、和久井クン!やっぱり、ファーストコンタクトの早いほうが、有利だったみたい。
     三角関係?の決着はついたようですが、三人で手を繋いで、ひな子がぴょんぴょん踊っているみたいになるラストシーンは、印象的かつ意味深。この後、もしかして?とか、和久井くんと結ばれる別次元バージョンがあってもよいのでは?と、勝手に期待してしまいました。どんな女の子も、一生に一度は憧れるドロドロしない胸キュン三角関係物語、星5でお勧めです。

    • 1
  10. 評価:4.000 4.0

    美女だけど魔獣?

     ただ親に嫌われて蔑ろにされる令嬢の物語ならよくありますが、ヒロインの手に銀鱗がある時点で、完全に異世界ファンタジー。いつの時代も、どこの世界でも、異形の者は差別、排除されるのかと思うと、悲しくなります。漫画ってさりげなく道徳的価値をぶっ込んでくるなぁーと、感心することしきり。本作も、差別や個の尊厳などについて考えさせてくれました。
     それにしても、シルヴィア本人に想いを寄せるハロルドの一途さ、不器用さは、朝丘先生が描くヒーローのイメージぴったり!相手を想うあまり、直視できずについ顔プイしてしまうあたりは、「一体、君いくつ?」とツッコミを入れたくなるほどです。でも、女性側としては大歓迎の誠実さですね。
     欲を言えば、シルヴィアの銀鱗の謎は、はっきりさせてほしかったかな。結果的に、誰かを守る力となり得るようだけれど、世間一般には評価されないようだし、そもそもそんな体に生まれてきた理由も分からず仕舞いで、ちょっぴりモヤッ。ただ、「真実の愛が二人の運命を救う」ところはブレていないので、テッパン異世界LOVEファンタジーがお好みの方には、強くお勧めします。

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