Mayayaさんの投稿一覧

投稿
1,599
いいね獲得
19,896
評価5 39% 624
評価4 35% 556
評価3 21% 331
評価2 4% 64
評価1 2% 24
391 - 400件目/全946件
  1. 評価:5.000 5.0

    レティノミクス〜ハルステッド経済学概論

     ヒロインがヒーローを見て、「美しい顔…」と呟くシーンがよくありますが、普通はフツーにイケメン。「美しい…」と、心から思えるケースは数えるほどです。でも、本作のヒーローエルデンは、本当に美しい!瞳の色が、淡いせいかな?少年から青年へと成長する、ちょうどその過渡期の美しさ?これなら「美貌」の2文字も頷けます。
     ストーリーの柱は2本。一つは、血の盟約によって夫婦にされた?エルデンとレティーシャが、如何にして悪魔たちを攻略し、領地を繁栄させていくかの国盗り物語。その際、転生者のレティーシャが駆使するのが、現代資本主義経済学に基づくあれやこれやのレティノミクス?!でもこれ、結構的を射ていて、作者さん、それなりに経済に詳しいんだろうなと思いました。
     もう一つは、エルデンとレティーシャの恋の行方。なまじ子供の頃に結婚したもんだから、この二人、恋の駆け引きは、からっきし💦でも、そこが何ともウブきゅんで、よいのです。
     現実社会のゴミがレアアイテムになっていたり、ゲーム感覚で戦いが進んだり、あっさり悪魔が投降したりと、ぶっ飛んだ設定が多め。でも、不思議と受け入れ易く、レティーシャの作戦とハッタリに感心しながら読めてしまいます。二人が、見事「ハルステッドの呪い」を解いて、本当の夫婦になれることを信じ、星5を奉じます。

    • 66
  2. 評価:5.000 5.0

    弱者の視点から描かれた、優しい問題提起作

     テイマーという言葉の意味も知らずに読み始めましたが、冒険ものというよりは、「差別」「格差社会」「生存権」の側面に目を奪われました。
    「星なし」と宣告されたことで、家族から見放され、命さえ奪われそうになったアイビー。酷い親だ、残酷な村だと評する向きもありますが、その社会が「星なし」を、生きる価値なしと位置付ける教育を行なっているとすれば、そして、それが「常識」ならば、多分それが「正義」。実際、いろいろな方法で「口減らし」が行われていた近代以前の日本と、あまり大差がないかもしれません。
     それでも、ここまで人類が多様化してこれたのは、規則や常識を超えて、様々なものを受け入れる行動をとる人々が、確かにいたから。アイビーもまた、占い師のおばあさんをはじめ、様々な人々のささやかな「善意」に助けられながら、この魔法至上主義の社会で、居場所をつくっていきます。
     そして、役立たずスライムと思われていたソラだって、彼?固有のスキルがある。これって、私たちにだって、きっと当てはまるよね。
     アイビーとソラの置かれた境遇が、ネグレクトやLBGTQ、障がい者との共存等、現代日本の抱える問題を、さりげなく皮肉っているように見えるのは、自分だけでしょうか。みんな違って、みんないい…弱者の視点から描かれた優しい問題提起作、この世界では星5です。

    • 42
  3. 評価:4.000 4.0

    レビュー評価は、半分以上読んでから

     お疲れ社畜女子が、「聖女」として異世界に転生したものの、この聖女セナ、燃え尽き症候群の果ての、引きこもり女子になってしまっていた…!という初期設定、う〜ん、斬新ちゃあ斬新か…。
     とにかく序盤のセナさん、見事なほどのネガティブ引きこもりっぷり!存在を肯定されず、常に挫折感を味わいながら生きてきたであろう人間の姿の一例を、デフォルメを交えつつ、結構リアルに表しています。ヒロインとして、あり得なーいっ💢ってくらいの、ダメっぷりです。
     それに対し、ヒーローのミハイルは、セナの気持ちに全く寄り添おうとしない、ド根性至上主義の陽キャ男。これはこれで、腹が立つ。
     こんな二人の噛み合わないやり取りが続くものだから、前半はイライラMAX、この時点でレビューを書こうもんなら、そりゃあ、ヒロインセナに対する炎上必至だろうな…。
     それだけに、ミハイルが自分の過ちに気付き、セナに寄り添おうと行動を改めてからのセナの変化には、目を見張るものがあります。某学習塾のCMではないけれど、やる気スイッチの入った子は、みんなYDKだったみたいな…?自主性と自己有用感って、大事。
     この作品、読み進めるにつれて面白くなっていくので、大量無料分があるうちに、読んでみてほしいお話の一つです。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    演技?素?どっちだ、祥太郎!

    ネタバレ レビューを表示する

     東大卒で仕事のできる美人秘書エリカと副社長の祥太郎、誰が見ても文句のつけようのないエリートカップルの(契約)結婚。はい、まずこれで、全てのモブのつけ入る隙はなし!ストレスなしに、二人の動向に集中することができます。
     はじめは、いくらイケメンエリートでも、脳内お花畑の変態野郎だったら、お後が面倒くさい、ストーカー化したらどうしようと思いながら、読んでいました。でも、祥太郎クン、外濠を埋めるわ埋めるわ、尽くし切るわで、どう読んでもただの変態野郎ではない。この契約結婚、チェスの如く緻密に計算され尽くした、祥太郎の「策略婚」であることが分かってきます。そこんとこ、読者は気付いても、エリカには、なかなか通じないんだけどねー。
     気になるのは、「脳内お花畑変態野郎」の属性が、祥太郎の素なのか、演技なのか、今一つ判断しきれないこと…。エリカを手に入れるための作戦って気もするけれど、あまりにもハマり過ぎていて、う〜ん、やっぱり素かなぁ?
     一応、配信分7話で、一旦完結した感がありますが、「本当の夫婦」になった二人の夫婦漫才を、まだまだ見てみたい気もします。多肉植物の被り物を身に付けた祥太郎さんの、ファンキーな姿も必見ですよ。この作品、笑えます!

    • 10
  5. 評価:4.000 4.0

    鉄仮面ローガン様の笑顔が見たい

     ローガン様、いまだにソフィアのことを想っているていう体だけれど、多分、それ、違うと思う。だって、毎話毎話、何か言いたげなローガン様の、匂わせで意味深なコマが…。でも、その「ひと言」が言えないのは、なぜ?…ってぇ、ヒロイン、あんたのせいでしょ💢愛されていなくても、愛している人と結婚したいって言っていた割には、全然覚悟ができていなかったじゃん💢運良く?想い人と結婚できたんだから、ここからの努力次第だったんだよ💢たとえ愛されていなくても、一生懸命愛を贈れば、尊重し合える夫婦にはなれたはず…だって、ローガンって、そういう誠実な人なんでしょ?
     と、ひとしきりグダめいてみました。一見、拗らせているのは、無愛想に見えるローガンのようですが、実はその元凶は、ヒロインのほう。でも、ずっと片想いだったし、姉ソフィアに対して劣等感ももっていたから、仕方ないんだろうな…。
     そもそも、ローガンとソフィアの婚約破棄自体、超怪しい。たかが伯爵令嬢がいきなり王太子妃候補って、身分違い過ぎて、変じゃない?ローガンの本心と同様、婚約騒動の顛末にも興味津々です。
     全ての誤解と拗らせが解けるまで、まだまだ紆余曲折がありそう…無表情鉄仮面ローガン様の優しい笑顔、早く見たいものです。

    • 4
  6. 評価:3.000 3.0

    どっちつかずだなぁ…

     舞台は中華風の架空の国、そこへ高校生の藤七が、七公主として転生してしまった(それも、テスト中に!)という、どこかで聞いたことのあるような設定のお話。これが、どうにも中途半端なんだよなぁ…。
     まず、七七の人物設定。表面上は5歳だけれど、中身は高校生だから、もう少し10代っぽい思考、させられなかったかな?心の声がまんま5歳児で、転生設定にした意味があまりないような気がする。
     嫌われ皇女設定も、疑問。スタート時こそ嫌われて(というよりも、見向きもされずに)いたけれど、すぐに懐に入ったわけでしょ?「嫌われ皇女として生き延びる」って感じじゃ、ないんだよなぁ。まあ、ヒリヒリする流れよりは、お気楽でいいけどサ。
     主要男子キャラは、ほとんどが暴君皇帝の血縁だから、ツンデレというか俺様タイプが多くて、あまり見分けがつかない。でも、もっと酷いのは女子キャラ。まともなのは、七七と三公主だけで、ほかはクィーンオブモブ、性格に難ありです。さすが、男性向け原作という設定だけあるわ…。
     いろいろどっちつかず感はあるけれど、それでもここまで読んできた。文句つけつつ、それなりに面白いことは否めないなぁ…。

    • 0
  7. 評価:4.000 4.0

    「私」は誰でしょう?

     この物語にまつわる一番の関心事は、多分、タイトルの「私を捨ててください」の「私」とは、いったい誰を指すのかということ。大方の予想は、ヒロインのカレナことアデルだろうけれど、死から回帰し、妖精の力も得ている彼女、今のところ「捨てて」ほしい理由は、あまり見当たらない。
     アデルとヘクシオン含む3人の男たち(ジン、クァルン)との恋の鞘当ても興味深いけれど、やっぱり一番の関心事は、カロット病の起源と石碑の謎解き、そしてそこに、アデルとへクシオンがどう関わっているのかについてでしょう。フッセンライトはん、まあ、面倒くさい宿題を、残してくれちゃってますわな〜。妖精たちも出てきますが、正直こ奴らも面倒くさくって、あまり可愛くない。ただ、本来妖精の本質って、そんなモンらしいよね。フェアリーゴッドマザーみたいなほうが、珍しい?
     さて、「私を捨ててください」の「私」の本命は、アデル?、対抗はヘクシオン?(大公だけに…寒っ)、穴馬としてフッセンライト?、大穴は…う〜ん、まだまだ読めません。もし、このとっ散らかった状態を、タイトルを含めて全て回収できたとしたら、作者様はプロットの天才!そのときは、レビュー評価を改めることになるかもしれません。

    • 2
  8. 評価:3.000 3.0

    わちゃわちゃ感いっぱいの華流ファンタジー

     クールな子持ち親王とやんちゃな王妃の恋?!華流ドラマって、女も男も、無駄に登場人物が美しいのよねー。この作品も然り。そしてストーリーのほうも、いかにも華流って感じの、わちゃわちゃ感いっぱいです。うっかりとばして読もうものなら、話が見えなくなる。真面目に読んでいても、似たような顔の登場人物と漢字の多さと奇天烈な設定で、やっぱり狐につままれたような気になる。う〜ん、さすが華流ファンタジーだ…。
     まあ、ざっくりまとめると、縁起直しで占い師に勝手に決められたような?君令儀と平西王秦止の結婚だったけれど、実は、しっかりと結ばれる縁があったというわけですなー。私生児がいる割には、秦止が女性慣れしていなかった理由も、後々分かります。
     ただ、そこに辿り着くまでの、長いこと長いこと…「匂わせ」はあまりなく、最終局面で怒涛のように「事実」が判明していきます。そこまで頑張れるなら、読む価値はそれなりにあるかなー?

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    モブ侍女だって、主人公

     異世界転生ファンタジーって、ヒロインか、中の人が正しい悪役令嬢かに転生していることが多いけれど、このお話は何とモブ!ゲーム世界では、名前もなかった「ユリア」が、悪役令嬢プリメラの身の上を知って、何とか彼女のバッドエンドを回避しようと奮闘するお話です…が、存外早い時点で、プリメラ様、まともな王女として育っていきそう…やっぱり、愛は人類を救う?ユリアのプリメラ愛、偉大です。
     あれ?それじゃあ、ここでお話が終わってもよい感じだったのに、そうは問屋が卸さなかった…そう、これはユリアの「人生」で、ユリアが「主人公」の物語だもんねー。(私の人生の中では、私が主人公と歌い上げたさだまさし氏の受け売りです…)
     このユリアさん、完璧な侍女っぷりが素晴らしい。暖房代をケチって、命を落とした人物とは思えないんだけれど、その謙虚さ、判断力は、転生後に身に付けたものなのかな。アドバンテージがゲーム知識のみの割には、転生世界でうまくやっていると思います。アルダールとの身分差も、十分何とかなる範囲だし…。相手をこてんぱんにやっつけるのではなく、冷静に外濠を埋めながら難局を乗り切っていく姿には、拍手をおくりたくなります。
     こんなユリアだから、ヒロインミュリエッタが登場しても、原作補正に負けず、何とか良い方向にもっていってくれることでしょう。だって、主人公は「ユリア」なのですから。

    • 6
  10. 評価:5.000 5.0

    ヘタレな竜皇グレンディルの三態変化

     あ〜あ、グレンディル、やっちまったなぁ〜〜〜💦エフィニアが「運命の番」と判明したものの、友人から揶揄われて、つい口にした「あんな子供みたいなのが…心外だ」。ツンデレヒーロー、運命の番あるあるです。エフィニアのこと、結構気になっていたのにね。
     一方、これまた後宮あるあるで、女官長をはじめとして、他の側室たちから露骨に悪意を向けられるエフィニアですが、全然湿っぽくない!鋼のメンタルと精霊召喚の力技?で、ポジティブに自分の未来を切り拓いていきます。さしずめ誰も傷付けない、斜め上をいく進化系ざまぁというところですか。
     運命の番なのに、最悪の出会いから始まった二人。関係修復のために、グレンディルのとった方法が、「幼竜」の姿でエフィニアに会いに行くこと…うん、ヘタレなグレンディルには、これが精一杯なんだろうな。この幼竜クロ、普段はめっちゃ愛らしいのに、ひとたびエフィニアを護るとなったら、勇猛果敢な成竜の姿に…愛の力は偉大だ!このギャップが、たまりません。
     側室は30人程いるけれど、多分、みんな当て馬かモブ。はっきり言って、不器用グレンディルとポジティブエフィニアの、すれ違いじれキュンラブコメです。そのうち、後宮をきれいさっぱり整理して、二人で幸せになってくれるんじゃないかなぁ…。

    • 0

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています