5.0
星5⇔星1 バッドエンドなら許さんぞ
高貴な血筋って、そんなに大切なんだろうか。魔力をもっているわけでも、奇跡を起こせるわけでもないのに…ただ、人々の心の拠り所となるためだけに、好きなことを自由にはできず、義務を当然のように受け入れなければいけない人生…ルネとマルグリットを、特にルネを見ていて、そう思いました。ルネ、金細工師になりたかったろうなあ…。
よく敵対する家同士の子どもが恋仲になることを、ロミオとジュリエットのそれに準えますが、このお話も、まさに完全無欠のロミオとジュリエット。悲劇まっしぐら?いえいえこの二人、凹みっ放しではありません。16歳のときに出逢って、それぞれが命の危険と挫折とを経験する中で、王としての自覚を芽生えさせ、覚悟を決めていく…二人の成長の著しさに、目を奪われっ放しです。この二人、良いおーさまになれるよ。でも、おーさまは二人もいらないんだよなぁ…。
大体、敵対する王族同士が、そこいらの村で、偶然出逢ったりする?これはもう必然、運命でしょ。マルグリットとルネ、予定調和でもご都合主義でも、とにかく何でもいいから、何が何でもくっついて、幸せになってください。それを信じて、星5で。もし、バッドエンドなら、星1に格下げじゃぁ〜っ!
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亡国のマルグリット