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天上のオノマトペ
瀧静52歳、猫のキームンくんと紅茶をこよなく愛する極度の人見知りイケオジ。金に糸目をつけず「好き」を追求して開いた紅茶専門店で、採算度外視の布教を行なっている紅茶教?の宣教師でもあります。丁寧な取材のもと、紅茶に関する確かな知識が各話に織り込まれているので、特別紅茶好きでなくても、紅茶に興味をもつこと必至、あ、もちろんお茶請け菓子にも…(笑)
でも、一番心を掴まれたのは、瀧氏が紅茶を淹れる際の「オノマトペ」 水を注ぐ音、茶葉を掬う音、お湯の沸く音、茶葉が踊る音、瀧氏がネクタイを締める音…ありとあらゆる擬音語、擬声語、そして擬態語までもが「紅茶をお出しするまで」の優しい時間を彩ります。これ、ぜひ映像化してほしいわ。「孤◯のグルメ」みたいな感じにならんかな。
ただし映像化された時点で、オノマトペがオノマトペでなくなってしまうのも事実。この先も天上のオノマトペを愉しみたいのなら、やはり「読む」方法が一番なのでしょうね。謎多き紳士、瀧氏の秘密を少しずつ解き明かしていくのも、書籍ならではの醍醐味。この作品を読んで、どのくらいの読者が紅茶の茶葉を買いに奔ったのか、ちょっと知りたい気もします。
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猫と紳士のティールーム