Mayayaさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全381件
  1. 評価:5.000 5.0

    NEW
    レオン様は狩りがお上手?

    「前世私に興味がなかった夫〜」の月白セブン先生の原作なので、一にも二にもなく購入しました。「恋愛至上主義からの解放」を目指して、契約婚を死守しようとする?主人公二人という視点が面白くて、早くも心を鷲掴みにされています。普通、逆じゃろっ!(笑)
     恋愛至上主義の風潮にあって、互いの利益のために「離婚しない」を約束に、契約結婚をした「レオン」とクリスティーヌ。「レオン」がミドルネームで、その正体は、鬼宰相パトリックだったという話は、よくある設定。クリスティーヌ、貴女だって「シャルロット」という名で、文官試験に合格してるんだからね?なんだかんだ言って、この二人、似たもの夫婦です。そして、この二つの名を使い分けたことによって生じたズレ?ドタバタ?ギャップ?が、ワクワクさせてくれるのです。クリスティーヌが、恋愛においてかなりの鈍チンであることも、重要かも…
     クリスティーヌの「一泡吹かせる作戦」に乗った感じのレオン様、本当にそれだけだったのでしょうか。3年かけて、彼女を宰相室専任補佐官まで手繰り寄せたパトリック宰相、なんか超一流の狩人のニオイがします。この二人、この先も目が離せそうにありません。

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    NEW
    まさに十竜十色!

     様々な「竜騎士」の物語を読んできたけれど、中でもこれは、異色作。主人公シリルの「ドラゴン・ファースト」スタンスは、まあ普通だとして、「騎士」というよりは、象使いや馬子のように「使役」する感じ?ざっくりいうと、竜を使った何でも屋さんです。でも、そこにホワイトな労使関係を混ぜ込んでくるから、新視点で面白い。
     面白いといえば、竜のタイプがバラエティに富んでいることも、お薦めポイントの一つ。属、科、目に加えて、能力や性質についても、竜辞典が実際にあるのでは?と思わせるほど、きちんと設定されています。そこに個体差も加わるのだから、本当に個性豊かな竜の玉手箱。なぜかしら、女の子っぽい名前が多い点が、不思議ですが…(笑)
     個性豊かで、尊重し合って、適材適所を考慮することで、ベストパフォーマンスを発揮させ続ける…まさしく理想的な「優良ホワイト企業」ギルド。物語の中でなら、こんな働き方改革、実現したっていいよね?次は、どんなタイプの竜が登場するのかなと期待しつつ、星5です。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    待望のフルカラー化!

     既存作品のフルカラー化には、賛否両論ありますが、本作は、ぜひフルカラー化してほしかったものの一つ。それは、ヒロインナナリーの髪色の変化が、とても重要な意味をもっていると感じたからです。
     もちろん、モノクロでも、台詞や描写をもとに、想像力を膨らませるという楽しみはあります。でも、フルカラーで髪色の違いがはっきりしていると、人物の特定や時系列が、とても整理しやすいのです。モノクロより、ちょいお高めなのは、想定の範囲内…(涙)
     そして、ピンク頭隆盛の昨今にあって、ナナリーの水色の髪色…栗毛色から変化したわけですが、後々の展開を考えると、実は結構大事な場面。フルカラーだからこそ、印象付けられるものもあるかと思います。
     それにしても、余裕綽々に見えるアルウェスの、憎ったらしいこと!でも、彼、湖に浮かぶ白鳥の如く、水面下では、結構足をバタバタさせているところが、愛おしい…もちろん、ナナリーのために、です。
     多分、回が進むほどフルカラーであることが、意味をもってくる作品。もとから面白い本作、フルカラー化でその面白さが、一層伝わりそうな気がします。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    本当のヒーローは?

    「ラスボス公爵の甥っ子を育てたら溺愛されました」…まあ、タイトルから想像するに、ヒーローバルドの甥っ子リオンを、ヒロインアディラが育てたら、 アディラがバルドに溺愛されました…的な?確かに、その側面は無きにしも非ずですが、この作品、ヒーローもヒロインも、完全にある人物に喰われてしまっています。それはもちろん、甥っ子の「リオン」です!
     とにかく、彼が、可愛い!!プラチナブロンドに澄んだアメジスト色の瞳という恵まれたビジュ、他人を傷付けたくないという優しい心、バルドの期待に応えようと、苦手なことにでも挑戦し続ける芯の強さ。彼が、一生懸命あれやこれや頑張る姿は健気すぎて、思わずニマニマ。もちろんそれは、家庭教師アディラの創意工夫と献身に満ちたお世話が、リオンの心に届いているからこそなのですが…。アディラやバルドが、どう頑張っていても、リオンが登場した途端、一瞬でそっちにもっていかれます。
     物語は27話完結となっていますが、一度「完結」となった作品が、ある日「配信中…」と変更されるのは、電子の世界ではよくあること。願わくば新しいステージで、バルドとアディラ、そして、リオンに再会できることを願っています。

    • 2
  5. 評価:5.000 5.0

    「結婚商売」風も、また佳き哉

    「結婚商売」を、電子でも紙でも購入している身としては、どうしても類似点を探してしまうこの設定。ヒロインのほうが、家柄よし。ヒーローは、二つ名を持つ戦いのエキスパート。ヒロインには、身分の高い父と兄がいる。ヒロインの我儘で、結婚生活を駄目にした挙句、夫婦ともども命を落とす(1周目)。ヒロインが、回帰する。ヒロインが領地経営に乗り出し、領の特産品を考案する(2周目)。ヒロインに、真心をもって仕える侍女がいる。ヒーローが貞節を守り、誠実である。ヒロインに執着する、美麗サブキャラがいる。1周目と異なり、2周目は、ヒロインとヒーローが、ラブラブになる…!視点を変えれば、もっとありそうかも?
     これだけ類似点があるのに(意見には個人差があります)、二番煎じ感(先に世に出たのは、どちらの作品でしょう)が少ないのは、画のタイプが異なることと、飽きさせないテンポの良さのおかげか…それに加えて、ヒロインのエレインとヒーローのウォルトの二人が、少しずつ愛を育んでいく過程が、とてもよろしいのです。
     ちょっとお高めの65ptも、読み応えのあるボリュームを考えれば、妥当な線かも。エレインの回帰の理由など、まだまだ未解決の謎はありますが、星5を捧げて、二人の愛の行方を見守りたいと思います。

    • 3
  6. 評価:5.000 5.0

    人材育成適材適所物語

     見た目微妙、自己肯定感低め、対人スキル不思議くんのヴィムが、世間からから浮きまくりって想定が、耳に痛い。まさに、人間社会の一般的モデル。会社(竜の翼)が、出来の悪い社員をリストラするのは、よくあること。仕方がないこととはいえ、序盤の理不尽さには、胸が悪くなります。
     一方、他の会社(夜蜻蛉)で、自分のスキルを生かして頭角を表し、有能な社員として活躍できる機会が与えられる可能性があることも、また事実。要は、個人の能力を見抜いて、それを認め、活かせる場所を用意する…適材適所で人材を育成しようとする社風の会社は伸びるってことだね、夜蜻蛉団長カミラ様?
     一流の会社で、一流の仲間に認められ、超一流の社長から期待される…夜蜻蛉に出会ったヴィムは、まさに水を得た魚のよう。なかなか自己肯定感は育たないものの、「君は好きに生きて良いんだ」というカミラのひと言が、彼の使命感と闘志を奮い立たせます。
     実際、ヴィムを追い出した「竜の翼」の、その後の凋落ぶりと、「夜蜻蛉」のますますの隆盛ぶりを見れば、胸スカ間違いなし!自身を「傀儡師」まで「強化」したときの、訳の分からない無双ぶりは、まあ、ちょっと別次元なのですが…(笑)
     多分、変人級天才肌付与術オタクが、自己肯定感を育てる物語。多様性の時代、こんな絶妙なヒーローが、いてもいいんだよね?

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    外堀埋め立て皇女の手のひら転がし物語

     以前、一介の若い女性行員が、相手の社会的地位とか自己の保身とか一切忖度せず、理不尽や間違いをズバッと指摘して、スカッとさせる作品がありました。もしかしてこれは、その「◯◯◯は黙ってない」シリーズへのオマージュ?なんて思いながら、読んでいます。
     実際は、単なる一行員が声を挙げたところで、そうそう簡単に事態は変わらないし、残念ながら、どこの組織でも、そんなもん。だからこそ、クローディアの「暗躍」が、楽しいのでしょうね。
     とにかくこのお姫様、外堀の埋め方が、えげつない。帝国の皇女ってだけでも、人生勝ち組なのに、そこに加えて、美人で、教養もあって、人脈もあるときたもんだから、人心掌握はお手のもの。見事なシビリアンコントロールで、断罪対象者たちを手のひら転がしです。その高尚なようで、実は、陰湿な追い詰めっぷりは、結構クセになりそう…(笑)
     これだけ地位があると、普通は政略結婚の道を歩むのでしょうが、それさえも彼女なら、コントロールしそうな勢い。何気に優秀な従者ベリルとの関係も、深掘りしたいところです。さてさて高飛車皇女サマ、次はどんな高ビーを、見せてくださるのかな?

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    約束をしたのは、あなた

    「神」とは、一体何なのでしょう。イメージとしては、全知全能とか、崇高とか、慈悲深いとか…。けれども、ギリシャ神話の神々に代表されるように、大体は我儘で、自分勝手で、その偉大なる力を気まぐれに使う困ったちゃん。本作の「神」も、自分の思いどおりに動かなかった竜とその末裔に、過酷な宿命を負わせる、八つ当たり野郎のようです。
     世界樹の花が満開になったら、完全な竜へと変化し、人間としての理性を失ってしまう…その宿命に立ち向かおうとしているのは、竜の末裔カイル本人ではなく、身代わり聖女のエレナ。自分が生き残るためでもありますが、それ以上に、犠牲をカイル一人に負わせたくないという誠実さに、彼女の芯の強さを感じます。そして、聖女である自分たちが双子として生まれたこと自体がイレギュラーで、そのため、竜の末裔の運命が変わりつつあるのではないかと考える冷静さと賢さ。このヒロイン、身代わり聖女以上の存在になりそうです。
     息子カイルを消耗品のように扱う父皇帝、密かに皇位を狙う弟シェイン、日和見主義の家臣たち、強い権力を欲する神殿側、敵国エスペラの王子エドウィン…エレナとカイルの状況は、まさに四面楚歌。ここから、どのように逆転していくのか、興味津々です。
     エレナ、カイルの命を奪う約束をしたのは、確かにあなたではないかもしれない。けれども、魂の片割れ、カイルの「イマーゴ」になると約束したのは、きっとあなただったはず。二人の記憶が交わり、お互いを「イマーゴ」と認め合ったとき、きっと奇跡が起こると信じて、星5です。

    • 26
  9. 評価:5.000 5.0

    「嵐が丘」…拗れすぎた二人

    「荒地に吹く春」というタイトルから、すぐに連想したのはブロンテの「嵐が丘」。ヒースクリフたち同様、この物語のヒロインエセンとヒーロークリフも、見事に拗れ切った二人。ロミジュリは、思い込みと先走りで、悲劇を生み出してしまったけれど、この二人は、「憎み合うこと」を自らに課してしまったが故に、がんじがらめに…。まるで、「言霊」が力をもったかのようです。
     従来の転生物語と趣が異なるところは、ヒロインが、自分の死後の顛末を知り、自らの死を後悔して、回帰を望んだこと。そして、そうまでして回帰したのに、クリフに対する自分の気持ちを、今一つはっきりさせられないこと。死を経てもなお、二人の関係がままならない原因の一つです。
     対するクリフは、究極のツンデレ男。強い言葉で、自分を武装させなければ、愛する女性と向き合えない不器用さ。言葉では、エセンを攻撃しているのに、行動で愛を語ってしまうところが、哀れを誘います。
     1周目、我が子を残して命を断ったエセルには、絶対共感できないけれど、それでも生き直しの可能性を与えられた2度目の生。二人は、真実の言葉で語り合えるのか、そして、エセルは自分が見た悲惨な未来を変えることができるのか…クロフト家とムオ家を縛る恩讐の彼方に、今度こそ春がやってくることを期待し、星5です。

    • 22
  10. 評価:5.000 5.0

    年上の女房は金の草鞋を履いてでも…

    「年上の女房は金の草鞋を履いてでも探せ」うん、レイモンドの場合は、自分で探しに行ったのではなく、足元を掬おうとした叔父から、押し付けられただけなんだけどね。
    「山内一豊の妻」いやいや、雪麗の持参金・品?10両なんてもんぢゃありません!
    「棚からぼた餅」醜女の野蛮人…のはずだった元第三皇女サマ、実は自国で暇を持て余していた、美貌の超絶才女だったぁ!というスーパーヒロイン落ち、この展開、面白くないわけがありません。
     雪紫蘭(シュエ・ズーラン)、雪麗(シュエ・リー)、シュリー、セリカ王妃…彼女が名前に拘らないわけは、皇女という生まれ故に、その名前を呼べる人物たちも限られていたから?とにかく、発想が自由で、柔軟で、才能に溢れて、策士で、無敵!サヴァン症候群でもあるまいし、一度見ただけでテーブルマナーや宮廷ダンスを覚えられる?アストラダム王国の言語を、座学でマスターする?あまりにも出来すぎくんで、面白くない説もありますが、イライラせずに読めるストーリー展開、自分としては、大歓迎です。
     夫である国王レイモンド、シュリーからは「小麗(シャオレイ…かわいいレイモンドの意?)」と呼ばれ、手のひら転がしされていますが、少しずつ成長していく姿が頼もしい。ただしこのままだと、シュリーの尻に敷かれた感が強いので、ここからLove 要素アゲアゲで頑張っていただきましょう(笑)

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