4.0
くみちゃん編、くるしいです
まだくみちゃん完結編まで読めてないけど、苦しすぎてレビュー。好きになった人に奥さんと子供がいた。
ただ普通に出会って恋に落ちて、お互いに好きで離れられないところまで行って、それを知ってしまった。
くみちゃんの、すわないさんを好きで少しでも一緒にいたい気持ちと、家庭があるのに自分がいてはいけないと思う気持ち、それでも自分を選んで欲しい気持ちや、しがみつく自分を惨めに思う気持ち、すごく良くわかる。
もっと早く出逢っていたら?
考えても無駄なことを願ってしまうほどにただただ苦しい。何を考えても時間は巻き戻せない。
どう決着を付けるのか知りたくて、くみちゃん編が気になる。
そして、すわないさんの、不倫する側の気持ちを知ってしまった。
奥さんと娘は自分の一部。無くすことなんて考えたこともなかった。彼女の気持ちに応えられるわけない。
彼女と会って、何食わぬ顔で家に帰り、飛びついてくる娘を抱っこして、奥さんのご飯を食べて、ぐっすり眠る。
安全圏で自分の奥さんや娘とすごす日常と、そこからはみ出して、男性として、幸せや恋愛の楽しさや気持ちよさだけを感じさせてくれる非日常を、両方欲しくて自分に都合のいいように付き合う。それを知った2人の女性が何を考えてどう感じるか、すわないさんにはわからない。くみちゃんが本気になったことを知って初めて、自分にはくみちゃんの人生までは背負えない、自分には奥さんと娘が一番、そんなつもりではなかったさよなら。って切り捨てた。
…すごくよくわかった。
すわないさんが、魅力的に見えるクズ男だということがよくわかった。不倫する男の本音はこうなのかもしれない。純愛だなんて、よく言えたもんだ。
この期に及んでまだ自分の彼は違うかもしれないなんて期待を抱いている自分がみじめで苦しい。目を覚ます時かな。谷口先生ありがとう。
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はじめてのひと