大塚剛央×若山詩音:アニメ「追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する」インタビュー GoHandsの映像に応える熱演 フルパワーで挑む

配信日:2026/06/28 7:01

アニメ「追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する」に出演する若山詩音さん(左)と大塚剛央さん
アニメ「追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する」に出演する若山詩音さん(左)と大塚剛央さん

 小説投稿サイト「小説家になろう」から生まれた人気作が原作のテレビアニメ「追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する」が、MBS・TBS系のアニメ枠「スーパーアニメイズムTURBO」で7月2日から毎週木曜深夜0時26分に全国同時放送される。「小説家になろう」で連載された「大ハズレだと追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する」のコミカライズ。「ヤングマガジン」(講談社)のウェブサイト「ヤンマガWeb」で2022年2月に連載をスタートし、現在は「ヤングマガジン」で連載中。“欠陥クラス”と言われる重騎士を発現し、次期当主の座を奪われ伯爵家から追放されたエルマが、前世の記憶を取り戻し、この世界がゲームの世界と全く同じであることに気付き、世界を攻略していく。アニメは、鈴木信吾さんが総監督を務め、GoHandsが制作。大塚剛央さんが主人公エルマ・エドヴァン、若山詩音さんがエルマとパーティーを組むことになる道化師のルーチェ・ルービスを演じる。大塚さんと若山さんに同作の収録について聞いた。

 ◇もう一段階元気に!

 --作品の印象は?

 大塚さん 個人的にゲームは昔から好きだったので、ゲームの世界に転生し、ゲームの設定が細かく描かれているところにワクワクしました。エルマは、前世の知識を利用しつつ、苦労をしながら成長していきます。ドキドキしますし、爽快感もあって楽しく読みました。世代を問わず皆さんに楽しんでいただける作品だと思いました。

 若山さん エルマさんは最初不遇に見えますが、「重騎士が実は強い」という知識を生かして、どんどんレベルアップして逆転していくところに爽快感があると思います。ギリギリ乗り越えられるのかな?ということも多いですが、それまで積み上げたゲームの知識や仲間との連携で乗り越えていきます。ルーチェの豪運というスキルで、お宝を手に入れるところも爽快感があって、読むのが止まらなかったです。

 --GoHandsによる美しい映像も話題になりそうです。

 大塚さん アフレコの段階から映像ができていたのですが、音が入った映像を見て、ゲームの世界がそのままアニメで動いているようで、本当に楽しいんです。アフレコでも見ていましたが、絵の力とカメラワークがすごいんですよね。

 若山さん GoHandsさんは作画コストを考えていないんじゃないかな?と思うくらいですよね。良い映像を作るためならという熱意を感じています。完成された映像は、テンポがすごくよくて、第1話はすぐに見終わってしまいました。ゲームをプレーしている感覚にも近いですし、GoHandsさんならではだと感じました。

 大塚さん GoHandsさんとご一緒するのは初めてでした。映像の芝居が出来上がっているので、そこに乗っかっていく感じでした。キャラクターの表情もよく分かって、すごくやりやすかったのですが、パク(口の動き)にしっかり合わせないといけない大変さはありました。

 若山さん 私は「もめんたりー・リリィ」「好きな子がめがねを忘れた」でご一緒させていいただき、すごくキレイな映像ができあがった状態で収録するということをある程度分かっていたので、「このパクに合わせなければ」と必死に準備していました。完成した映像を見ると、あのときに頑張ってよかったなと思いますね。

 --自身が演じるキャラクターの印象は?

 大塚さん エルマは自分が転生者だと気付くところから物語が始まります。誠実だし、熱いところもあって、人付き合いの面でも育ちの良さを感じます。基本的に主人公らしく、困っている人を放っておけない。戦いで苦労することもありますが、自ら望んで苦労しているところもあって、ゲームをプレーしているような感覚で生きているところもあるかもしれません。お芝居では、実直で裏表がない気持ちのいいところを出していこうと思いました。バトルに関しては、映像ができていたので、それに負けないようにしようとしました。映像と一緒に、役を作っていきました。

 若山さん ルーチェは見た通りに明るく、天真らんまんです。スキルの配分を理由に不遇な扱いを受けてしまい、そのせいで最初は自分に自信がないけど、エルマさんに拾ってもらって、少しずつ「自分にもできることがあるかも…」と成長していくのが、健気で可愛らしい子だと思います。彼女の豪運のおかげで、高額ドロップアイテムが落ちてきますが、彼女はそのすごい金額にしっかり驚くので、そこが可愛いんですよね。収録の時はいつでも、「明るく元気に」「ハイテンションに」というディレクションをいただいていたので、自分のできる限りの元気をフルパワーで出して頑張っていました。

 --収録で印象的だったことは?

 大塚さん 基本的に一日で2話ずつ収録していて、すごく集中して臨めたところもありました。流れを追いやすく、入りやすいところもありました。

 若山さん 収録が朝だったので、毎回朝一発目のテストは「皆さん、もう一段階元気に!」と言われました(笑)。特にルーチェはそうですね。テストでもできる限り元気にやっていますが、ディレクションいただくたびに「足りなかったか!」と反省して、フルパワーでギアを上げて本番に臨んでいました。

 大塚さん 確かに「自分たちで思っているよりも振り切ってください」というディレクションが多かったですね。映像ができているから、余白がないかと思いきや、そんなこともないんです。いろいろなリアクションもあって、大変ではありますが、面白かったです。

 ◇二人で助け合い

 --共演する中で感じたことは?

 若山さん ずっと大塚さんに助けていただいていました。

 大塚さん いやいや、こちらこそ。

 若山さん エルマさんのセリフで紡がれる作品ですし、モノローグもとっても多いんです。そしていつでも、エルマさんがルーチェの反応を引き出すセリフを掛けてくださるので、ずっと引っ張っていただいていました。

 大塚さん ありがとうございます。でも、むしろこちらこそという気持ちで、エルマはずっとしゃべっているけど、皆さんのリアクションが、すごく気持ちいいので、エルマもそこに乗っかって引き出されていくものもたくさんありました。特に若山さんが演じるルーチェは、ギャップがすごくて、可愛いところは可愛いし、すごい顔のときは、振り切ったお芝居をするので、僕も「ここまでやっていいんだな」と引っ張っていただきました。本当に助かっていました。

 若山さん いやいや、そんな。ありがとうございます。

 --ルーチェがすごい表情をするとき、若山さん自身も表情を付けていた?

 若山さん マイク前ではおそらく、とんでもない顔をしていたと思います(笑)。ルーチェがあれだけ口を開けているということは、自分も口を開けないと声が出ませんし、人様にはちょっと見せられない顔だったと思います。とっても楽しい現場でした。

 --エルマはモノローグを含めてずっとしゃべっています。

 大塚さん 世界観の説明もあるし、自身の心境も全部しゃべります。ガイドの音声を入れていただいていたので、タイミングは取りやすいのですが、ここまで映像が出来上がっているのは珍しいですし、新鮮でしたし、大変でした。

 若山さん 喉の消耗も大塚さんは段違いだったと思います。

 大塚さん この作品の収録の日は、これだけに絞って命を懸けていました(笑)。一日で2話分を収録するけど、基本的に一本分の時間で収録していましたし。1話目のAパートだけテストをして、以降はテストなしだったんです。これまでにない経験でした。

 若山さん 私は、「もめんたりー・リリィ」のときも同じように収録していたんですが、そのときから少し期間が空いていたので、少しリハビリが必要でした。ほかの人のセリフとかぶらないように、研ぎ澄ましていました。

 --「城壁返し」などの技(スキル)を繰り出すシーンも見どころです。

 大塚さん 「決めるところは派手にやってください」というディレクションでした。物語が進んでいくと、新しいスキルもどんどん出てきて、演出も凝っています。スキルが増えてきた中で、「城壁返し」を繰り出すと、これ!これ!と思ったり(笑)。

 --ルーチェはいい意味での軽やかさもあって場の空気を変えてくれるキャラクターです。

 若山さん 飛び抜けて元気で、人を疑わないピュアさを持っている子なので、直線的に元気に演じようとしていました。私自身はあまり天真らんまんな人間ではないのですが、自分の中にある天真らんまんさを一生懸命探し出して、引っ張り出そうとしていましたね。

 大塚さん 爆発力がすごいんですよね。エルマは穏やかな中に感情の起伏もあるけど、基本的に冷静です。それに対するルーチェのリアクションが気持ちよくて。いい意味で、うるさいんです(笑)。

 若山さん うれしいです!

 大塚さん ルーチェが出てくると、華やかで明るくなりますし、常にいてほしいと思っていました。

 若山さん 収録を進める中でバディーとして出来上がってきていると感じていました。

 大塚さん 収録の流れに段々と慣れてきて、お互いがどういうふうにするかが分かってくると、ハマっていく感覚がありました。

 GoHandsが圧倒的な熱量で描き出す緻密でダイナミックな映像、魂を吹き込む声優陣の熱い演技。その二つが見事にシンクロしているようだ。エルマの爽快な無双劇と、2人が紡ぐバディーの絆を、ぜひその目で確かめてほしい。(阿仁間満/MANTANWEB)

提供元:MANTANWEB

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