知っておきたいBL用語集。これさえ分かれば玄人腐女子!
更新日:2016/07/08 10:00
BLに興味があるけど、ネットで調べてみると、「あの作品の受けが最高に可愛くてさあ……」「まじで萌えすぎて砂吐いた」「リバは無理。固定で。」
……ちょっと待って、何語?!と面食らうようなワードが頻発。そこには脈々と受け継がれた独特の文化や萌えが存在しているのです。男性同士の関係性や、彼らのキャラクター、ジャンルなどなど、BL初心者でも作品を楽しむためには専門用語を知っておくことが必須です!
今回は初級者から上級者レベルまでBL用語を取り揃えました。BL用語をマスターして萌え語りしましょう。
【初級編】BLマンガを読むための必須用語
BL漫画初心者?だったらまずは、専門用語の基本の「キ」を覚えておきましょう!そもそもBLってどういうもの?なんて疑問もここで解消。BLマニアになるための初めの一歩です。
カップリング(かけ算)
カップリングとは、男性同士の組み合わせのこと。いわゆるカップルのことです。BLでは二人のカップルを「A×B」といったような表記をして、“かけ算”と表現することもあります。
攻め(左、タチ)
攻めとは、カップルの関係性において、男性側である人を指します。セックスの場合は挿入側、そういった描写がない場合は、「もしするのだったら~」という想定で当てはめます。
かけ算表記の場合は左側に位置する(A×BだったらAの方)ので、「左」といったりもします。別名「タチ」。
受け(右、ネコ)
受けとは、カップルの関係性において、女性側である人を指します。セックスの場合は挿入される側、そういった描写がない場合は、攻めと同様に想定して考えます。
かけ算表記の場合は右側に位置する(A×BだったらBの方)ので、「右」といったりもします。別名「ネコ」。
公式カップリング
公式カップリングとは、原作のなかで相思相愛であることが判明している場合のカップリングです。すでに公式がカップルとして描いている場合は、公認の仲。
逆にそういった関係性が特に描かれていない登場人物同士をカップリングするのは、愛(萌え)と想像力の賜物です。
やおい
やおいとは、「山なし」「オチなし」「意味なし」を略した用語で、BL作品のこと。を指します1970年代に生まれた言葉で、当時のBL作品はほとんどが性的描写のみによって構成されており、物語に必要な三つの要素(山、オチ、意味)がないということでこう呼ばれました。
……まあ、最近はストーリー重視の作品もあるのですが、語源として今も残っています。
転ぶ
転ぶとは、カップリングや好きな作品が変わることをいいます。同じ作品を読み続けているうちに、だんだんと気持ちが変わることも。もしくは作品自体に飽きて別作品を支持するようになることもありますよね。そういうときに「転んだ」というのです。
【中級編】ここまでわかれば立派な腐女子
続いては中級編!BLの基本を押さえたら、お次はよりBLを楽しむことができる萌え要素に行きましょう。
一言にカップリングといっても、そこにはキャラクターの関係性や性質で多種多様な萌えがつまっているんですよ。
ノンケ(ノーマル、ストレート)
ノンケとは、異性愛者のことを指します。BL作品って意外と、最初は異性愛者だったキャラクターが多いんですよ。
「俺は男なんて好きじゃなーい!」なんて言っていたのに、気がついたら相手のトリコ…なんて、腐女子にとってきゅんきゅんしてしまうシチュエーションです。「ノーマル」や「ストレート」と呼ぶことも。
総受け
総受けとは、作品内でどのキャラクターと組み合わせても受けになるキャラクターのことを指します。とにかくみんなから愛される。
厳密な定義はないので、個々人によって総受けかどうかは判断されます。
総攻め
総攻めとは、総受けの反対で、作品内のどのキャラクターと組み合わせても攻めになるキャラクターのことを指します。総受け同様、個々人の主観です。
オヤジ受け
オヤジ受けとは、中年男性が受けになることを指します。体がくたびれてきた中年オヤジが若い男性に激しいセックスをされたり、今まで異性愛者だったのに40歳近くなって新しい世界を知ったり、「もう誰も愛せねぇ」なんて枯れた中年オヤジが恋に落ちてしまって苦悩したり……オヤジ受けには夢がつまっているのです。
誘い受け
誘い受けとは、受けの方から攻めを誘惑するタイプのことを指します。精神面では積極的な攻めに見えて、肉体的には受けなのです。受けだからといっていつも受け身というわけではないのです。
普段は強気でぐいぐい攻めてく受けが、ベッドの中では攻めに泣かされる、なんて想像するだけで萌えませんか。
ヘタレ攻め
ヘタレ攻めとは、気が弱く消極的なヘタレキャラが攻めのことを指します。誘い受けと違い、普段は弱々しくて受けみたいですが、ベッドの中では受けを悦ばせます。普段は強気の受けに頼りっぱなしの攻めが、時折見せる男っぽさにキュンキュンするタイプです。
女体化
女体化とは、男キャラの肉体が女性の肉体になることを指します。性格や見た目の要素など最小限を残し女性として描かれます。体格の大きい男性は、わりとそのまま大柄な女性で描かれるケースが多く、「新たな萌え発見」として一定層に需要のある趣向です。
【上級編】さらなる深い“萌え”の沼へようこそ
いよいよ上級編。ここまでくればあなたはもう立派な腐女子です。気付けばもうBLがないとウズウズする体になってはいませんか?
リバ
リバとは、受けと攻めが交代することを指します。「リバ有り」という場合、作中でどちらの描写もあるため、苦手な場合は避けるようにしましょう。
また、同人の場合、それぞれのキャラに思い入れのある人も多いもの。「○○が受けなのは許せない!」といったケースもあるので、趣味嗜好は押し付けないようにしましょう…。
固定
固定とは、リバの逆で、カップリングの受けと攻めが固定され交代しないことを指します。
サンド
サンドとは、受け一人に対して攻めが二人いることを指します。受けがA、攻めがBとCの場合、「BCサンド」といった表記をします。
普段は「B×A」「C×A」でも、三人集まれば受けの愛され濃度が上がります。この構図ではとにかく、愛される。たまに攻め二人の間で取り合いになることも。
ちなみに、時折B×Cのように攻め同士のラブシチュエーションが描かれることもあるので、苦手な人は注意が必要です。
砂を吐く
砂を吐くとは、攻めと受けがラブラブな様子を見た腐女子が、あまりの気恥ずかしさに悶えて何かを吐き出す様を指す言葉です。なぜ砂なのかは不明。甘ったるくて砂糖を吐く、をたとえた表現です。
ホモ百合
ホモ百合とは、受け同士が愛し合うことを指します。百合って女性同士の恋愛を指す言葉です。BLにおける女性側の受けが愛し合うからホモ百合と表現するんですね。
別名「ニャンニャンする」ともいいます。子猫がいちゃつきあっているかのような癒しの光景が繰り広げられます。
ナマモノ
ナマモノとは、3次元の男性でカップリングを楽しむことです。アイドルや芸人、はたまた職場の同僚など、その関係性から妄想してしまえばそれはもう立派なナマモノ萌え。
芸能人を扱ったBL同人誌なども意外と多いんですよ。ただし、知人友人に「あなたで妄想しているよ」はトラブルのもとなので心のうちに秘めておきましょう。
「BLってただ男性同士がセックスしているだけでしょ?」…いやいやまさか、そんなことはないって、ここまで読んでいただいた皆さんはもうお分りですよね。
BLってとにかく奥が深くていろんな萌えがあるんです。ここで知ったBL用語で新たなあなたの萌えを開拓してくださいね。
この記事をSNSで共有する
作者
園田菜々
1991年7月7日生まれ。某税理士事務所勤務のライターを経てフリーに。ライター兼編集見習い。興味範囲は漫画とアートと資産運用。漫画も現実も、面倒くさくてうざがられる人が好きです。Twitter:@osono__na7記事タグ
この記事で紹介された作品
copyright(C)2016-2024 アムタス > 利用規約
サイト内の文章、画像などの著作物は株式会社アムタスあるいは原著作権者に属します。文章・画像などの複製、無断転載を禁止します。
- めちゃコミック
- おすすめ無料漫画コーナー
- めちゃマガ
- 知っておきたいBL用語集。これさえ分かれば玄人腐女子!
- めちゃコミック
- BL漫画(ボーイズラブ)
- 知っておきたいBL用語集。これさえ分かれば玄人腐女子!