コンクリート・レボルティオ:「真面目に昭和をやろうとした」 テレビアニメ10周年 明かされる裏話
配信日:2026/06/19 22:26
テレビアニメ「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」の10周年を記念したイベント「『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』神化101年だョ!全員集合」が6月19日、新宿ロフトプラスワン(東京都新宿区)で開催された。水島精二監督、原作・シリーズ構成・脚本の會川昇さん、キャラクター原案・コンセプトデザインの氷川へきるさん、風郎太役の中村繪里子さんが登壇し、前田久さんが司会を担当。企画、制作時の裏話が明かされた。
◇自分たちの昭和を総括しようとした
「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」は、これまで数々のフィクションで描かれてきた、数々の超人たちがもし全て同時に実在していたとしたら……というテーマのアニメ。“神化”という架空の年代、高度成長によって発展する戦後20余年の日本が舞台となった。テレビアニメ第1期が2015年10~12月、第2期が2016年4~6月に放送された。アニメ放題、dアニメストア、DMM TV、バンダイチャンネル、U-NEXTほかで配信中。
さまざまな架空のヒーローが登場するという斬新なオリジナルアニメだが、水島監督は「企画を作って持って行ったら、意外にすんなり通った」と明かし「見返したら、よく作ったな……と思った。自分たちの昭和を総括しようとした。今の若い人に見てもらうためにどうするか? どういうルックにするのか悩んだ。結果的にポップになった。もう一回やりたいけど、付き合ったくれる人がいるのかな?」と語った。
“神化”という架空の年代の世界が舞台ではあるが、昭和感がある。會川さんは「当時の新聞記事や映像などを参考にして、真面目に昭和をやろうとした。そんなアニメはない。自分たちの思い入れもあるけど、それだけではなくて、当時分からなかったことも描こうとした。それをどう自分の物語にするかが課題だった」という思いがあった。
「昭和史じゃなくて、自分たちが見てきたアニメ、特撮、ドラマ、映画、そのときの事象があって、子どものころはテレビの外と中が区別できていない。いろいろなことをまとめて描くことができないかと思った。南さん(南雅彦プロデューサー)から『キャラクターの権利をとれる分だけとって、実名でやろう』という話もあった。とれるものととれないものが出てくるし、実名も使えない。全部、架空にして、自分たちが見てきたものを編み直そうとした。自分たちが見てきたものは何だったんだろう……と中へ中へと入っていく」
◇石川界人、上坂すみれのメッセージも
時系列がバラバラで、見直すと気付くこともある。會川さんは「シャッフルという意識はあんまりない。過去と未来、因果があって結果がある。理由はあるけど、それを描かないことで深みが出ると思っていた」と明かした。
キャラクターの数も多く、どれもが個性的だ。過去のヒーローなどをモチーフにしており「あらゆるヒーローの画面の向こうには作り手がいる。作り手の物語を超人に乗せていく。アースちゃんは、マンガの神様の葛藤を描いている。巨大ロボットは出したくなかった。ロボットアニメ史は別の話だし、巨大ロボットは超人ではない。ただ、そこを外すわけにはいかないのでやった。ボンズはロボットアニメを作っているし、パロディーに見えそうだが、パロディーではない」というこだわりがあった。
イベントは、チケットが2日で完売するなど大盛況だった。人吉爾朗役の石川界人さん、星野輝子役の上坂すみれさんのメッセージが紹介され、氷川さん、いとうのいぢさん、平尾リョウさんの描き下ろしイラストのグッズが発売されることも発表された。
最後に、水島監督が「かなりとんがったことをやっている。よくやったなと自分と褒めたくなった。よくもまあ作ったなあ。こんな濃いものはなかなか作れない。自分の代表作であるのは間違いない」と締めくくった。
提供元:MANTANWEB











