ヤマトよ永遠に REBEL3199:話題のアリゾナ メカデザイン秘話 設定画初公開 玉盛順一朗がヤマトークで明かす
配信日:2025/05/08 22:58

人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」のリメークシリーズの最新作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」の第三章「群青のアステロイド」の上映会「ヤマトーク付き上映会【メカデザイン篇】】」が5月8日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)で開催された。メカニカルデザインの玉盛順一朗さん、福井晴敏総監督、ヤマトナオミチ監督、脚本の岡秀樹さんが登壇。第三章に初登場したことも話題のアリゾナのデザイン秘話が明かされ、設定画が初公開された。
アリゾナは「宇宙戦艦ヤマトIII」にも登場した地球防衛軍の宇宙戦艦。玉盛さんが「僕らの世代はプラモデルでも『ヤマト』に親しんでいたけど、アリゾナは発売されていません。(劇中に)出てきたのは2、3カットで、次に登場したら沈んだ状態だった。もったいない」と出番は多くない。
一方で「出渕さん(アリゾナをデザインした出渕裕さん)と会う機会があり、意見交換をしたことがありました。出渕さんは『若い頃にデザインしたものだから……』と言われていました。ファンの皆さんが描いたり、ガレージキットを作っていたり、人気がありますし、それぞれの思いがあります」とファンの心には刻まれている。
「3199」では「建造自体は北米で、日本で大幅改修した」という設定で、デザインについて「テレビの画面は4:3なので、短い艦に見えたけど、出渕さんの設定画は長い。ヤマトよりも多少大きくてもいいのではなか?と337メートルにした」と話した。
内部構造の概念図も公開され、「『完結編』をやるのであれば、『完結編』にもつながるようなデザインにしようとした。シド・ミードの世界までつながる方向性のデザイン。手描きの味があるというよりも有理的な線で、四分割のモジュール構造を考えました。もし、今後も参加できるなら、この構造を生かしたい。ほかの人がやるにしても参考にしてほしい」と説明した。
第三章では、アリゾナの全貌は明らかになっていない。福井さんは「戦艦の顔はやっぱり艦首。顔を隠した状態です。段階を踏むのが美しい。いつ出るかはまだ言えない」と話したが、今後は活躍する場面があることを明かした。
「ヤマト3199」は、1980年に公開された劇場版第3作「ヤマトよ永遠に」を原作に新解釈を加え、再構成する。福井さんが総監督を務め、シリーズ構成、脚本も担当。福井さんは、リメークシリーズの「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」でシリーズ構成、脚本を担当しており、最新作では総監督も務めることになった。全七章で、第四章「水色の乙女(サーシャ)」が10月10日から上映される。
「宇宙戦艦ヤマト」は1974年にテレビアニメ第1作が放送され、「宇宙戦艦ヤマト2」「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」なども制作されてきた。第1作をリメークした「宇宙戦艦ヤマト2199」が2012~14年、「2199」の続編「2202」が2017~19年に劇場上映、テレビ放送された。全2章の「2205」が2021、22年に劇場上映された。
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