押井守監督:「攻殻機動隊」3本目は「やれるんだったらやりたい」 「やり残したことが一つだけある」
配信日:2025/03/02 15:44

士郎正宗さんの人気マンガ「攻殻機動隊」の劇場版アニメ「イノセンス」「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の4Kリマスター版が上映されたことを記念して3月2日、TOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)でトークイベントが開催され、同作を手掛けた押井守監督とバトー役の声優の大塚明夫さんが登壇した。「○」「×」で質問に答えることになり、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「イノセンス」の「続きを作りたい?」と聞かれると、押井監督は「○」を選び、「条件付きで……」と語りだした。
押井監督は「3本目はやりたいことがある。やり残したことが一つだけある。やれるんだったらやりたい」と明かした。
草薙素子役の田中敦子さんは昨年8月に亡くなった。押井監督は「敦子さんと個人的に話したことはあんまりない。マイクの前に立つと素子になる。僕にとっては素子そのもの。廊下で立ち話していると、田中敦子という女性なんだけど」と話し、「3本目はどうするんだ? 魂の存在かもしれない。アニメは声と絵が別々。(『イノセンス』は)アニメ的なテーマなのかもしれない。同じキャラクターでも声が変わる。生身では難しい。素子とバトーは、アニメの世界にしか存在しない。アニメーションの方がキャラクターに思いを入れやすい」と語った。
1995年に公開された「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」は、草薙素子ら公安9課(攻殻機動隊)が国際手配中のハッカー、通称・人形使いを追うことになる……というストーリー。全米ビルボード誌のビデオチャートで週間1位を獲得するなど海外でも人気を集めた。2021年9月に4Kリマスター版が公開された。
「イノセンス」は、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の3年後の2032年が舞台の続編で、日本のアニメとしては史上初めて、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出されたことも話題になった。2004年に劇場公開され、昨年20周年を迎えた。同作の4Kリマスター版が劇場上映されるのは初めて。
提供元:MANTANWEB