大原優乃インタビュー(前編):図書館で週10冊本を借りていた読書好き!面白すぎて大原家の漫画購入制度に革命を起こした少年漫画とは?
更新日:2019/04/17 10:00
人気アニメのエンディングテーマ「ようかい体操第一」でおなじみの元Dream5の大原優乃さん。モデル、タレント、女優と活動の幅を広げる大原さんは、昔から大の漫画好き!そんな大原さんが、弟から勧められてドはまりした少年漫画とは?気になる恋人にしたい漫画キャラについても聞いてみました!
大原優乃
少女漫画をたくさん読んだおかげで、キャラたちの恋模様を予想できるように!?
――小さい頃から漫画を読んでいたんですか?
漫画も含め、小さい頃から読書が好きで色々と読んでいました。出身地の鹿児島にいたときは、市民図書館に通って、毎回上限の10冊を借りていました。でも返却期限が一週間なので、小説を10冊借りてしまうと全部読み切れないんですよね。だから小説は3、4冊だけにして、あとは読みやすい本を選ぶようにしていました。レシピ本とか、シロクマの写真集とか(笑)。
――小さい頃から読書好きだったんですね。漫画を読むようになったのはいつ頃ですか?
それこそ学生時代は少女漫画ばっかり読んでいました。たくさん読んだおかげで、「この二人、一回離れたけどまた付き合うんだろうな」なんて、先の展開が予想できるようになったくらいです(笑)。
大原優乃
――そんな中でも、今回は少女漫画「アオハライド」 (咲坂伊緒/集英社) を挙げていただきました。
「アオハライド」 (咲坂伊緒/集英社) は、その少女漫画を読み漁っていた学生時代に読みました。色々と読んできたなかでも一番好きな少女漫画です。馬渕洸(まぶち こう)くんがかっこいいのはもちろん、もどかしい感じもキュンキュンしちゃいます。どこからどう見ても両思いなのに、すれ違ってしまってなかなかくっつかないような少女漫画が好きですね。
――具体的に好きなシーンはありますか?
急な雨に降られて、洸くんと雨宿りをした神社に、主人公が駆け込むシーンです。そのとき洸くんは転校してしまっていたので、主人公が「もう会えないの?」と涙を流すところが切なかったです。
- 少女漫画 アオハライド
- 4.4 (6907件)
どんどん複雑になる関係性に、驚きの連続
――今回、少女漫画原作の映画「4月の君、スピカ。」に出演されました。原作は読みましたか?
出演が決まって、初めて読ませていただきました。少女漫画はたくさん読んできたんですけど、今まで読んだことのないジャンルで、とても新鮮でした。
大原優乃
――どんなところが新鮮に思えましたか?
主人公・早乙女星(さおとめ せい)は、序盤ではちょっとミステリアスな同級生・大高深月(おおたか みづき)に思いを寄せて、いい感じの雰囲気になるんですけど、そのうちちょっぴりチャラめな学年トップの秀才・宇田川泰陽(うだがわ たいよう)との関係も変わってきて…。というように、三角関係だったのが四角関係になったり、さらに新しいキャラクターが絡んできたりして、関係性がどんどん複雑になっていくんです。「え、そっちと付き合うんだ!」とびっくりするような展開も多かったです。
- 少女漫画 4月の君、スピカ。
- 3.9 (2023件)
高校受験に失敗し、うっかり超進学校へ入ってしまった早乙女星(さおとめ・せい)。勉強にはついてい...
もし自分がこの映画に出演していなかったら、映画を見ても最後まで結末は分からなかったと思います(笑)。
――大原さんが演じたのは立花楓(たちばな かえで)という映画オリジナルのキャラクターですね。どんなキャラですか?
原作では、キャラクターたちの気持ちがすれ違ってしまったり、なかなか思いが報われなかったりと、切ないシーンが多かったんです。なので、映像化をしたときに切ないシーンばかりにならないように、登場したら思わずクスッと笑えてほっこりした気持ちになれるようなキャラを登場させよう、ということから作られたキャラクターです。
お芝居では、監督ご自身が「(監督を)笑わせられたら勝ち」とおっしゃっていたので、どうやったら監督を笑わせられるかな、とずっと考えていました(笑)。
――撮影中、監督を笑わせることはできましたか?
楓の初登場シーンが、監督が一番笑ってくれたところでした。オリジナルキャラということで作り込みに悩んだこともあったので、そのシーンの撮影直後に、監督がわざわざモニターから走ってきて「よかったよ!」って笑顔で言いに来てくれたのが、とても嬉しかったです。思い入れのあるシーンの一つになりました。
大原優乃
――それはとても嬉しいですね。撮影現場はどんな雰囲気でしたか?
撮影は学校でおこなわれたんですけど、実際の学校の休み時間みたいな雰囲気でした。撮影の待ち時間にはみんなでトランプをして遊んだり、原作漫画をみんなで読んだりしていました。
読み込み過ぎて漫画がボロボロになってしまうくらい、皆さん原作を大切にされていたので、その意識にはとても刺激をもらいました。
大原優乃
――和気あいあいとしつつも、お互い高め合えそうないい現場ですね。特に仲の良かった共演者の方はいますか?
星ちゃんを演じる福原遥ちゃんとは、中学校時代から「ピチレモン」という雑誌の専属モデルとして、一緒にお仕事をしていました。なので、また違った世界で再会を果たし、お仕事を一緒にできたのは、とても嬉しかったですね。お互いに仕事を通して感じていることや考えていることをいっぱい話し合ったり、相談し合ったりして、とても支えてもらいました。
大原優乃
――本作以外にも漫画などの原作作品を演じられていますが、原作がある作品を演じる難しさは何ですか?
私は原作があるものを演じるのはどちらかというと好きなタイプです。その役を任せてもらえて、その役にどう息を吹き込むかというのは、全部自分にかかっている。そう思うと、原作を読めば仕草一つ一つも参考にできるし、「このキャラはこのとき、こういう考えでこういう表情をしたのかな」と考えられるようになります。原作には役作りのヒントがたくさん載っていると思うので、それを熟読して自分で紐解いていく瞬間が好きですね。でも、その原作ファンの方に受け入れていただけるように、というプレッシャーももちろんあるので、そこは大変だと感じます。
大原優乃
大原家がそろってハマった少年漫画「バクマン。」
――少女漫画以外だと、「バクマン。」 (大場つぐみ・小畑健/集英社) も好きだとお聞きしました。
「バクマン。」 (大場つぐみ・小畑健/集英社) は、大好きですね。少女漫画以外のものを読んでみようとして、二歳年下の弟におすすめしてもらった漫画です。弟はかなりの漫画好きで、お小遣いで毎月漫画単行本を7冊くらい買っていたんですよ。それを、お母さんは「毎週、週刊誌も買っているのに、なんでそんなに単行本を買うの?」と、ずっと不思議に思っていたみたいなんです。
だけど「バクマン。」 (大場つぐみ・小畑健/集英社) を読んだときの私のハマり方が尋常じゃなかったみたいで、その様子を見たお母さんも興味を持って読み始めたんです。そしたらお母さんもハマっちゃって「お母さんも漫画買ってあげるよ!」と言ってくれるようになったんです。「バクマン。」 (大場つぐみ・小畑健/集英社) のおかげで我が家の制度が変わって、お母さんが漫画を買ってくれるようになりました (笑)。
大原優乃
連載誌の世界や漫画家さんたちの事情がすごくリアルに描かれているので、その大変さもすごくわかったし、二人で漫画を作っていくという友情ストーリーも好きですね。
――特に好きなエピソードはありますか?
念願の連載が決まったものの、主人公が過労で倒れてしまって、一番ノリに乗っているときにやむなく連載中止になってしまったり、連載漫画の模倣犯が現れてしまったり…でもそれらを乗り越えて、成長していくときがすごく「キタ!!」って思いました。
あとライバル漫画家・新妻エイジ(にいづま えいじ)がカッコいいんですよね。良いライバルとして主人公たちと高め合っていく姿にグッときました。ライバルがいつの間にか、ライバル以上の関係を築いているのも素敵だな、と思いました。
- 少年漫画 バクマン。
- 4.3 (814件)
一握りの者にしか得られない栄光を手にするため、険しい“マンガ道”を歩む決意をした二人。高い画力...
写真:原恵美子
プロフィール
大原優乃(おおはら ゆうの)
1999年、鹿児島県出身。2009年にDream5メンバーとしてデビュー。2014年に社会現象ともなったアニメ「妖怪ウォッチ」エンディングテーマ「ようかい体操第一」が大ヒットし、同年にNHK紅白歌合戦や日本レコード大賞にも出演した。Dream5の活動終了後、グラビアデビューしブレイク、年間最も表紙を飾った女性タレントに贈られる「カバーガール大賞」を受賞。話題のドラマ「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(日テレ系)にも辻本佑香役として出演するなど女優としても活躍中。5月からは、新ドラマ「都立水商!~令和~」(MBS・TBS)に出演する。
◆大原優乃 エイベックス・マネジメント 公式プロフィール
https://avex-management.jp/artists/talent/OHRYN
◆大原優乃 公式Twitter
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◆大原優乃 公式Instagram
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