大原優乃インタビュー(後編):夢を追いかけて上京した自分と重なり共感する、熱いサッカー漫画とは?恋人にしたい漫画キャラも聞いてみました!
更新日:2019/04/24 10:00
人気アニメのエンディングテーマ「ようかい体操第一」でおなじみの元Dream5の大原優乃さん。モデル、タレント、女優と活動の幅を広げる大原さんは、昔から大の漫画好き!そんな大原さんが、弟から勧められてドはまりした少年漫画とは?気になる恋人にしたい漫画キャラについても聞いてみました!
大原優乃
大好きな「アオアシ」の小林先生に描いてもらったイラストが宝物
――「アオアシ」 (小林有吾・上野直彦/小学館) は、どういうきっかけで知ったのですか?
弟に「どの漫画がオススメなの?」と聞いたら、「優乃に合いそうなのはこれかな」と言って選んでくれたのが「アオアシ」 (小林有吾・上野直彦/小学館) でした。読んでみたら1話からすごく面白くて、読み始めたら止まらなくなってしまって、当時発売されていた単行本すべてを一日で読破したくらいに、衝撃的な出会いでした。スポーツ漫画は、それまで読んだことはなかったんですけど、サッカーのルールがあまり分からない私でも感情移入できて、こんなにも熱いと感じる漫画があるのか、と感動しました。
大原優乃
――一番共感できるのはどんなところですか?
主人公の青井葦人(あおい アシト)は、地元から上京して寮生活を送ってるんですが、私も実家が鹿児島で、そこから通っている時期があったり、今は一人暮らしをしていたりと、少し似ている状況なんです。だからお母さんがアシトを心配する気持ちや、アシトを支えるお兄ちゃんの気持ちにも共感できます。
「アオアシ」 (小林有吾・上野直彦/小学館) を好きになってから、いつか掲載雑誌であるスピリッツの表紙を飾りたい、という目標もできました。そして実際にその機会をいただいたとき、編集部の方に「「アオアシ」 (小林有吾・上野直彦/小学館) が好きなので、今日はこのような機会をいただけて光栄です!」とお伝えしたんです。するとそれを直接小林先生に伝えてくださったようで、後日、小林先生がアシトと私の絵を描いて送ってくださったんです!
大原優乃
――Twitterの背景画像がそれですか?
はい、Twitterのトップ画面にもしています。
私はもともとDream5というグループで活動していたんですが、その「Dream5」から取って背番号5番にしたよ、と言ってくださりました。細かいところまで気を配っていただいたのがとても嬉しかったですね。家宝として大切にしています!
その後も「アオアシ」 (小林有吾・上野直彦/小学館) のインタビュー企画に出させてもらったり、昨年は先生に実際にお会いして、その場で絵を描いていただいたりしました。本当に貴重な出来事で、とても幸せ者だなと思います。
――「アオアシ」 (小林有吾・上野直彦/小学館) で印象的なシーンはどこですか?
アシトがセレクションに受かって地元を離れるとき、お母さんが「サッカーにアシトを取られるみたいだね」と言うシーンは号泣しました。
お母さんはずっとアシトの夢に反対していたんです。でも送り出すときにはそれを肯定してくれて、最後の最後に手紙をさっと渡してくれました。大好きだったからこそ、その一言があったんじゃないか…と色々考えさせられるので、そのシーンが一番好きですね。
- 青年漫画 アオアシ
- 4.5 (773件)
――夢を追いかけて上京、というところでご自身と重なったりしましたか?
私も中2の頃に反抗期がやって来て、お母さんにすごい迷惑をかけていたな、と思うんです。鹿児島空港にわざわざいつも送り迎えしてくれているのに、車の中では無言だったり、そっけない態度を取ってしまったり…。そうしたことを思い出すと申し訳なかったなと思います。申し訳なく思っていることを伝えたくて、お母さんにも「アオアシ」 (小林有吾・上野直彦/小学館) を読んでもらいました(笑)。
大原優乃
「アオアシ」 (小林有吾・上野直彦/小学館) はまだ連載中なので、毎回発売日がやって来るのを楽しみにしています。あるときは、発売日の朝に本屋さんに向かっていたら、楽しみ過ぎていつの間にか走っていたんです(笑)。そのくらい好きな漫画なので、皆さんにもぜひ読んで欲しいです。
「GIANT KILLING」を読んで、観戦時サポーターにも注目するように
――「アオアシ」 (小林有吾・上野直彦/小学館) が初めて読んだスポーツ漫画ということですが、他にスポーツ漫画は何を読みましたか?
「ハイキュー!!」 (古舘春一/集英社) や「GIANT KILLING」 (GIANT KILLING/講談社) 、「BE BLUES!~青になれ~」(田中モトユキ/小学館)も読みました。気づけばサッカー漫画が多いですね。
――――もともとサッカーに興味があったんですか?
昔からサッカーに興味はありました。でも、試合を見ていてもわからないことがたくさんあるので、漫画から入ったほうが知識が増えるかな、と思って積極的に色々読むようにしています。
大原優乃
それこそ「GIANT KILLING」 (GIANT KILLING/講談社) ですと監督の立場、選手それぞれの気持ち、サポーターの気持ちがそれぞれ丁寧に描かれているので、 “サッカーの教科書”として参考にしています。
――「GIANT KILLING」 (GIANT KILLING/講談社) で印象的なのはどこですか?
「GIANT KILLING」 (GIANT KILLING/講談社) を読み始めた頃、ちょうどサッカーの試合を生で見る機会があったんです。試合が始まる前に、サポーターの方たちが「今日も頑張りましょう!」と部活のように一つになって声を掛け合ったり、旗や横断幕を用意したりと色々準備をされているのに目が留まりました。
人を応援するのは、ものすごいパワーがいることだと思うので、その日のために、ときには色々なものを我慢しながら、準備をしてきたんだろうな、という過程も想像できたのが「GIANT KILLING」 (GIANT KILLING/講談社) のおかげだったので、それが一番印象的でした。
――サポーターをピックアップするサッカー漫画は、あまり見ないですよね。
そうなんです。「GIANT KILLING」 (GIANT KILLING/講談社) は、サポーターのリーダーのことも、すごく詳しく描いてくださっているんですよね。世代交代みたいな感じで、選手が入れ替わったことで強力なサポーターのタイプが変わったり、応援方法を巡ってサポーター同士が衝突し合ったり…色々な人間模様が見え隠れして、それも熱いですね。
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――その後、サッカー観戦には行っていますか?
最近は忙しくてあまり行けてないんですけど、一時期は鹿児島ユナイテッドFCの試合を見に行っていました。九州は特に郷土愛が強いと思っているので、もっと応援していきたいですね。
大原優乃
幼い頃はテニス少女!テニプリだけは“箱推し”
――お好きなスポーツ漫画として、「テニスの王子様」 (許斐剛/集英社) も挙げていただきました。
お父さんがテニスクラブのコーチだったので、私も幼稚園生の頃からテニスをやっていたんです。そのテニスコートの横に「テニスの王子様」 (許斐剛/集英社) の単行本が置いてあったので、レッスンが始まる30分前くらいに行って読んでいました(笑)。よく漫画に登場する技を練習して遊んだりもしましたね。
大原優乃
――どの技を練習していたのですか?
リョーマ様(越前リョーマ(えちぜん りょーま))のツイストサーブです。実は私のお父さんが出来るんです!いまだにその部分はリスペクトしています(笑)。
――たくさんのキャラが登場しますが、一番好きなキャラは誰ですか?
他の漫画だとこのキャラが好き!というのがあるんですけど、「テニスの王子様」 (許斐剛/集英社) だけは選べないんです。箱推しってやつですね。
大原優乃
――「テニスの王子様」 (許斐剛/集英社) では、公式ガイドブックの中で「○○にしたいキャラ」などランキングも発表されていますね。「彼氏にしたい」「兄弟にしたい」など、カテゴリごとに好きなキャラはいますか?
彼氏にしたいのは、もちろんリョーマ様!カッコイイけど可愛い面もあって、ちょっとツンツンしているところも魅力的ですよね。女性からすれば「こんな人が実際にいたら恋しちゃうだろうな」と思います。
――クラスメイトに欲しいのは?
菊丸英二(きくまる えいじ)と乾貞治(いぬい さだはる)です。特に乾はクラスメイトに一人いて欲しいです。一匹狼の人と仲良くなってみたいな、と思っているので、乾みたいな人がいてくれたら毎日楽しいんじゃないかな、と思っています。
あと、不二周助(ふじ しゅうすけ)は友達の彼氏くらいの距離がいいです。遠くから見ていたい (笑)。
――兄弟にしたいのは?
桃先輩(桃城武(ももしろ たけし))は、お兄ちゃんかな。兄弟が弟しかいないというのもあって、桃先輩みたいなお兄ちゃんは欲しいですね。
あと、金ちゃん(遠山金太郎(とおやま きんたろう))は親戚の子かな。一緒に遊んであげたりしたい。いつでも元気いっぱいなキャラなので、弟じゃなくて親戚くらいの距離感の方がいいかな…(笑)。
――結構たくさんのキャラクターを覚えていらっしゃいますね。
漫画を読んだのは小さい頃なんですが、アニメや映画も見ていたので、お話していると結構思い出してきますね!
大原優乃
――作中で、印象的な試合はありましたか?
手塚部長(手塚国光(てづか くにみつ))とリョーマ様の試合は、緊張しながら読んでいました。リョーマ様は、有り得ないほど強い選手に対しても、まったく動じないで向かっていくのがすごいですよね。私も小さい頃からテニスを習っていたので、その姿勢に励まされていました。特にテニスは心理戦なんだな、と勉強になりましたね。
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漫画も小説もたくさん読んで、自分の糧にしていきたい
――やってみたいキャラ、今後の展望などをお聞かせください。
やってみたいのは「アオアシ」 (小林有吾・上野直彦/小学館) の一条花(いちじょう はな)ちゃん!アシトに会いたい、っていう理由が大きいかもしれないですけど…(笑)。夢に向かってひたむきなアシトを、そばで見守っていたいです。
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この間、漫画が大好きな先輩に言われた言葉がすごく印象的でした。漫画には仕草や表情を始めとして、お芝居にも役立つ、ものすごい量の情報が載っている。だから、色んな漫画を読めば読むほど、「今回はこのキャラとこのキャラを参考にしてみよう」と役作りの幅が広がると言うんです。
お芝居の先生からは、よく「小説を読め」と言われます。それは、自分が本を読んだときに思い描いたストーリーと、実写化された映像との差は何か、自分自身で考えられるようになるから、ということらしいんです。でも、その先輩の考え方を知って「漫画を読むことだってお芝居につながるんだ」と気づくことができました。
お芝居の話でなくても、漫画より本を読みなさい、と言われることが多いじゃないですか。でもその方のお話を聞いて、小説だけじゃなく、漫画も読んでいきたいなと思いました。たくさんの情報を吸収して、今後の活動に生かせるよう自分の糧にしていきたいです。
大原優乃
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漫画だけでなく、本全般が好きでよく読むとおっしゃっていた大原さん。少女漫画や少年漫画等、ジャンルにとらわれず幅広く読み、知識を深めようとしている大原さんの今後の活躍が楽しみですね。
写真:原恵美子
プロフィール
大原優乃(おおはら ゆうの)
1999年、鹿児島県出身。2009年にDream5メンバーとしてデビュー。2014年に社会現象ともなったアニメ「妖怪ウォッチ」エンディングテーマ「ようかい体操第一」が大ヒットし、同年にNHK紅白歌合戦や日本レコード大賞にも出演した。Dream5の活動終了後、グラビアデビューしブレイク、年間最も表紙を飾った女性タレントに贈られる「カバーガール大賞」を受賞。話題のドラマ「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(日テレ系)にも辻本佑香役として出演するなど女優としても活躍中。5月からは、新ドラマ「都立水商!~令和~」(MBS・TBS)に出演する。
◆大原優乃 エイベックス・マネジメント 公式プロフィール
https://avex-management.jp/artists/talent/OHRYN
◆大原優乃 公式Twitter
https://twitter.com/yuno__official
◆大原優乃 公式Instagram
https://www.instagram.com/yuno_ohara/?hl=ja
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作者
ヘルシー鮫
漫画と猫と今川焼きが好きなゆるいオタク。テニプリは青春にしてホーム。永遠に千石清純に恋してる。【twitter】@herusamecochan
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