最上もがインタビュー(前編):ケモミミ・人外大好物!いつか自分にも第三の眼が…と信じる子ども時代にハマったファンタジー漫画とは?
更新日:2019/01/23 10:00
タレントやモデルとして活躍している最上もがさん。小学生のときに衝撃を受けたファンタジー漫画「3×3EYES」や妹に薦めてもらったBL漫画「リンクス」、今気になっている斬新すぎる世界征服漫画「魔王の秘書」など好きな漫画の数々を語ってもらいました!
小さい頃から漫画を読み漁ってました
最上もが
――ゲーマーとしてゲームに詳しいことでも知られている最上さんですが、普段漫画は読みますか?
働き始めてからは忙しくて頻度が減ってしまったんですけど、小さい頃からめちゃくちゃ読んでいます。「りぼん」(集英社)「なかよし」(講談社)「ちゃお」(小学館)は毎月集めてたな。でも、少女漫画だけじゃなくて、父が読んでいた少年誌や青年誌も読み漁ってました。それで、絵柄が好きな漫画家さんがいたら、他の作品も手に取って読んでみたりしていました。
最上もが
――学生にとっては、単行本は一冊の値段が高いから、よく考えてから買ってましたよね。
読みたくても買えなかった作品がたくさんあります。
大人になってから全部集めようと思ったんですけど、一人暮らしだと本の収納スペースが取れないので、電子コミックで買うことが増えました。もっと収納スペースがあれば単行本も買い集めたいです。
――幼い頃からいろんな作品を読まれているようですが、その中で印象に残っている作品はありますか?
「犬夜叉」(高橋留美子/小学館)にはドハマリしました。「週刊少年サンデー」(小学館)で連載し始めた時から追いかけていて、雑誌のページを全部切り取ってファイリングするくらい好きでした。もちろん巻頭カラーも全部です。
主人公の日暮かごめ(ひぐらし かごめ)が犬夜叉(いぬやしゃ)に守られているのが羨ましかったです。
最上もが
――犬夜叉のどういうところが好きですか?
“半妖”って響きに萌えてましたね。犬耳もモフモフしててかわいくて…。当時はケモミミ(獣の耳)って言葉はなかったと思うけど、今ではよく見かけますし、嬉しいです。
ただぼくの場合は、ケモミミっていうより“人外好き”の方が正しいかも。「BLACK CAT」 (矢吹健太朗/集英社) に登場する、人体改造されて髪の毛を自在に動かせるイヴというキャラも大好きでした。
- 少年漫画 BLACK CAT
- 4.4 (105件)
刺激的なファンタジー漫画との出会い
――ファンタジー系の漫画をよく読まれるんですか?
小学生の時に、本が好きで毎日図書館に通ってたんですけど、そこの漫画コーナーで「3×3EYES」 (高田裕三/講談社) に出会いました。初めて自分とはまるっきり違う世界を舞台にした漫画を読んで、ファンタジーの物語に引き込まれていきました。日本の話じゃないから、小学生の頃のぼくには分からない言葉もいっぱい出てきて、たぶん全く理解してないし、それを理解しようと思ってなかったと思います。それでもずっと読み続けてました。
最上もが
読んでいた当時は子どもだったので、「自分のおでこにも目が開くんじゃないか?」と信じていたときもありました。例えば、満月の夜になるとなんか自分の体に変化があるんじゃ!とか考える時期で、いつもドキドキしたりしてたんですが、特に何にも変化はなかったので、ガッカリしたことを覚えてます。
――小学生の頃にそういう漫画と出会ったら、現実と区別がつかないですよね。
ぼくは小さい頃、魔法を信じてたかったし、人間じゃない存在がいてほしいって思ってたから、どんどんのめり込んじゃった。学校が終わったらすぐに図書館の漫画コーナーに行って、一人でずっと読んでました。
最上もが
ヒロインのパイに不老不死にされた主人公の藤井八雲(ふじい やくも)が、パイのために何回も何回も死ぬ。その一途さが羨ましかったですね。弱かった八雲がどんどん強くなっていって、それでも敵わない力にまた負けて。そんな八雲の奮闘をずっと描いているストーリーに「簡単に諦めちゃいけないな」と思いました。
長編の作品なので、話を追うごとに絵も少しずつ変わってくるんです。それって、漫画の醍醐味だと思ってて、1話と最終話を見比べたりして、人間の成長が分かるのが好きなんです。最初は携帯電話を持っていたのに、後々になるとスマホに変わってたり。
人間と怪物が歩み寄っていく姿に「萌え」
――大人になってからは、どんな漫画を読みました?
ぼくは絵柄が好きになってからその漫画にハマることが多いんです。以前、本屋で新刊コーナーをチェックして、面白そうなものを1巻だけ買って、それで面白かったら続きを買う…というようなことをしていた時期があって、そのときに「魔法使いの嫁」 (ヤマザキコレ/マッグガーデン)に夢中になりました。
最近のファンタジー漫画って、現実世界と絡めていたり、もともと特殊能力を持っている主人公が魔法を使ったりするものが多いんじゃないかと思います。
でも、ぼくが求めるファンタジーは、ドラゴンや魔物、妖精がいて、妖精の力を借りて魔法を使うような世界観なんです。最初、主人公の羽鳥智世(はとり ちせ)が、怪物らと一緒に競りにかけられているシーンで、非現実的な世界観にすっごくときめきました。
まわりの魔物を冷静に観察する智世
魔法使いの嫁©ヤマザキコレ/マッグガーデン――人外好きな最上さんには萌えポイントが多そうな作品ですね。
智世にはすごく暗い過去があるんです。心を閉ざしている彼女に、人間ではない魔法使いのエリアス・エインズワースが人間の気持ちがわからないなりに少しずつ歩み寄っていくところが…すごく萌えですね。
エリアスは本当に何の感情もなく、普通の人間と違うレア種だからという理由で智世を買い取ったんです。でも一緒に過ごすうちに、智世に対して色んな感情が芽生えてきたり、クールな智世も徐々に表情を出すようになっていくところの描写が絶妙です。
最上もが
紳士な大人であるエリアスが、かわいそうな子どもの智世を引き取った…という始まりなんですけど、読み進めていくと、エリアスの方が断然子ども。智世は苦労を経験しているから感情もたくさん持っていて、それをエリアスに教えているのが、アンバランスで面白い。エリアスが「さみしい」って感情がわからなくて、「寒い」と表現していたのが、印象に残ってます。
「さみしい」ことを「寒い」と表現するエリアス
魔法使いの嫁©ヤマザキコレ/マッグガーデン智世がエリアスにその感情の名を教えてあげる
魔法使いの嫁©ヤマザキコレ/マッグガーデンドラゴンが死ぬ時には「還る」といって、樹や草、苔になるという話があって、年寄りのドラゴンが寿命を終えて樹と一体化していくシーンにはグッときました。時にはグロテスクなシーンもあったり、読んでいて辛いストーリーもあったりして、ハッピーエンドだけじゃないところも大好きです。
ドラゴンの最期を見届ける智世
魔法使いの嫁©ヤマザキコレ/マッグガーデン写真:原恵美子
プロフィール
最上もが(もがみ もが)
タレント・女優・モデルとして幅広く活躍しており、「重版出来!」(TBS系)などのテレビドラマや、映画「闇金ウシジマくん Part3 /ファイナル」、2019年3月には映画「クロガラス」にヒロイン役として出演。1st写真集「MOGA」(集英社)は「オリコン週間“本”ランキング」写真集部門で1位を獲得した。2018年2月に最上もが2nd写真集「MOGAMI」(集英社)を発売。
◆最上もが オフィシャルウェブサイト
◆最上もが 公式Twitter
https://twitter.com/mogatanpe?lang=ja
◆最上もが オフィシャルブログ
https://lineblog.me/mogatanpe/
※上記リンクは外部サイトに接続します
かつて数多の要人を暗殺し「不吉」の象徴として闇の世界に君臨した伝説の抹殺者・黒猫こと、トレイン...