高橋一生・川口春奈インタビュー:映画『九月の恋と出会うまで』W主演の二人が、運命の恋や奇跡について語る!
更新日:2019/02/26 10:00
3月1日(金)公開の映画『九月の恋と出会うまで』でW主演を務める高橋一生さん、川口春奈さんを取材してきました!本作のキーワードとなってくるタイムパラドックスや運命、奇跡などについてお話を聞いてみました。めちゃコミック独占の写真と好きな漫画のインタビューと共にお届けします!
川口春奈・高橋一生
奇跡は日常的に起きているもの
――映画『九月の恋と出会うまで』では、北村志織(きたむら しおり)が、隣人の平野進(ひらの すすむ)と一緒に、ある日突然志織に聞こえた未来からの声の持ち主を探していきます。
お二人は、自分には定められた相手がいると知りつつも、他に好きな人ができてしまった場合、そのまま定められた運命に身を任せますか?それとも運命に逆らって好きな人にアプローチしますか?
高橋:僕は運命肯定派なので、どちらに進んでも行き着いた場所が運命なんだと思ってしまいます。定められた相手と一緒になるのも、好きな人と恋に落ちるのも、すべてそういう風に決められていたことなんだと受け入れます。
川口:私はもし「運命だよ」と言われたら運命に従います。
――もし劇中の立場が逆転して、平野に運命の人がいてそれが自分じゃない場合、川口さんならどうしますか?
川口:もしかしたら何かが変わる可能性もあるので、気持ちは伝えると思います。何も言わないまま、さようなら、もう会えません…というのは、いつかきっと後悔すると思うので…。
川口春奈
――自分は運命の相手じゃないから…と、平野が志織と向き合うことから逃げるシーンがあります。向き合わないといけないことに対して、蓋をして逃げてしまった経験はありますか?
高橋:蓋をして逃げるというより、気持ちを抑えなきゃいけないと思うことはあります。それは世間的にどうなのか、周りがどうなのか、という視点ではなくて、自分の中で居心地が悪いと感じるから、あえて蓋をしているんだと思います。例え好きでも自分の居心地が悪いと感じるなら、その直感に従うようにしています。
川口:自分の好きなことを思ったようにできるのが一番楽しいんだろうけど、そうはいかないのが現実じゃないですか。向き合わないといけないことに対して、自分の中で真正面から向き合いたいってなることもあるんですけど、そこはグッとこらえて、自分含めてみんなが幸せになる方向を考えて、選択するようにしています。
――劇中のセリフ「男はみんな奇跡を起こしたいと思ってる。好きになった女の人のために」が印象的でした。高橋さんは、奇跡を起こしたいと思ったことはありますか?
高橋:奇跡って日常的に起きていると思うんです。日常のあらゆる出来事に対して、どういう価値を与えるかで、それが奇跡か奇跡じゃないかが決まる気がします。一つの出来事をどんな風に捉えて、それがどれだけ奇跡的なことなのか、ちゃんと理解できることが大事。それは恋愛だけでなく、すべてにおいて言えることなんじゃないかと思っています。
――恋愛に関しても、「これは奇跡だ」と思うことはありますか?
高橋:恋愛している真っ最中に「これは奇跡だ!」と思うのは、一時的に気持ちが盛り上がっているだけだと思うんです。恋愛においては、結果的にこうだったということが多いので、僕は結構冷静に見ているかもしれません。
高橋一生
――映画『九月の恋と出会うまで』では、タイムパラドックスが一つのテーマになっています。もし今の自分が過去の自分にアドバイスできるとしたら、アドバイスしたいことはありますか?
高橋:2、3年くらい前に声をかけたかった人がいるので、そのことをアドバイスします。ただ、さっきも言ったように、小さい奇跡は日々起きていると思うので、もしアドバイスできるとしても、本当に断片的な情報だけ与えたいです。例えば何か重要なことが起こる日が3月14日だとしたら、「314…」と日にちとも分からないぐらいの内容を教えるとか(笑)。全部教えてしまうより、それくらいの方が気づいたときに奇跡を感じられるのではないかと思います。
川口:私は「もっと勉強しといたほうがいいよ!」と言いたいです。勉強は幼い頃からの積み重ねだと思うので、大人になってから後悔するぞって。今からでも何か勉強したいなとは思うんですけど、忙しくてなかなか時間が取れないんです。でも、学生は勉強するのが仕事だから、思う存分勉強ができるじゃないですか。あのときもっと勉強していたら、違う景色がたくさん見れたのかな?とたまに思うことがあります。
好きなものを目にすると、おもちゃ売り場に来た子どものように喜ぶ高橋一生
――お二人は映画初共演だと思いますが、お互いの印象は?
高橋:僕はキャラクターを作りこむことはあまりせずに、その現場に入ったときの雰囲気や演じるシチュエーションで感じたとおりにお芝居をしていくスタイルなんです。それに対してとっても柔軟にお芝居をして返してくださったので、ありがたかったです。
川口:志織の表情や感情を少しずつ引き出してくれたのは高橋さんだと思っています。現場でも、すごく楽しくて居心地のいい雰囲気づくりをしてくださったのはもちろん、いつも気にかけていただいたので、すごく感謝しています。
――現場で発見した、お互いの面白いエピソードはありますか?
高橋:撮影中の時期は、川口さんが花粉症に悩まされていたのが印象的でした。ずっと大変そうだな…と思って見ていたので、突然治って戻ってきたときは、こちらまで安心しました。
川口:高橋さんは、ずっと平穏で波がないイメージです。でも先日一緒に美術館のロケをしたとき、めちゃくちゃテンションが上がっていたのが印象的でした。そんな高橋さんは初めて見たので、思わずキュンとしちゃいました。
高橋:好きなものを前にすると、おもちゃ売り場に来た子どもみたいになっちゃうんです(笑)。
高橋一生
――劇中のシーンで、志織と平野が互いに「ケチ!」と言い合うシーンが印象的でした。実際にどんな風に演じよう、などの相談はあったのですか?
川口:「ケチ!」のシーンは監督がかなりこだわっていたところでした。高橋さんとは特に相談をして決めたわけじゃないんですけど、交互にかけ合うのを大事にしていました。意図的に取り入れたものなので、印象に残ったと言ってもらえるなら嬉しいです。
高橋:監督の思うツボですね(笑)。確かに、監督は「『ケチ』って言い続けてほしい」「いろんな『ケチ』が欲しい」とおっしゃっていました。
川口春奈
――劇中で、ぜひ注目してほしいシーンなどはありますか?
高橋:大学構内で二人がたくさんのシャボン玉に囲まれるシーンがあるんですが、とても好きなシーンの一つなので、ぜひ見て欲しいです。
北村志織は4部屋しかない小さなマンション”アビタシオン・ゴドー”に引っ越してきた。階下には陽気...
「めちゃコミック」独占インタビュー:高橋一生・川口春奈のオススメ漫画とは?
――お二人は普段漫画は読みますか?
高橋:よく読みます。今は「宝石の国」 (市川春子/講談社) が好きです。雰囲気が独特で、キャラクターもちょっと宇宙人っぽいところが魅力的です。
- 青年漫画 宝石の国
- 3.9 (315件)
今から遠い未来、宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人に備えるべく、...
高橋:後は「死役所」 (あずみきし/新潮社) も読んでいます。そろそろ少しずつ謎が解けてきそうな感じがします。「宝石の国」 (市川春子/講談社) といい、「死役所」 (あずみきし/新潮社) といい、不思議な世界観を持つ漫画が好きなのかもしれません。
- 青年漫画 死役所
- 4.3 (18956件)
お客様は仏様です。此岸と彼岸の境界に存在する、死役所。ここには、自殺、他殺、病死、事故死……す...
川口:漫画を読むのはお仕事で原作のあるものを演じるときくらいで、普段はほとんど読まないんです。その中でも「金田一少年の事件簿」 (天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや/講談社) は印象に残っています。読むのが少し大変だったけど、とても面白いのでおすすめです!
- 少年漫画 金田一少年の事件簿
- 4.4 (1361件)
名探偵・金田一耕助の血を引く金田一一(きんだいちはじめ)は、幼なじみの七瀬美雪の頼みで演劇部の...
お二人の仲の良い様子がとても伝わるインタビューでした。映画『九月の恋と出会うまで』の公開が楽しみです!
写真:めちゃマガ編集部
◆映画『九月の恋と出会うまで』3月1日(金)全国ロードショー
kugatsunokoimovie.jp
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作者
ヘルシー鮫
漫画と猫と今川焼きが好きなゆるいオタク。テニプリは青春にしてホーム。永遠に千石清純に恋してる。【twitter】@herusamecochan
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