4.0
大人の恋愛感
34歳で仕事を辞めて、婚活するも良い人がいないし、近所のパンを焼く男性を好きになる、ってストーリーですが、一言では言えない感情が見えてきます。
筋の通った強い女性で自分の見る目を信じてる所や、男性の不思議な安心感とか、上手くいく結婚なんだろな、と読んでいて感じました。
言葉に重みがあり、痛いところを突かれたりもします。
ギャグ要素は少ないですが素敵なお話です。
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34歳で仕事を辞めて、婚活するも良い人がいないし、近所のパンを焼く男性を好きになる、ってストーリーですが、一言では言えない感情が見えてきます。
筋の通った強い女性で自分の見る目を信じてる所や、男性の不思議な安心感とか、上手くいく結婚なんだろな、と読んでいて感じました。
言葉に重みがあり、痛いところを突かれたりもします。
ギャグ要素は少ないですが素敵なお話です。
セクシー田中さんを読んで、他の作品も読んでみたいと思って読んでいるのですが、柚さんなど登場人物の内面が繊細に描かれていて、じんわり来る作品です。
ほろ苦大人な恋愛ストーリー
パン作りがメインで入ってくるのかと思っていたけど、しっかり恋愛ものでもok!
この作家さんは独自の味がありますね
そしてパンに絡めた新鮮さと、パン事情も学べて面白味あり
自分を陥れた少女を許し、関わりあえるとか、凄いと思うのと、同時に、キレイごとだな…とも思えましたが…
漫画は理想的であるべき
実害を受けた時はなかなか寛容にはなれないと思いますが、こうあるべきなんだよな…という姿を
見せつけられて、魅せつけられた気がします
小学校の先生を辞めた柚季ちゃんと休業中の漫画家洋一さん。
洋一さんは文房具屋さんの隅っこでパンを焼いています。
そこから2人のゆっくりとした恋が始まります。
学校を辞める原因となった生徒さんとの交流、洋一さんの元カノとの別れの理由などリアルな感じで引き込まれました。
お互いがんばっての結末はとても感動的でした!
ラストの番外編の2人の話もとてもよかったです!
パン屋さんで心機一転頑張る元教師の話。
街の人とのふれあい的な、大事件は起こらないけどなんか振り回される2人。
そして話の中で主人公の心のわだかまりがほぐれていきます。
ストーリーは割と好きです。
ただ1つ横顔が変。
この作者さんは横顔を描くのが苦手らしく、鼻の形と位置がおかしいです。
蛾がとまってるような鼻が気になってたまに話が入ってこない。
ゆずちゃんが、冷めていく感じがよくわかって、この先2人がどうなるのか気になります。一緒に毎日ごはんを食べたいと思っていたのに、食欲が無くなってきて、逃げるようにパンを焼くようになってきて、というのが52話くらいです。
純ちゃんの方は、倒れたことで、関係を見直すきっかけが出来て、お互いに思ってることを伝えたので、うまくいきそうで嬉しいです。
元漫画家の文具店兼パン屋さんの洋一さんと、小学校の先生だったけどパン屋さんになりそうな柚季さんの物語。
そして様々な美味しそうなパンが出てきて、ここ数年眠っているホームベーカリーでまたパンを焼きたいと思いました。
はじめにトキメキがなくても、一緒にいて居心地がいい、というのはパートナーとしてとても大切な視点ですよね。
画も繊細な感じで見やすい。
お互い社会に出て色々経験した上で面白い出会いとお付き合いを始める。ありそうでなさそうなシチュエーションもまた良いです。
個人的にご飯が好きだからパン屋さんにもあまり行かないので、伝統的なパンの名前等は知らないけど「へぇー!!」と思うようなパンが沢山出てきて面白い。
登場人物の人間模様も個性があって、それもまた良いです。
簡単に言うと、疲れきった元教師がパンをきっかけに色々なものに出会い、得る話です。
私も結婚適齢期と呼ばれる年代に入り、そういう話も周りからチラホラ聞こえてきました。理想の人像として『高学歴』『高収入』などが聞こえてくる、そんな中で、『この人と美味しいご飯を食べたい』と思えるような人、というのはいいな、とこの作品が気づかせてくれました。