5.0
背伸びしてもピュアな10代のころ…
登場人物は、みんな高校生にしては大人びてるかもしれない。でも、先生だって大人っていってもまだ若くて、少しだけ高校生よりはモノが見えてるかもしれないけど、葛藤したり、自分の弱さを隠したり、虚勢をはったり…そんな先生たちと、生徒である彼ら彼女らが少し背伸びした距離感の微妙さに心がひかれる。少し前の作品だから、今だったらないような、生徒が先生の自宅に押しかけるとかタバコとかの描写があるけど、今とは違う、近いようで遠い先生と生徒の距離が却って切ない。響が精神的に成長していく過程もまた、共感を誘う。自分の心がまだまだままならず、背伸びをして、でもやっぱりピュアな10代の頃を思い出す。
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