5.0
ちょっと生々しいが読み応えはあります
高校教師の美鈴先生には誰にも言えない闇がある。親友の婚約者に力づくで処女を奪われて以来、強引に言うことを聞かされているのだ。この男、強引に処女を奪うのが趣味のような男で、合コンの最中にターゲットの女性をトイレで襲ったりもする。こんな男に立ち向かうきっかけを与えたのが何と教え子の男子で彼も中年女性に強引に関係を迫られてるという…。性の闇にスポットを当てた読み応えのある作品である。
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高校教師の美鈴先生には誰にも言えない闇がある。親友の婚約者に力づくで処女を奪われて以来、強引に言うことを聞かされているのだ。この男、強引に処女を奪うのが趣味のような男で、合コンの最中にターゲットの女性をトイレで襲ったりもする。こんな男に立ち向かうきっかけを与えたのが何と教え子の男子で彼も中年女性に強引に関係を迫られてるという…。性の闇にスポットを当てた読み応えのある作品である。
最後まで一気に読みました。ラストがすごく好きです。泣きました。
最初から、途中もずっとエグくて、もう無理と思いながら、泣きそうになりながら、それでも止められなくて、一気に読み切りました。
主人公の美鈴さんが好きです。等身大の女性で、彼女の痛みも苦しみも弱さも、自分のことのように感じられます。そして新妻くんが良いです。ひかえめな性格なのに、あり得ないくらい純粋で。
作品紹介の「あらすじ」はかなりずれています。わざとかもしれないけど。問題の男、早藤は、最初から登場します。
これは美鈴さんと新妻くんが、それぞれ別の場所で別の人間に踏みにじられて、それに対して「嫌だ」と言っていいんだ、怒っていいんだ、ということを、お互いに出会ったために気がついて。そして、奪われた幸せを取り戻しにいく物語です。
ラストにすごく救いがあります。
チョイ役だけど、新妻くんのおじいちゃんの植木屋さんが大好きです。笑
美奈子はもっと陰キャラで終わるのかと思ったら、かなりの重要人物で、後半は逆にすごいと思いました。
先生という立場でここまでの作品になるのは、想像がつかず、もう少し軽めのおちゃらけた感じ?とも思ったのに、全然違って、深くて、ドロドロしていて、怖くて、先が読めず、いったい何の話かわからなくなっていくような、不思議な感覚になりました。
読むのがとまらず、続きが気になって仕方ないかったです!
ミサカナの兄の顔までは出でこず、ごめんで終わっていましたが、謝る意味や、理由、想いまではちょっと難しく、触れられていないので、気になりました。
全体的に、いろいろ考えさせられるストーリーで、私はそういった作品が好きです。
読んで良かったです!
1話目からそれはもう、グイグイ惹き込まれました。
私の生きてる世界線からはかけ離れた性の世界(性被害)ではあったけれども、
現実世界でも同じような体験をして今も辛く苦しい生活をしている人たちがいるんだと思いながら読みました。
主に主人公原美鈴と生徒である新妻くんの、性への向き合い方、惹かれ合う自分の気持ちとの向き合い方を丁寧に描かれています。
その2人だけではなく美鈴を取り巻く人達や生徒たちそれぞれが抱える問題や悩みも絡み合って、
本当に結末が気になり一気に読み進んでしまいました。
本当に大満足の作品です。
性の不平等さ…と紹介がある通り、性における価値を、弱い者が強い者に一方的に奪われたり、与えなくてはならないという不条理さを再認識させられる、問題提起作品だと思う。
とても強いメッセージ性がある作品で、読む方も非常に消耗するので、覚悟を決めて受け止めなければならないと思います。
先の見えない暗闇に放り出されたような不安な気持ちで読み進めなければならないので、気軽に読みたい人には勧められない作品です。
他愛も無い嘘、その方がいいと思ってつく嘘の事を英語でwhite lie白い嘘と言うらしい。では、この作品では、どこがそれに当たるのか?
登場人物が小さな嘘で虚栄を張って、自分をどこへ向かわせているのか分からなくなってしまう不安を持ちつつ、生きていく。切ない、苦しい、本当の姿を見るのは辛い。そして、悲劇に向かってしまう。そんな中でも、各々が、本当の姿を無視出来ない自分に立ち返る。私も、そうすれば良かったと重なるシーンがある。まずは、最初から、、、で、良かった。
レビューを読んだあとに断片的に買って読んだら、面白いので結局最初から買い直してちびちび順番に読んでます。
断片的に最後まで読んでてもこんなに先が気になる漫画は今まで出会ったことがありません。
あと、美鈴先生がほんとに愛しく、可愛く思えてしまい、すっかり新妻くん目線で愛してしまいます。
美鈴先生の反応も毎回ほんとに面白いので、重いはずの内容も時々コミカルにさえ感じてしまう。
この先どんな展開が待ち受けていようとも、最後までお付き合いさせていただきます!
作者さんは勿論、登場人物みんな応援したくなる漫画です。
絵が好き。
話はそれが目的じゃないと思うけど、きちんとエロさも感じる。
相手の男がかなりゲスい!!
そして、婚約者?も最悪。
高校の生徒もなんか、今時っぽくバカにしててこの時代の生徒じゃなくて良かったと思うほど。
あと、なぜ主人公はこの下衆男とずっとそのまま関係を続けるのか?
それもムカつく。でもなんかハマって続きがきになる。
性の捉え方や何らかの悩みを抱える人に、前向きな視点を与えてくれるのではと思う。登場人物達が、自分が抱えている傷に対して変に感傷的になっていない所が共感できた。
ジェンダー論や、性差別等の社会一般で議論されている枠組みとはまた違った立ち位置で、あくまで個人の問題としてどう向き合うかということを見せてくれる作品。私の中で今年の1番です。
正直楽しく笑える作品ではなく人の弱いところ醜いところの描写がリアルにされている作品です。目を背けたいのに背けられない力がこの漫画にはあります。それは多かれ少なかれ誰にでも似たような気持ち、立場があるからかもしれません。
美鈴の、美奈子の決断が見たい…その一心で手が止まりませんでした。
そして最後まで読んで本当に良かったです。