5.0
本当に読んでいて辛くなります。その家に産まれたのは自分のせいではない。その家の家業は世の中に必要。でも、誰もやりたくない汚れ役。悲しいね。見物はやめてって思うよ。
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本当に読んでいて辛くなります。その家に産まれたのは自分のせいではない。その家の家業は世の中に必要。でも、誰もやりたくない汚れ役。悲しいね。見物はやめてって思うよ。
光の当たらない存在を通した16世紀を描いていて、とても面白いです。絵もすごく綺麗で、史実にもとづいているので、読み応えあります。
残酷なのもグロテスクなのも苦手ですが、主人公シャルル=アンリ・サンソンから目が離せず読み続けました。フィクションも多いとは思いますが、差別や偏見と闘いながら処刑人として様々な改革を行い、死◯刑廃止論者であり、また平等論者であったという点は史実に沿っているようです。なんて数奇な人生なんだろうと彼の人生に思いを馳せながら読みました。妹のマリー(こちらも実在の人物ですが処刑人ではない)に関してはリアリティがなさすぎてあまり興味が持てませんでした。絵が美しいからこそ、処刑時の残酷な描写が際立って印象に残るので、そういった作品が苦手な方にはおすすめできないと思います。
途中までは面白かったのですが…。
作画技術も他に類を見ない程、凄まじい画力ですし。
本当に途中まではかなり楽しめていました。
しかし、後半にかけてどんどんシャルルアンリサンソンが最初の設定と変わるというか、シャルルアンリの信念みたいなものがいつのまにかあっさり無くなってます。
それもこれも後半からやたらメインの話に食い込んでくる妹マリーの話に無理やりつなげる為におかしくなってるように感じられてなりません。
そしてその不自然さの元は、マリーが架空の人物であって、オリジナルキャラだからということ。
作者が続編のルージュにつなげる為に史実から離れて行ってしまった事が原因かと思います。
もっと史実に忠実なストーリーのまま見たかったなというのが一番の感想ですね。
読んでいてマリーの良さを全く見出せないのに、作中の人物はみんなマリーに惹かれていくのも納得できず…。
厳かな内容かな、とおそるおそる読み始めましたが、どんどん人間のなかのいろんな立場からの思惑まであり、読みごたえあります。
芸術的ですね。コミックスも購入してしまいました。美しさの中の残酷さが際立ちます。イノサンの家はその生業ゆえに大分おかしいのですが、当主としてしっかりと成長していくのほ根性の一言です。
この作品にたどり着けたのに感謝、というほど美しい絵を見させていただきました。
内容がかなりえぐいので読む人を選ぶとは思いますが、原作も気になる程面白いお話です。
さらに、作家さんの表現方法が型にはまらずぶっ飛んでいるところが最高です。
絵が綺麗。フランス革命期に活躍した実在の人物、シャルル=アンリ・サンソンをモデルにした物語です。革命期にあって数多くの人をギロチンにかけた処刑人の葛藤を上手く描いていると思います。
絵は綺麗、だけど美形がほぼ同じ顔で見分けがつかないことがある。
描き分ける技術はあるけど興味なさそう。
処刑等の描写は微に入り細に入り技巧を凝らしています。
後に主人公が歌い出した時には作者のメンタルが心配になった。
処刑のシーンが身体ちぎれたりして個人的にはトラウマになったからこの評価
歴史好きでこうゆうのが平気な人は、絵も綺麗だしいいと思う