5.0
真木先生の金言を読むためだけでもイイ!
主人公ヨリさんと同年代かそれ以上の(とくに独身で自活している)女性には、彼女がなぜこれほど「愛」について悩むのか、どこか理解できるのではないでしょうか。彼女とストーカー粘着男ホワイトとのハッピーエンドは予定調和だとしても、妹ルイちゃんをはじめとして、多様でクセの強いサブキャラ達のそれぞれの行く末も気になり過ぎて、一気読みしてしまいました。西先生の読みかけ他作も読了しようと思います。
出色なのは、ホワイト精神科医・真木のセリフです。ヨリさんがなぜ「不幸な恋愛」ばかり経験してきたのか、真木に想いを寄せる花木准教授や女子大生の心の中、あるいは【final piece】(最終話)で語る真木本人の「結婚とは」について語るシーンは、精神科医という設定を外したとしても、なかなかの感動モノです。
まぁ、小さな人間関係のなかで、これほど「濃い」人達が集まるのはあり得ない!と思われる方もいらっしゃるでしょうが、他人に見せない所で懊悩したり涙するのが大人(というか中年以降)なんだよ…とシミジミさせられる作品でした。
難を挙げるとすれば、最後10話くらいのヨリさんの顔がやたら若返って(お目々がまんマル!)20代の小娘みたいになっているのが、アレぇ?!なところでしょうか。笑
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