3.0
不慮の事故で、今も作品が出されていない岡崎京子さんの、連載中だった「森」をはじめ、いくつかの作品が読めます。
ふと、不思議に思うのは、こういう内容で、こういうトーンの作品が、よく、メジャーな形で世に出てたな、ということです。
好き嫌い、以前に、こういう空気感とかは、時代のひとつのありかただったのかなって思います。
青春とか、むなしさとか、満たされなさのようなものは、いつの時代もあると思うのですが、こういう自暴自棄な感じとか、ある種の世紀末感みたいなものは、もう、今からは生まれてこないような気がします。
いろんな意味で、かつての、ひとつの時代の作品がだと思います。
- 0