5.0
原作もアニメもそれぞれに良い
まず原作を読んでからアニメを見て声優の凄さに圧倒されて、落語の本を読んでみて落語って凄い!となり、改めてこのお話を描かれたはるこ先生の凄さに感動してまた原作に戻って来ました。落語の深み、落語で語られる人情や人間への愛情。それを語る噺家と彼らを取り巻く人々の生き様がまた落語という芸に繋がっていく。そういう落語界、ひいてはこの世を生きる人々のひきこもごもが、実に見事に描かれた作品だと思います。ラストに匂わされる親子関係については、賛否両論あるかと思いますが、私は綺麗ごとだけでは決して生まれえない高みや、うつし世というものの懐の大きさを感じられて良いと感じました。大好きな作品です。
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